GeminiのGemは11月17日からスキルへ 作り直しは要らない
GoogleはGeminiの「Gem」を終わらせ、「スキル」という新しい形へ移すと明らかにしました。移行は2026年11月17日から始まります。Geminiアプリの中にも、Gemが11月17日からスキルになるという告知が出ています。
移行はGoogleが自動で進めるので、利用者が作業をする必要はありません。作ったGemの中身は消えずにスキルへ引き継がれます。移るまでは今までどおりGemを使えます。
Gemは2024年に始まった機能です。毎回同じ指示を書かなくても、決まった仕事をAIに任せられるようにするためのものでした。Googleは学習コーチ・アイデア出し・キャリア相談・コーディング・文章の校正といった既製のGemを用意していました。自分で作ったGemは人と共有することもできます。

- 2024年GoogleがGeminiにGemを付ける
- 9/29日本語版のGem画面にも告知が出ていた
- 11/17Gemがスキルへ自動で移り始める
- 12/11ChatGPTのカスタムGPTが止まる
日本語版のGem画面にも告知 影響が大きいのはGemを作った人だ
AInformationが9月29日にGeminiの日本語版でGem マネージャーを開くと、画面のいちばん上に告知が出ていました。告知には「11月 17, 2026に、Gem のスキルへの移行が自動的に開始されます」と書かれています。Gemは移行されるまで使えるという一文も並び、右には「スキルを作成」のボタンが付いていました。
影響が大きいのは、自分でGemを作った人と社内で共有していた人です。Googleが用意した既製のGemも、日本語版では「アイデア出しのプロ」「キャリア アドバイザー」「学習コーチ」などの名前で並んでいました。これらが移ったあとにどんな名前のスキルになるかは、告知には書かれていません。

Geminiは「/」でスキルを呼ぶ ふだんの会話では出てこなかった
移ったあとのスキルは、タスクの会話の中で「/」を打って一覧から選ぶ形になります。Gemは決まった仕事ごとの専用のAIでしたが、スキルはいろいろな作業の中から呼び出して使う部品という位置づけです。
9月29日にふだんの会話の入力欄へ「/」だけを打ってみると、スキルの一覧は出てきませんでした。TechCrunchによると、スキルを選ぶのはタスクの会話の中です。Gemの名前から探していた人は、呼び出す場所が変わる点で戸惑う可能性があります。
TechCrunchは「/」で選ぶ操作について、一般の人より技術者が好む作りだと指摘しました。チャットに文章を打つだけで使えるMetaのMuseと比べても、手軽さでは及ばないとみています。

ChatGPTのGPTsは12月11日まで Gemは自動で移る
ChatGPTでも、自分専用のAIを作れるカスタムGPT(GPTs)が2026年12月11日に止まります。AInformationが9月24日に確かめたときは、GPTを1本ずつ開いて「プラグインに移行」を自分で押す作りでした。移すと指示はスキルとして入り、元のGPTは編集も削除もできなくなります。
| 項目 | GeminiのGem | ChatGPTのカスタムGPT |
|---|---|---|
| 切り替わる日 | 11月17日から順にスキルへ | 12月11日に止まる |
| 移行のやり方 | Googleが自動で移す | 自分で「プラグインに移行」を押す |
| 移ったあとの形 | スキル | プラグイン(指示はスキルとして入る) |
| 元のGem・GPT | 告知に記載なし | 編集も削除もできなくなる |
GeminiはTechCrunchの報道と、AInformationが9月29日に開いた日本語版の画面によります。ChatGPTはAInformationが9月24日にOpenAIの公式FAQと実際の画面で確かめた内容です。
移行の手間はGeminiのほうが少なく済みます。その代わり、移る日を自分で選ぶことはできません。両方を使っている会社は、11月17日と12月11日の2つの日付に合わせて社内の手順書を直すことになります。
11月17日までにGemの指示文と共有先を控える
Gemを仕事で使っているなら、11月17日より前に各Gemの指示文をコピーして手元に残しておきたいところです。自動で移るとはいえ、移ったあとに中身が同じかを見比べる元になります。
社内で共有しているGemは、誰がどのGemを使っているかを一覧にしておくとよさそうです。呼び出し方が「/」に変わるので、使い方の案内を1枚作って配っておけば問い合わせが減るはずです。
AnthropicもClaude Marketplaceで、連携の部品づくりにAgent Skillsを使えるようにしています。決まった指示をAIに覚えさせる仕組みは、GoogleとOpenAIとAnthropicの3社ともスキルという形に寄ってきました。
- Gem
- Geminiに決まった指示を覚えさせて作る自分専用のAI。毎回同じ指示を書かずに済み、人と共有もできた。2024年に始まった
- スキル
- Geminiに指示を覚えさせる新しい形。タスクの会話で「/」を打って選び、いろいろな作業の中から呼び出して使う
社内でGemを仕事の型として配っている会社ほど、11月17日の前に手を打っておきたい話だとみています。自動で移るので中身は残ります。ただ呼び出し方が「/」に変わると、Gemの名前で探していた社員が見つけられず問い合わせが増えそうです。ChatGPTのカスタムGPTも12月11日に止まるので、両方を使う会社は1か月のうちに2回も社内の手順書を直すことになります。情報システム部門は指示文を共有フォルダへ写し、どちらのAIでも同じ指示を使える形にしておくと安心です。
- GeminiのGemは11月17日以降も使える?
- 11月17日からGemは順にスキルへ移され、そのあとはスキルとして使います。移行はGoogleが自動で進めるので、利用者が作り直す必要はありません。移るまではこれまでどおりGemのまま使えます。移ったあとはタスクの会話の中で「/」を打って一覧から選ぶ形に変わります。
- GeminiのGemとChatGPTのカスタムGPTは終わり方の何が違う?
- いちばんの違いは移行を自分で押すかどうかです。GeminiのGemは11月17日からGoogleが自動でスキルへ移します。ChatGPTのカスタムGPTは12月11日に止まり、GPTごとに「プラグインに移行」を押す作りでした(AInformationが9月24日に確認)。ChatGPTは移すと元のGPTを編集も削除もできなくなります。
- Gemを仕事で使っている会社は何をしておけばいい?
- 11月17日より前に各Gemの指示文をコピーして手元に残しておくのが確実です。自動で移るとはいえ、移ったあとに中身が同じかを見比べる元になります。社内で共有しているGemは使っている人を一覧にしておきます。「/」で呼び出す新しい使い方を先に伝えておくと混乱が減ります。
- 日本語版のGeminiにも移行の告知は出ている?
- 出ています。AInformationが9月29日に日本語版のGem マネージャーを開くと、いちばん上に「11月 17, 2026より、Gem がスキルに」という告知がありました。Gemは移行されるまで使えるとも書かれています。告知の右には「スキルを作成」のボタンが付いていました。
この記事の出典
補助資料
- [1]TechCrunchこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年9月29日
