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Intelligent Terminal 0.3公開 縦のタブが既定になった
Microsoftは11月4日(現地時間)、AIエージェントを組み込んだ実験的なターミナル「Intelligent Terminal」のv0.3.3083.0を公開した。公開以来いちばん大きい更新だという。Windows標準のターミナルにエージェントの欄を足したアプリで、シェルの出力をそのままAIへ渡せる。
目玉はタブを縦に並べるサイドバーだ。既定でオンになり、Ctrl+Shift+Sで畳める。横のタブへ戻すときは、設定の[外観]-[タブモード]で[水平]を選ぶ。
タブの名前の下には、エージェントの状態・作業フォルダ・Gitの情報から2つまで出せる。エージェントが作業中か入力待ちか、道具を使う許可を待っているかはタブを開かなくても分かる。
ヘッドレスモードはタブごとにオンにする
もう1つの柱がヘッドレスモードだ。タブを右クリックして[ヘッドレス モードをオンにする]を選ぶと、ウィンドウを閉じてもそのタブのシェルとエージェントは裏で動き続ける。戻すときはサイドバーかシステムトレイから開く。時間のかかるビルドや作業を止めずに済む。

ClaudeとCodexも呼べる GoogleのAntigravityが加わった
入れてあるエージェントのCLIを見つけて、起動用のプロファイルを自動で作る機能も入った。これまで対応していたGitHub Copilot CLI・Claude・Codexに加え、今回はGoogleのAntigravityが加わった。エージェントとつなぐ仕組みにはACPという共通の決まりを使っており、これに対応するエージェントならつなげる。
アプリそのものは無料だ。GitHubのリリースページかMicrosoft Storeから入れられ、ライセンスはMITになる。既存のWindows Terminalとは別のアプリとして入るので、両方を並べて使っても競合しない。
| 項目 | v0.3で入ったこと |
|---|---|
| タブの並び | 縦のサイドバーが既定。横に戻せる |
| タブの下の表示 | エージェントの状態・作業フォルダ・Gitから2つまで |
| ヘッドレスモード | ウィンドウを閉じてもタブの処理が続く |
| エージェントの自動登録 | 入れてあるCLIを見つけてプロファイルを作る |
| 新しく対応したエージェント | GoogleのAntigravity |
表は窓の杜の記事とMicrosoftのリリースノートの記載をまとめた(11月6日時点)。

動くのはWindowsだけ 配布ファイル2本にMac版は無い
対応するのはWindows 10 バージョン2004(ビルド19041)以降だけだ。AInformationが11月6日21時にGitHubのリリースを開くと、v0.3の配布ファイルは2本だった。アプリ本体のmsixbundleと会社でまとめて設定するためのグループポリシーの雛形で、MacとLinux向けのファイルは無かった。
リリースノートには、できないことも書いてある。ヘッドレスモードはウィンドウを閉じても続くが、アプリそのものを終わらせると処理は残らない。WSLに入れたエージェントは自動のプロファイルづくりの対象外で、答えのMarkdown表示にもコードの色分けは付かない。
会社のPCで気をつけたいのはAntigravityだ。一部の企業向けWindowsでは、DLLの読み込みで起動に失敗することがあるとリリースノートは断っている。
v0.3でできないこと
| 項目 | できないこと |
|---|---|
| 対応OS | Windows 10 バージョン2004以降だけ。Mac版は無い |
| ヘッドレスモード | アプリを終わらせると処理は残らない |
| WSLのエージェント | 自動のプロファイルづくりの対象外 |
| Markdown表示 | コードの色分けは付かない |
| Antigravity | 一部の企業向けWindowsで起動に失敗する |
既定のCopilot CLIはProで月10ドル 約1,585円が別にかかる
Intelligent Terminalは無料でも、中で動かすAIには別の契約が要る。既定のエージェントはGitHub Copilot CLIで、使うにはエージェントのCLIとその契約が必要になる。
AInformationが10月26日に料金ページで確かめたGitHub Copilotの有料プランは、Proが月10ドルだった。1ドル158.46円(11月5日の欧州中央銀行の値)で直すと約1,585円になる。GitHub Copilotには無料プランもあるが、CLIでどこまで使えるかは今回の発表に書かれていない。
試すなら、まず個人のWindows PCに入れて縦のタブと状態の表示を見ておきたい。長いビルドをヘッドレスモードで回すときは、アプリを終わらせないことだけ気をつけるとよさそうだ。会社で配るなら、どのエージェントのCLIを許すかを先に決めておくと設定を配る段階で止まらない。
Claude Codeを自分で使うなら使い方と入れ方/料金とProで使える回数/AIコーディング4本の比べ
- ACP
- Agent Client Protocolの略。エージェントとそれを呼び出すアプリをつなぐための公開された共通の決まり。対応していれば別のエージェントも差し替えられる
- ヘッドレスモード
- Intelligent Terminalでタブごとにオンにする動かし方。ウィンドウを閉じてもシェルとエージェントが裏で動き続け、トレイから戻せる
Claude CodeとCopilot CLIを同じ人が並べて使う開発の現場では、どのタブが入力待ちかが一覧で見えるだけで手が止まる時間は減りそうだ。一方でヘッドレスモードは裏へ回したエージェントが許可を求めたまま止まり、誰も気づかない場面を増やす可能性がある。情報システム部門はグループポリシーの雛形が付いたことで配る形は作りやすくなったが、どのCLIとどの契約を許すかを先に決めないと現場がそれぞれ別の有料プランを抱えることになる。
- Intelligent TerminalはMacで使える?
- Macでは使えない。対応するのはWindows 10 バージョン2004(ビルド19041)以降だけだ。AInformationが11月6日にGitHubのリリースを確かめると、v0.3の配布ファイルはアプリ本体とグループポリシーの雛形の2本で、MacとLinux向けのファイルは無かった。
- Intelligent Terminalは無料で使える?
- アプリそのものは無料で、GitHubかMicrosoft Storeから入れられる。ただし中で動かすエージェントのCLIと、その契約は別に要る。既定のGitHub Copilot CLIなら、GitHub CopilotのProが月10ドルで、11月5日の為替で約1,585円になる(AInformation調べ)。
- ウィンドウを閉じてもAIの作業は続く?
- ヘッドレスモードをオンにしたタブだけ続く。タブを右クリックして[ヘッドレス モードをオンにする]を選ぶと、閉じた後もシェルとエージェントが裏で動き、システムトレイから戻せる。リリースノートによると、アプリそのものを終わらせると処理は残らない。
この記事の出典
補助資料
- [1]窓の杜この記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年11月6日
