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エージェントサマリー 30秒ごとに会話記録を丸ごと送る
Claude Codeのエージェントサマリーは、バックグラウンドで動くエージェントの今の作業をパネルに短く出す機能だ。この表示を更新するため、約30秒ごとに各エージェントの会話記録を丸ごとモデルへ送り直している。GIGAZINEが11月2日に報じた。
送るたびに頼むのは「直近の行動を3〜5語で説明して」の1つだけだ。返ってきた答えはステータス行の書き換えにしか使われず、作業の中身には何も返らない。この機能は2026年8月のバージョン2.1.232から既定でオンになっていて、設定では切れないという。

- 2026年8月2.1.232でエージェントサマリーが既定でオンに
- 11/2GIGAZINEがFlamerix AIの分析を報じた
トークンの15〜20%を使う Opusなら最大26%
数字を出したのは、AI用のツールを作るFlamerix AIだ。OpenTelemetryで書き出した記録を調べると、エージェントサマリーがClaude Code全体のトークンの約15〜20%を占めていた。APIへの問い合わせも約5件に1件がこの機能のためだった。
重く出たのはOpusのモデルを使ったときで、18〜26%を使っていた。問い合わせは裏で動くエージェントごとに飛ぶので、同時に走らせる数が多いほど送る量も増える。
影響を受けるのは、エージェントをバックグラウンドで動かしている人だ。APIの従量で払う会社なら請求額に、定額プランの人なら使用量の上限に早く届く形で効いてくる可能性がある。上限に当たったときの表示と直し方は、Claude Codeのエラーと上限の解説にまとめてある。
Claude Code 2.1.301の本体で確かめたこと
| 項目 | 本体の中身 |
|---|---|
| モデルへの指示 | 直近の行動を現在進行形の3〜5語で説明させる |
| 問い合わせの間隔 | 既定は30秒。30〜240秒の間で内部の設定から読む |
| 送らないとき | 会話が3件未満のときと記録が増えていないとき |
| 返事の扱い | 改行入りや100字を超える返事は捨てる |
| 手元の会話記録 | この問い合わせは書き残さない指定 |
| 止める設定 | 設定ファイルと環境変数に当てはまる名前なし |
2.1.301の本体を読んだ 止める設定名は見当たらない
編集部は11月2日、手元のMacに入っているClaude Code 2.1.301の本体を開き、この機能の中身を確かめた。モデルに送る指示文は、英語で「直近の行動を現在進行形の3〜5語で説明して」と頼むものだった。ファイル名や関数名を入れ、ブランチ名は書かないよう例まで付いている。
問い合わせの間隔は既定で30秒だ。モデルの種類(Fable・Opus・それ以外)ごとに別の内部設定から読み、30秒から240秒の間に収める作りになっていた。設定ファイルや環境変数に使えそうな名前を探したが、この機能を止める項目は出てこなかった。
一方で毎回必ず送るわけではない。会話が3件未満のときと、前回から記録が増えていないときは問い合わせを飛ばす。返事に改行が入ったときや100字を超えたときは、表示に使わず捨てる。この問い合わせは手元の会話記録に書き残さない指定になっていて、利用者からは見えにくい。

回避のスクリプトは慎重に Claude Code研究所は勧めない
Flamerix AIは止める手段として、70行ほどのJavaScript「no-agent-summary.js」を公開した。Bunのプリロードで先に読み込ませ、エージェントサマリーのタイマーだけを動かさない仕組みだ。本体は書き換えないが、パネルの状態表示は更新されなくなる。
ただしClaude Codeの更新で目印の文字列が変わると効かなくなる。Flamerix AI自身も、更新のたびに確かめ直すよう求めている。Arrowheadsが運営するClaude Code研究所は、環境変数BUN_OPTIONSを使うためマシン上のすべてのBunに読み込まれる点も挙げて「勧めない」としている。
会社でまとめて入れる前に、外から来たスクリプトを開発用のPCに読み込ませてよいかを決めておきたい。Cursorの拡張機能ストアで配られたClaude Codeの不正版のように、開発ツールに入り込む外部のコードは狙われやすい。当面は裏で同時に走らせるエージェントの数を絞り、Anthropicが止める設定を足すかを見ておくのが手堅そうだ。
- エージェントサマリー
- バックグラウンドで動くエージェントの今の作業を、パネルに3〜5語で出すClaude Codeの機能。約30秒ごとに更新される
- プリロード
- 本体を書き換えずに、起動のとき別のスクリプトを先に読み込ませるBunの仕組み。no-agent-summary.jsはこれで動く
企業でClaude Codeを配るときに見落としやすいのは、利用者の画面に出ない消費だ。今回の問い合わせは会話記録に残らないため、部署ごとの使用量を見ても理由が分からない。上限に当たった人の問い合わせが情報システム部門に集まりそうだ。外部のプリロードを各PCへ配る形は、更新のたびに検証が要り配る側の手間が大きい。裏のエージェントを何本まで同時に動かしてよいかを、社内の決まりに1行足しておくのが現実的とみている。
- Claude Codeのエージェントサマリーは設定で止められる?
- 設定では止められない。Flamerix AIによると、この機能は2026年8月のバージョン2.1.232から既定でオンになっていて無効にする設定が無い。AInformationが11月2日にClaude Code 2.1.301の本体を調べても、設定ファイルや環境変数で止める項目は見つからなかった。止めたいときはFlamerix AIのno-agent-summary.jsを使う形になるが、反対する声もある。
- エージェントサマリーはトークンをどれくらい使う?
- Claude Code全体のトークンの約15〜20%だ。Flamerix AIがOpenTelemetryで書き出した記録を分析した数字で、APIへの問い合わせの約5件に1件がこの機能のためだった。Opusのモデルを使ったときは18〜26%に増えた。約30秒ごとに各エージェントの会話記録を丸ごと送り直すため、裏で動かすエージェントが多いほど量も増える。
- no-agent-summary.jsは使っても大丈夫?
- Claude Code研究所は使うのを勧めないとしている。理由は2つで、Claude Codeの更新で目印の文字列が変わると効かなくなる点と、環境変数BUN_OPTIONSを使うためマシン上のすべてのBunに読み込まれる点だ。Flamerix AI自身も更新のたびに確かめ直すよう求めている。動作の報告はLinuxとmacOSで、Windowsは限定的だ。
- どんな使い方だと影響を受ける?
- バックグラウンドでエージェントを動かしている人が対象だ。問い合わせは裏で動くエージェントごとに約30秒ごとに飛ぶ。AInformationが2.1.301の本体を見ると、会話が3件未満のときと前回から記録が増えていないときは送らない作りだった。この問い合わせは手元の会話記録に書き残さない指定で、記録を見返しても気づきにくい。
この記事の出典
補助資料
- [1]GIGAZINEこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年11月2日
