API料金はGPT-5.6から半額に Lunaは出力0.50ドルだ
OpenAIが9月22日にGPT-6 SolとGPT-6 Lunaを発表した。9月初めに出した最上位モデルGPT-6 Astraの学習手法を引き継ぎ、速度とコスト効率を高めたモデルだ。
API料金は100万トークンあたりでSolが入力2ドル・出力10ドル、Lunaが入力0.10ドル・出力0.50ドルになった。前世代GPT-5.6のプロモーション価格から半額だ。キャッシュと推論処理の効率化で下がったコストをそのまま料金に反映したとしている。
プロンプトキャッシュも改良された。標準設定のままでキャッシュが効く割合が上がり、キャッシュ済み入力の読み込みは90%引きになる。推論の深さやツールを途中で切り替えてもキャッシュが無効にならない。GitHubによるとCopilotで再処理が必要なトークンの割合が50%以上減ったという。
- 9/22GPT-6 SolとLunaを発表。WorkとCodexで提供を開始
誤りはGPT-5.6の半分 Opus 5の9%の費用で上回った
Solの誤りはGPT-5.6 Solの約半分に減った。利用者が誤りを指摘した実際の会話をもとにした社内評価の結果だ。回答の文体もAstraに合わせ、専門用語や重要度の低い細部を減らした。やや短くなる一方で情報量は維持したとしている。
業務自動化のAutomationBenchでは推論設定xhighのSolが33.2%を記録した。Claude Opus 5のmax設定26.9%やAstraの低設定30.3%を上回り、1タスクあたりの費用は0.27ドルでOpus 5の9%だった。専門業務のAgents’ Last ExamでもSolは56.4%でOpus 5を超え、費用は60%低い。
コーディングのDeepSWE v1.1ではSolが68.8%を出し、Claude Fable 5の69.9%に1.1ポイント差まで迫った。費用は約80%低い。PC操作のOSWorld 2.0でもSolは60.5%でOpus 5の60.3%とほぼ同じだが費用は約80%低い。Lunaも66.6%とOpus 5の中程度の設定に並び、費用はOpus 5より93%低い。
GPT-6 Solの主要ベンチマーク
| ベンチマーク | GPT-6 Sol | Claude Opus 5 | Claude Fable 5 | Sol費用比 |
|---|---|---|---|---|
| AutomationBench | 33.2% | 26.9% | — | Opus 5の9% |
| DeepSWE v1.1 | 68.8% | — | 69.9% | 約80%低い |
| OSWorld 2.0 | 60.5% | 60.3% | — | 約80%低い |
| Agents' Last Exam | 56.4% | Opus 5未満 | — | 60%低い |
使えるのはWorkとCodexだけ Chatには来ていない
SolとLunaはChatGPT WorkとCodexで提供を始めた。対象はPlus・Pro・Business・Enterprise・Eduだ。無料プランとGoプランの利用者もデスクトップアプリでLunaを使える。ChatGPTでは1日かけて順次展開する。
ただし通常の「Chat」では使えない。GPT-6 Astraも同じくWorkとCodexからだけだ。GPT-5.6に置き換わる可能性はあるが時期は発表されていない。Plusに課金していてもWorkに切り替えなければ新モデルには触れない。
API開発者は即切り替え可能 Chat派はWorkを試す番だ
APIでGPT-5.6を使っている開発者はすぐに切り替えられる。料金が半額になり精度も上がるので待つ理由はない。OpenAI社内でも研究者1人が1日に消費するトークンをAPI料金に換算すると中央値で600ドルを超えるという。半額の効果は大きい。
Chatだけで使っている人は今のところ恩恵を受けにくい。Work機能を試したことがなければこれを機に触ってみるとよい。最高精度が要る場面ではAstraを選び、コストを抑えたい定型作業にはSolやLunaを充てる使い分けになる。
- AutomationBench
- アプリをまたぐ業務フローをAIがどれだけ自動処理できるかを測るベンチマーク。複数のツールを連携させる実務に近い作業で評価する
- プロンプトキャッシュ
- 一度処理した入力を保存して再利用する仕組み。同じ指示を繰り返し送るときに処理時間と料金を大幅に減らせる
API開発者にとっては料金半額・精度向上でいいことずくめだ。一方でChatだけで使っている人にはまだ届かない。GPT-6 AstraもSolもLunaもWorkとCodexからしか使えず、通常のChatに来る時期は未定だ。OpenAIがWorkとCodexを優先する背景には、エージェント機能での差別化を急ぐ意図があるのだろう。Chat利用者は今できることとしてWork機能を一度試してみるのが現実的だ。
- GPT-6 Solは無料プランで使えるか
- SolはChatGPT WorkとCodexでのみ提供されており、対象はPlus・Pro・Business・Enterprise・Eduの各プランだ。無料プランではSolは使えない。ただしLunaについては無料プランとGoプランの利用者もデスクトップアプリから使える。通常のChatでの提供は現時点でSolもLunaもない。
- GPT-6 SolのAPI料金はいくらか
- 100万トークンあたりSolが入力2ドル・出力10ドル、Lunaが入力0.10ドル・出力0.50ドルだ。前世代GPT-5.6 Sol/Lunaのプロモーション価格から半額になった。キャッシュ済み入力の読み込みはさらに90%引きになる。最高精度が要る場面にはGPT-6 Astra(入力10ドル・出力50ドル)が引き続き推奨されている。
- GPT-6 SolはいつChatで使えるようになるか
- 現時点でOpenAIは通常のChatへの提供時期を発表していない。GPT-5.6に置き換わる可能性はあるとされているが具体的な日程は不明だ。GPT-6 Astraも同様にWorkとCodexからのみ提供されており、ChatへのGPT-6系モデルの展開は全体として未定の状態が続いている。
この記事の出典
補助資料
- [1]CNET Japanこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年9月23日
