OpenAIは2027年2月26日に、whisper-1など文字起こしの4モデルをAPIから外します。止まるのはAPIだけで、PCで動かすWhisperは残ります。後継のgpt-transcribeは安くなる一方、srt・vttの字幕と単語の時刻には代わりがありません。
- OpenAIは2027年2月26日に、whisper-1など文字起こしの4モデルと英訳の窓口をAPIから外す。告知は2026年8月26日
- 止まるのはAPIだけ。PCで動かすopenai whisperはMITライセンスで、GitHubもアーカイブされていない
- 後継のgpt-transcribeは1分0.0045ドルでwhisper-1より25%安い。gpt-4o-mini-transcribeから移ると1.5倍になる
- srt・vttの字幕と単語ごとの時刻と英訳の窓口は、gpt-transcribeに代わりが無い
- 議事録・文字起こしが得意なAIツール37本の月額の中央値2,371円は、gpt-transcribeの約55時間分。日本円で払えるのは7本だけ
- Claudeは終了日と料金を公式どおりに答えたが、英訳の窓口が止まることには触れなかった
OpenAIは2027年2月26日に、APIの文字起こしモデル4つと英訳の窓口を止めます。2026年10月24日のきょうから数えて125日後です。対象のモデルはwhisper-1・gpt-4o-transcribe・gpt-4o-mini-transcribe・gpt-4o-transcribe-diarizeの4つです。英語へ訳す/v1/audio/translationsも同じ日に止まります。開発者向けの告知は2026年8月26日に出ています。
ただし止まるのはOpenAIのサーバーで動くAPIだけです。自分のPCに入れて動かすWhisperはMITライセンスで公開されたままで、2月26日を過ぎても使えます。「openai whisper」という同じ名前で2つの別物があるので、まず自分がどちらを使っているかを見分けるのが先になります。
AInformationが2026年10月24日にキーワードプランナーで測ったところ、「openai whisper」は月2,400回検索されていました。Googleトレンドでも「AI 文字起こし」の関連語として急上昇に入っています。一方で「whisper 終了」「whisper 代替」はどちらも0回でした。期限が近づいて移行先を探す人が増える前に、何をすればよいかをこの記事にまとめます。
whisper 終了の影響を見分けるやり方は3つの問いで済む
先に、自分が困るかどうかの見分け方を書きます。答えは3つの問いで決まります。1つ目は、OpenAIのAPIキーを使って音声を送っているかどうか。2つ目は、srtやvttの字幕か単語ごとの時刻を出しているかどうか。3つ目は英語へ訳す窓口を使っているかどうかです。

PCで動かしているだけなら何もしなくてよい
PCに入れたWhisperやHugging Faceから落としたモデルを手元で動かしているなら、2月26日の影響はありません。OpenAIのGitHubには、コードとモデルの重みがMITライセンスで公開されていると書かれています。止まるのはOpenAIのサーバーに音声を送る使い方だけです。PCの中で完結している処理は、告知の対象に入っていません。
字幕と単語の時刻を使うなら作り直しが要る
APIのwhisper-1でsrtやvttの字幕を作っている人は、いちばん影響が大きくなります。OpenAIの移行ガイドは、単語ごとの時刻と字幕と英訳を終了までwhisper-1で使う扱いにしています。後継のgpt-transcribeへモデル名を変えるだけでは、この3つは出てきません。動画に字幕を付ける作業をAPIで回しているなら、2月26日までに別の方法を決めておく必要があります。
どちらでもなければgpt-transcribeへ移すだけで済む
録音ファイルを送って文字だけ受け取っているなら、移る先はgpt-transcribeです。料金は1分0.0045ドルで、whisper-1の1分0.006ドルより25%安くなります。言語の指定はlanguageからlanguagesに変わるので、コードの1か所は直す必要があります。OpenAIの説明では、2つの指定を一緒に送ってはいけないとされていました。
コードの中の呼び出しを探すプロンプト
自分で書いたコードや外注先から受け取ったコードが当てはまるか分からないときは、AIに探させるのが早いです。次の文の下にコードを貼って、ChatGPTかClaudeに渡してください。
次のコードの中から、OpenAIの文字起こしAPIを呼んでいる場所を全部探してください。モデル名は whisper-1・gpt-4o-transcribe・gpt-4o-mini-transcribe・gpt-4o-transcribe-diarize の4つです。
あわせて audio/translations・timestamp_granularities・response_format の3つの語も探してください。
見つけた場所ごとに「ファイル名と行」「使っているモデル」「srtやvttの字幕か単語ごとの時刻を出しているか」「英訳の窓口を使っているか」を表にしてください。
2027年2月26日にAPIから外れるものには★を付けること。
分からない所は推測で埋めず「不明」と書いてください。
(ここにコードを貼る)
答えの表で★が付いた行が、2月26日までに直す場所です。字幕や単語の時刻の列に印が付いた行は、モデル名の差し替えだけでは済みません。表をそのまま社内の担当者へ渡せば、どこから手を付けるかの話が早く進みます。
使っている文字起こしツールへ送る問い合わせ文
アプリやサービスで文字起こしをしている人は、自分では確かめられません。国内の議事録・文字起こしツールのうち、どれがOpenAIのAPIを使っているかを各社とも公表していないためです。運営会社のサポートへ次の文を送ると、知りたいことを1回で聞けます。
いつも御社の文字起こし機能を使っています。
OpenAIが2027年2月26日に whisper-1 などの文字起こしモデルをAPIから外すと告知しました。御社のサービスへの影響について3点を教えてください。
1. 文字起こしにOpenAIのwhisper-1やgpt-4o-transcribe系のモデルを使っているか
2. 使っている場合、2月26日以降も同じ機能(字幕の書き出し・話者の区別)が残るか
3. 料金や使える時間の上限を変える予定はあるか
お手数ですが、よろしくお願いいたします。
返事が「使っていない」なら、そのまま使い続けて構いません。「使っているが移行する」なら、移行のあとで字幕の書き出しが残るかを続けて聞いておくと安心です。
2027年2月26日にAPIから外れるのは4モデルと英訳の窓口だ
止まるものを公式の告知でそろえます。OpenAIの廃止予定のページには、2026年8月26日に4つのモデルの利用者へ知らせたと書かれています。4つとはwhisper-1・gpt-4o-transcribe・gpt-4o-mini-transcribe・gpt-4o-transcribe-diarizeです。どれも2027年2月26日にAPIから外れます。
後継は録音用とリアルタイム用の2つ
同じページの表では、whisper-1の後継としてgpt-live-transcribeかgpt-transcribeが挙がっています。録音したファイルを文字にするならgpt-transcribe、会議や通話をその場で文字にするならgpt-live-transcribeです。英語へ訳す窓口の/v1/audio/translationsも同じ日に止まります。移る先はv1/realtime/translationsと書かれていて、録音ファイルを後から訳す今の形とは作りが変わります。
2027年2月26日に止まるものと残るもの
| 対象 | 2月26日以降 | 移る先・扱い |
|---|---|---|
| API whisper-1 | 止まる | gpt-transcribe か gpt-live-transcribe |
| API gpt-4o-transcribe | 止まる | gpt-transcribe か gpt-live-transcribe |
| API gpt-4o-mini-transcribe | 止まる | gpt-transcribe か gpt-live-transcribe |
| API gpt-4o-transcribe-diarize | 止まる | gpt-transcribe か gpt-live-transcribe |
| 英訳の窓口 /v1/audio/translations | 止まる | v1/realtime/translations |
| PCで動かすWhisper(GitHub) | 使える | MITライセンス |
| Hugging Faceのwhisper-large-v3-turbo | 使える | MITライセンス・日本語に対応 |
何時に止まるかはまだ出ていない
公式に出ているのは日付だけです。日本時間の何時に止まるかは、2026年10月24日の時点で告知にありませんでした。夜中にまとめて文字起こしを回す作りなら、2月25日の夜の処理が途中で落ちることもありえます。切り替えは2月に入る前に終えておくのが安全です。
APIそのものは日本でも使えます。OpenAIのAPIを使える国と地域の一覧には日本が入っています。ただし請求はドル建てで、円で払う方法は用意されていません。
PCで動かすopenai whisperはMITで2月26日以降も残る
結論から言うと、手元のPCで動かすWhisperは止まりません。OpenAIはWhisperのコードとモデルの重みをMITライセンスで公開しています。MITライセンスは、仕事を含めて自由に使ってよいという決まりです。2026年10月24日にGitHubのopenai/whisperを開いたところ、リポジトリはアーカイブされていませんでした。スターは約11.1万あります。

turboは約6GBのVRAMで動き日本語を指定できる
PC版のturboモデルはパラメータが809Mで、必要なVRAMは約6GBとされています。VRAMはグラフィックボードに載っているメモリのことです。Windowsならタスクマネージャーの「GPU」の欄で、自分のPCに何GBあるかを見られます。日本語の音声は –language Japanese で指定します。ただしturboは英訳の学習をしていないと書かれていて、英語へ訳す用途には向きません。
Hugging Faceのturboも日本語に対応している
Hugging Faceにあるwhisper-large-v3-turboもMITライセンスです。対応言語の一覧には日本語(ja)が入っています。PCで動かすアプリがこのモデルを使っている場合は、OpenAIのサーバーを通りません。2月26日の告知とは関係が無いので、使い続けて問題ありません。
PCで0円で動く文字起こしモデルはWhisperのほかにもあります。IBMが公開したモデルを日本語で試した結果はGranite Speech 5.0の検証にまとめました。句点が1つも付かないといった癖があるので、乗り換えの前に読んでおくと比べやすくなります。
ChatGPTのアプリの音声入力がどうなるかは公表されていない
分からないこともあります。ChatGPTのアプリの音声入力や録音の文字起こしが、止まるAPIのモデルを使っているかどうかは公表されていません。告知はAPIを使う開発者へ向けたもので、ChatGPTのアプリの扱いには触れていません。アプリで話しかけているだけの人に、何かを変えるよう求める案内は出ていない状態です。
gpt-transcribeは1時間約43円でminiから移ると1.5倍になる
後継のgpt-transcribeは安くなるのか。答えは、どのモデルから移るかで逆になります。OpenAIの料金ページでは、gpt-transcribeは1分0.0045ドルです。whisper-1とgpt-4o-transcribeは1分0.006ドルなので、そこから移る人は25%安くなります。一方でgpt-4o-mini-transcribeは1分0.003ドルで、こちらから移ると1.5倍に上がります。
差は1時間に直すと分かりやすいです。2026年10月22日にAInformationがAIツールDBの料金をそろえたときの為替は1ドル158.05円でした。この為替で1時間に直すと、gpt-4o-mini-transcribeは約28円です。gpt-transcribeは約42.7円で、whisper-1は約57円になります。リアルタイム用のgpt-live-transcribeは1分0.017ドルなので、1時間約161円と大きく上がります。

安いminiを使っていた人は請求が増える
費用を抑えるためにgpt-4o-mini-transcribeを選んでいた人は、移行で請求が増えます。毎月の文字起こしの請求が1.5倍になると見ておけば、予算の見込みは外れません。ただし公式は、gpt-transcribeの日本語の精度を数字で出していない点に気をつけてください。安いminiと比べて精度が上がるかどうかは、自分の録音で確かめるしかありません。
送れるファイルは25MBまで
APIで1回に送れるファイルは25MBまでです。形式はmp3・mp4・mpeg・mpga・m4a・wav・webmの7つです。長い会議の録音は25MBを超えやすいので、区切って送る作りが要ります。いまwhisper-1で区切って送っているなら、その部分の作りはそのまま使えます。
gpt-transcribeには字幕と単語の時刻と英訳の3つに代わりが無い
移行でいちばん困るのは字幕を作っている人です。OpenAIの文字起こしのガイドでは、単語ごとの時刻とsrt・vttの字幕と英訳はwhisper-1で使う扱いです。そのうえで「モデルIDを変えるだけでは全部の機能は引き継がれない」とはっきり書いています。移行の前に、自分の仕組みが必要とする出力の形を確かめるよう求める書き方です。

timestamp_granularitiesはwhisper-1だけ
時刻の細かさを決めるtimestamp_granularities[]という指定も、whisper-1だけが対応しています。単語ごとに何秒から何秒かを受け取るための指定です。1語ずつ光る字幕や編集ソフトでの切り貼りに使っていた人は、そのままでは続けられません。会議の録音から発言の位置へ飛ぶ機能を自分で作っている人も同じです。
移行ガイドに字幕の予定は書かれていない
gpt-transcribeでsrtやvttの字幕が今後出るかどうかは、移行ガイドに書かれていません。2026年10月24日の時点で、出るとも出ないとも言えない状態です。予定が出るのを待って2月を迎えると、字幕づくりが止まる日が来ます。whisper 代替を探すなら、出ない前提で動くほうが安全です。
字幕が要る人の選び方は3つ
1つ目は2月26日まではwhisper-1を使い続け、そのあいだに次の方法を決めることです。2つ目はPCで動かすWhisperを試すことです。手元で動くのでAPIの終了とは関係が無く、録音を外へ出さずに済む点も仕事では助かります。字幕の書き出しに使えるかは、自分の環境で動画を1本流して確かめてください。3つ目は字幕を書き出せる文字起こしアプリへ移ることです。どのアプリが書き出せるかは、各社の機能表と料金ページで確かめます。
議事録AI37本の中央値2,371円はgpt-transcribeの約55時間分
アプリで文字起こしをするのとAPIを自分でつなぐのでは、どちらが安いのか。答えは録る時間で決まります。AInformationのAIツールDBは、507本のAIツールの料金を各社の料金ページから直接集めています。2026年10月22日に更新した控えでは、用途に「議事録・文字起こし」が入るツールが46本ありました。そのうち議事録・文字起こしを得意とする37本を数えています。
37本の有料プランの月額の中央値は2,371円です。46本全体で見ると中央値は2,304円で、無料で始められるのは27本でした。37本の中央値を1時間約42.7円のgpt-transcribeに直すと、約55時間分になります。

月20時間ならAPIはアプリの約3分の1
毎週5時間ほど会議を録る人を考えます。月20時間をgpt-transcribeで文字にすると約853円です。37本の中央値2,371円と比べると、約3分の1で済みます。月に55時間を超えて録るなら、APIのほうが中央値のアプリより高くつく計算です。
APIの安さには手間の代金が入っていない
ただしAPIの約853円は、文字にするところまでの値段です。議事録の要約や共有の画面は自分で組む必要があります。話者を分けるgpt-4o-transcribe-diarizeも2月26日に止まります。後継で話者を分けられるかは、今回確かめた公式のページには書かれていませんでした。アプリの月額には、こうした手間を肩代わりする分が入っていると考えると比べやすくなります。
議事録AI37本のうち日本円で払えるのは7本で日本の会社は9本だ
37本を払い方で分けると、日本円で払えるのは7本だけでした。Notta・Rimo・LINE WORKS AiNote・tl;dv・Zoom Workplace・PLAUD NOTE・Heidi Healthの7本です。それ以外はドルやユーロ建てだったり、料金ページに月額が載っていなかったりします。日本の会社が運営しているのは9本で、無料で始められるのは21本でした。

日本円で払える議事録AI7本の月額
| ツール | いちばん安い有料プラン | 月額 | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| Notta | プレミアム | 1,185円 | 月払いは1,980円・無料は1回3分まで |
| PLAUD NOTE | Pro | 1,400円 | 本体(定価27,500円〜)が別に要る |
| LINE WORKS AiNote | ソロ | 1,440円 | 税抜・月間契約なら1,600円 |
| Rimo | 文字起こしプラン | 1,650円 | AIの議事録はプロ(月4,950円)から |
| Zoom Workplace | プロ | 2,237円 | 税別・月払いは2,684円 |
| tl;dv | プロ | 3,080円 | 月払いは4,980円 |
| Heidi Health | 個人プラン | 8,500円 | 医療向け・税別・月払いは12,000円 |
画面が英語で日本語に弱いツールも混ざる
ドル建ての多くは画面が英語です。Krispは文字起こしの対応言語の一覧に日本語がありません。Supernormalは2026年4月から日本語の文字起こしが対象外になったと、料金ページの控えに書いてありました。AbridgeやFreedのように、日本語の会話を聞き取っても記録が英語でしか出ないものもあります。海外の評判だけで選ぶと、日本語の会議で使えないことがあります。
ドル建ては為替で請求額が動く
ドル建てのツールの円の額は、1ドル158.05円で直した目安です。円安が進むと、同じプランでも請求額が上がります。gpt-transcribeのAPIもドル建てなので事情は同じです。毎月の予算を円で固めたい会社なら、日本円で払える7本から選ぶと経理の手間も減ります。
APIとアプリとPCで分かれ目は費用と字幕と手間の3つだ
ここまでをまとめると、文字起こしのやり方は3つに分かれます。APIを自分でつなぐ人とアプリで済ませる人とPCで動かす人です。どれが合うかは、録る時間と字幕の要否と手を動かせる人がいるかで決まります。

APIをつなぐ人は録る時間が長いほど得をする
月20時間で約853円という安さは、録る時間が長い人ほど効きます。そのかわり2月26日までにコードを直し、字幕と話者分けは別の方法で補います。社内にコードを直せる人がいる会社に向く選び方です。
アプリで済ませる人は運営会社の対応を確かめる
アプリの月額の中央値は2,371円です。要約や共有まで入っているので、手を動かさずに済みます。気になるのは、そのアプリが裏でOpenAIのAPIを使っているかどうかです。各社は公表していないので、上の問い合わせ文で聞いておくと安心できます。
PCで動かす人は止まる心配が無い
PC版は0円で、2月26日の影響を受けません。録音をネットに出さないので、社外に出せない会議にも使えます。必要なのはVRAMが約6GBあるPCと、コマンドを打つ少しの手間です。ただし英訳はturboではできず、速さはPCの性能で変わります。
Claudeに聞くと終了日と料金は合ったが英訳の窓口には触れなかった
AIに聞けば移行の答えが出るのか。2026年10月24日にChatGPTとClaudeへ同じ質問を投げ、返ってきた答えを公式と突き合わせました。ChatGPTは120.9秒待っても答えが取れず、2問ともログインが切れていた可能性があります。比べられたのはClaudeの2問です。
1問目は終了日と後継と料金が公式どおり
「OpenAIのWhisper APIはいつまで使えますか?」と聞くと、Claudeは36.2秒で1,109字を返しました。終了日の2027年2月26日と告知日の2026年8月26日は公式と同じです。料金もgpt-transcribeの1分0.0045ドルとgpt-live-transcribeの1分0.017ドルで合っていました。字幕と単語の時刻がwhisper-1だけの機能だという注意まで書いています。
抜けていたのは英訳の窓口と言語の指定
一方で、英訳の窓口/v1/audio/translationsが同じ日に止まることには触れていません。言語の指定がlanguagesに変わる点も出てきませんでした。「model名を差し替えるだけで基本動きます」という言い方は、公式の「モデルIDを変えるだけでは全部の機能は引き継がれない」とは向きが逆です。「精度も大幅に向上」とも書いていましたが、公式は日本語の精度を数字で出していません。答えの根拠に挙げたページも、公式の廃止予定のページ以外は海外のブログやまとめサイトでした。数字と日付で公式と食い違った所は0か所で、抜けは2つです。
2問目はPC版が残ることを正しく切り分けた
「自分のPCに入れて使っているWhisperも使えなくなりますか?」には、33.2秒で1,080字の答えが返りました。終わるのはAPI版で、MITライセンスのPC版はそのまま使えると切り分けています。APIキーを使っているかどうかで見分けるという目安も、公式の内容と合います。気になったのは答えの頭に英語の独り言が1行混ざっていた点で、日本語だけで読みたい人には読みにくい形でした。
2月26日までにやることは今週から4つに分けて進める
最後に、きょうから動ける順番を書きます。期限まで125日あるので、順に片付ければ十分に間に合います。
今週中に使っている所を洗い出す
上のプロンプトでコードを調べ、文字起こしツールの運営会社へ問い合わせ文を送ります。社内の誰がどのツールで録っているかも、このときに書き出しておくと後が楽です。PCで動かしているだけの人は、ここで作業が終わります。
11月中にgpt-transcribeで自分の録音を試す
いつもの会議の録音を何本かgpt-transcribeに通し、whisper-1の結果と並べます。日本語の精度は公式に数字が無いので、自分の録音で確かめるしかありません。コードの言語の指定は、このときにlanguagesへ書き換えます。
12月中に字幕と英訳の代わりを決める
字幕・単語の時刻・英訳のどれかを使っているなら、ここで代わりを決めます。PCで動かすWhisperか字幕を書き出せるアプリかを、実際の動画1本で比べると決めやすくなります。英訳はturboでは使えないので、PC版を選ぶならモデル選びにも気をつけてください。
1月中に切り替えて2月は予備にする
本番の切り替えは1月中に終えます。止まる時刻は公表されていないので、2月は戻せる予備の期間として残しておきます。予算はgpt-transcribeの1時間約42.7円に毎月の録音時間を掛けて組み直してください。
名前が同じでも、終わるのはAPIのWhisperだけです。PCに入れたWhisperを消したり慌てて有料のアプリへ乗り換えたりする前に、自分の使い方がどれに当たるかを確かめてください。
Whisperという同じ名前が、OpenAIのAPIとPCで動くモデルの両方を指しているのが混乱のもとです。終わると聞いて議事録アプリを慌てて替える前に、まずAPIキーを使っているかどうかを確かめてください。いちばん危ないのは、動画の字幕をwhisper-1で自動で作っている会社です。後継に代わりが無いので、2月まで待たずに12月中に次の方法を決めるのが安全です。安さだけで移らず、自分の会議の録音で精度を見てから切り替えてください。
- OpenAIのWhisperは2027年2月26日に全部使えなくなりますか?
- 使えなくなるのはAPIのwhisper-1などだけです。OpenAIは2027年2月26日に文字起こしの4モデルと英訳の窓口をAPIから外すと告知しました。PCに入れて動かすWhisperはコードもモデルの重みもMITライセンスで公開されていて、2月26日以降も使えます。GitHubのリポジトリもアーカイブされていません。
- whisper 代替としてgpt-transcribeを使えば字幕も出せますか?
- 出せません。OpenAIの移行ガイドでは、srt・vttの字幕と単語ごとの時刻と英訳はwhisper-1で使う扱いです。モデル名を変えるだけでは全部の機能は引き継がれないと書かれています。gpt-transcribeで字幕が今後出る予定も、2026年10月24日の時点で移行ガイドに書かれていません。
- gpt-transcribeの料金はいくらですか?
- 1分0.0045ドルです。1ドル158.05円で計算すると1時間約42.7円になります。whisper-1の1分0.006ドルより25%安い一方、gpt-4o-mini-transcribeの1分0.003ドルから移ると1.5倍になります。リアルタイム用のgpt-live-transcribeは1分0.017ドルです。
- 使っている議事録アプリは2月26日に止まりますか?
- 公表されていないので、運営会社に聞くしかありません。国内の議事録・文字起こしツールのうち、どれがOpenAIのAPIを使っているかを各社は出していません。記事の問い合わせ文をそのまま送ると、使っているモデルと2月26日以降の扱いを1回で確かめられます。
