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Vercel、Jevが有料チームの35%に普及 支出はわずか0.27%だ

読了 約7分
Vercelの三角形のロゴとロゴタイプが青から紫のグラデーション背景に白抜きで表示された画像。Vercel、Jevが有料チームの35%に普及 支出はわずか0.27%だ
この記事の要点

TypeSafe AIの判断特化モデル「Jev」が、VercelのAI Gatewayで公開14日のうちに有料チームの35.3%に使われた。2位のClaude Sonnet 5.5の約2倍で過去最速だが、支出に占めたのは0.27%だけだ。単価は100万トークン約6.6円で、提供元の選び方に注意がいる。

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35.3%公開14日で使った有料チーム
0.27%同じ14日間の支出の割合
18.1%2位Sonnet 5.5の採用

Jevは公開14日で有料チームの35.3% Vercel史上で最速だ

TypeSafe AIの判断特化モデル「Jev」は、VercelのAI Gatewayで公開から14日のうちに有料チームの35.3%に使われた。Vercelが10月15日に出した月次の報告書「AI Gateway Production Index」によると、集計を始めてからいちばん速い広がりだという。2位のClaude Sonnet 5.5は18.1%で、Jevはその約2倍になる。

AI GatewayはOpenRouterに近い仕組みで、複数の会社のAIを1つのAPIで呼べる。これまでの記録はGemini 3 Flashの22.2%で、Gemini 3 Pro Previewの19.4%とClaude Sonnet 4.6の19.0%が続く。

Jevは9月15日に限定公開され、AI Gatewayには9月17日に入った。月の半ばからの参加でも、9月の呼び出し回数は全モデルで1位だ。Vercel自身も有害なコマンドを見分ける仕事で、OpenAIのGPT-6 LunaからJevへ切り替えた。

VercelのAI Gateway月次報告書
VercelのAI Gateway月次報告書 / 出典:vercel.com / 制作:AInformation
これまでの流れ
  1. 9/15TypeSafe AIがJevを限定公開
  2. 9/17VercelのAI GatewayにJevが入る
  3. 10/15Vercelが月次の報告書を公開
  4. 10/16Perplexityの判断AIがAI Gatewayに加わる

支出に占めたのは0.27%だけ お金はOpus 5.5に集まった

広く使われた一方で、Jevが同じ14日間の支出に占めた割合は0.27%にとどまる。9月全体で見てもトークンの1%と支出の0.15%しかない。判断特化モデルは決めておいた選択肢から選ぶだけなので、普通のモデルより速く安く動くからだ。

お金が集まったのはClaude Opus 5.5だ。公開から14日で支出の11.03%を取り、9月に出たモデルの中で最も大きい割合だ。それでもAnthropic全体の支出の割合は8月の63.7%から9月は43.9%に下がり、初めて半分を割った。

2週目も使い続けたチームの割合では、Jevは55.6%で5位になる。1位のGPT-6 Lunaの64.8%には届かない。数字はVercelを通った分だけで、OpenAIやAnthropicのAPIを直に使う分は入らない。

公開14日で使った有料チームの割合

Jev 35.3%
Gemini 3 Flash 22.2%
Gemini 3 Pro Preview 19.4%
Claude Sonnet 4.6 19.0%
Claude Sonnet 5.5 18.1%
Vercel AI Gatewayを通った利用だけを数えた値 / データ:Vercel AI Gateway Production Index(2026年10月) / 制作:AInformation

Jevの単価は100万トークン約6.6円 OpenAIは2.4倍だ

AInformationが10月17日にAI Gatewayの料金ページを開くと、Jevは入力100万トークンあたり0.042ドルだった。出力の料金はかからない。欧州中央銀行の10月16日のレートの1ドル158.02円で約6.6円になる。

同じ一覧には判断特化モデルが7社の13本並んでいた。JevはMicrosoftのDecision-1と同じ値段だ。OpenAIのGPT-6 Luna Decisionsは0.10ドルとJevの約2.4倍で、入力の単価はJevのほうが安い。

モデル(会社) 入力100万トークンの単価 円にすると
Laya(Convai Innovations) 0ドル 0円。渡せるのは8,192トークンまで
Decider Flash V1.2(Perplexity) 0.01ドル 約1.6円
Liquid d1(Liquid) 0.02ドル 約3.2円
Jev(TypeSafe AI) 0.042ドル 約6.6円
Decision-1(Microsoft) 0.042ドル 約6.6円
GPT-6 Luna Decisions(OpenAI) 0.10ドル 約15.8円

表はVercel AI Gatewayの公式の掲載額で、どれも出力の料金はかからない。Jevが置き換えたGPT-6 Lunaは普通の言語モデルで、入力0.10ドルに加えて出力に0.50ドルかかる。有料のもので最も安いのはPerplexityのDecider Flash V1.2で、AI Gatewayでの公開日は10月16日と新しい。

Vercel AI GatewayのJevの料金ページの画面。入力の単価と提供元の表が並び、TypeSafe AIの行は無料クレジットの欄が×になっている
Vercel AI GatewayのJevの料金ページ。入力100万トークン0.04ドルから 出典:vercel.com(2026年10月17日時点の画面)

試すなら提供元を指定する 無料クレジットは使えない

JevをAI Gatewayで呼ぶと、提供元はTypeSafe AIとDigitalOceanの2社になる。料金ページとAPIの一覧で見ると、入力を残さない取り決め(ZDR)があるのはTypeSafe AIの経路だけだ。学習に使わない点は2社とも同じになる。

社外秘の文書を振り分けるなら、提供元をTypeSafe AIに決めて呼ぶとよさそうだ。料金ページの「Free AI Gateway Credit」の欄は×で、無料のクレジットでは試せない。AInformationは鍵を持っていないため、今回は実際に呼び出すことはできなかった。

呼び出しはVercelのAI SDKにある「experimental_decide」という試験版の関数で書く。1回の依頼は合計64,000トークンまでだ。まずは問い合わせの振り分けのように答えの選択肢が決まっている仕事を1つ移し、今のモデルとの費用の差を測っておきたい。

Vercel AI GatewayのGPT-6 Luna Decisionsの料金ページの画面。入力100万トークン0.10ドルで、ZDRと無料クレジットの欄が×になっている
OpenAIのGPT-6 Luna Decisionsの料金ページ。入力は0.10ドル 出典:vercel.com(2026年10月17日時点の画面)
この記事に出てくることば
判断特化モデル
決めておいた選択肢から1つを選ぶことに絞ったAI。文章を書かない分、普通のモデルより速く安く動き、大量のデータの分類に向く
藤井俊太(AI導入コンサルタント)の見方

問い合わせの振り分けや経費の科目分けを普通のモデルで回している会社には、乗り換えの候補になりそうだ。ただし判断特化モデルは選択肢を先に決めておかないと動かない。現場でいちばんつまずくのは、どの選択肢にも当てはまらない依頼をどこへ落とすかだとみている。もう1つは提供元の指定だ。同じJevでも経路によって入力の扱いが違うので、情報システム部門が先に提供元を1つに決めて配るほうが安全だろう。

よくある質問
Jevはいくらで使える?
VercelのAI Gatewayでは入力100万トークンあたり0.042ドルで、出力の料金はかからない。10月16日の欧州中央銀行のレートの1ドル158.02円で約6.6円になる。料金ページにはTypeSafe AIとDigitalOceanの2社が同じ値段で並ぶ。無料クレジットの欄は×なので、試すときから支払いが要る。
JevとOpenAIのDecisionsはどちらが安い?
入力の単価はJevのほうが安い。10月17日のAI Gatewayの掲載額では、Jevが100万トークンあたり0.042ドルでGPT-6 Luna Decisionsは0.10ドルと約2.4倍だった。同じ一覧で最も安い有料のものはPerplexityのDecider Flash V1.2の0.01ドルだ。どれも出力の料金はかからない。
Jevに送ったデータは残る?
提供元によって違う。Vercelの料金ページで入力を残さない取り決め(ZDR)があるのは、TypeSafe AIの経路だけだ。DigitalOceanの経路には無い。学習に使わない点は2社とも同じだ。社外秘の文書を扱うなら、提供元をTypeSafe AIに決めて呼ぶ必要がある。
Jevは文章の要約や返信の下書きに使える?
使えない。Jevは決めておいた選択肢から選ぶことに絞ったモデルで、文章は書かない。Vercelはこの仕組みで有害なコマンドの見分けに使い、OpenAIのGPT-6 Lunaから切り替えた。要約や下書きはClaude Sonnet 5.5のような普通のモデルに任せ、振り分けだけをJevに回す分け方になる。

この記事の出典

補助資料

  • [1]TechCrunchTechCrunch・補助的な二次資料・確認 2026-10-17この記事の元にした報道

出典の最終確認日:2026年10月17日

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