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Google、AI4体でマイクラのボスを倒した 27時間で605回死んだ

読了 約5分
Google DeepMindのロゴが掲げられた壁の前にヤシの葉が重なって写っている写真。Google、AI4体でマイクラのボスを倒した 27時間で605回死んだ
この記事の要点

Google DeepMindの研究で、Gemini 4 Argonを積んだAIエージェント4体がマインクラフトのラスボスを倒した。かかった時間は27時間14分で、その間に605回死んでいる。同じArgonは日本ではGeminiアプリの月2,900円のプランから使える。

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605回失敗しても最後にやり切るAIに仕事を任せますか?

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605回撃破までに死んだ回数
27時間14分撃破までにかかった時間
2,900円Argonが使える最安の月額

AI4体がエンダードラゴン撃破 かかったのは27時間14分

Google DeepMindの研究者が、4体のAIエージェントに『Minecraft(マインクラフト)』を遊ばせる実験をした。目標はラスボスの「エンダードラゴン」を倒すことだ。攻略の手順や役割の分け方は、研究者からは指示していない。

それでも4体は協力して冒険を進め、開始から27時間14分後にドラゴンを倒した。撃破までに死んだ回数は605回にのぼる。ギズモード・ジャパンが10月25日に実験の中身を紹介した。

GoogleのGemini公式ページ
GoogleのGemini公式ページ / 出典:blog.google / 制作:AInformation

Gemini 4 Argonで動く4体 操作は自作のプログラム

実験に使ったのは、GoogleのAIモデル「Gemini 4 Argon」を積んだAIエージェント4体だ。ゲームの難易度はEasyから始めている。

4体は周りの様子を文字の情報で受け取る。キャラクターを動かすときは、JavaScriptのプログラムを自分で書いて実行する。プログラムがうまく動かなければ原因を調べて書き直す。

役割はゲームの中のチャットで決めた。開始から約10分で分担が始まり、それぞれが自分の仕事を見つけて動いている。

担当 していたこと
食料とベッド 食料やベッドを集める
採掘 ダイヤモンドを掘る
道具 道具を作る
ネザーの準備 別の世界「ネザー」へ向かう支度をする
Geminiの日本向け料金ページ。Google AI Proの欄に月2,900円とGemini 4 Argonへのアクセスが書かれている
Geminiの料金ページ。Argonが付くのは月2,900円のAI Proから 出典:gemini.google(2026年10月26日時点の画面)

605回死んでも続けた 敵と炎でアイテムも失った

攻略は手際のよいものではなかった。敵に襲われたり炎に焼かれたりして、集めたアイテムを失うこともたびたびあった。それでも4体は挑み直しを続け、605回の死の先でドラゴンにたどり着いている。

ギズモード・ジャパンの記者も「AIならもっとスマートに攻略するのかと思ってました」と書いている。実際は失敗と書き直しを何度も繰り返す泥臭い進み方だった。

会社でエージェントに任せるときに効く2つの点

1つ目は、手順を書かなくてもゴールだけで分担が始まった点だ。業務に置き換えると、エージェントに渡すのは細かい手順書より目標と使える道具になる可能性がある。

2つ目は、たどり着くまでの失敗の多さだ。ゲームなら倒れても生き返れるが、業務では誤ったメールの送信や消してはいけないファイルの削除になりうる。エージェントを試すなら、失敗しても元に戻せる場所で動かしておきたい。

AI4体がラスボスを倒すまで。約10分で分担。チャットで4つの担当に分かれた。失敗の連続。敵や炎で倒れアイテムも失った。コードを直す。動かないプログラムは原因を調べ直す。27時間14分で撃破。605回死んだ末にドラゴンを倒した。攻略の手順は指示していない。AInformation編集部が作ったイラスト図解(横並びの手順コマ)
AI4体がラスボスを倒すまで / 制作:AInformation

Gemini 4 Argonは月2,900円から 無料版は対象外

実験と同じGemini 4 Argonは、日本でもGeminiアプリで使える。AInformationは2026年10月26日にGeminiの日本向け料金ページを開いて確かめた。Argonが付くのは月2,900円のGoogle AI Proと、月14,500円からのGoogle AI Ultraだけだった。

プラン(Google公式の料金ページ・10月26日確認) 月額 Geminiアプリで使えるモデル
無料 0円 Flash-Lite
Google AI Plus 725円 Flash(Argonの記載なし)
Google AI Pro 2,900円 Gemini 4 Argon・Pro・Flash(上限は無料版の4倍)
Google AI Ultra 14,500円か32,000円 Gemini 4 Argon(上限はProの5倍か20倍)

無料版と月725円のAI Plusには、Argonの名前が載っていない。マイクラの実験を見て試したくなっても、触れるのは月2,900円からになる。

実験に使ったエージェントそのものを試せるかは分からない。元記事には、一般の人が使える形で公開したとは書かれていない。製品としてエージェントを使うなら、Googleが別に出しているGemini Agentの提供状況を確かめたい。

  • Argonを試すなら月2,900円のGoogle AI Proから入る
  • エージェントに渡すのは手順より目標と使える道具にする
  • 失敗しても戻せる試験用のフォルダやアカウントで動かす

ゴールだけで役割を分けたAIがどこまで仕事の場に入るかは、失敗をどこまで許せるかで決まりそうだ。

この記事に出てくることば
エンダードラゴン
マインクラフトのラスボス。今回の実験で4体のAIエージェントが倒す目標にした相手。
ネザー
マインクラフトの中にある別の世界。実験では4体のうち1体がここへ向かう準備を担当した。
藤井俊太(AI導入コンサルタント)の見方

注目したいのは撃破より605回の失敗のほうだ。ゲームなら生き返れるが、会社の業務でAIが失敗すると取り消せない操作になることがある。エージェントに仕事を任せる部署は、AIが書いたプログラムを人がどこで読むかを先に決めておかないと、試す段階で止まりやすい。4体を27時間動かした費用も元記事には出ていない。試すならまず1体を短い時間だけ回し、使った量を見てから台数を増やすのがよさそうだ。

よくある質問
Gemini 4 Argonは無料で使える?
Geminiアプリの無料版では使えない。AInformationが2026年10月26日に日本向けの料金ページを確かめると、Argonが付くのは月2,900円のGoogle AI Proと月14,500円からのGoogle AI Ultraだった。無料版はFlash-Liteで、月725円のGoogle AI PlusはFlashまでだ。
AI4体はマイクラをどうやって操作した?
周りの様子を文字の情報で受け取り、JavaScriptのプログラムを自分で書いてキャラクターを動かした。プログラムがうまく動かなければ原因を調べて書き直している。役割はゲームの中のチャットで決め、開始から約10分で分担が始まった。
実験のAIエージェントは自分でも試せる?
元記事には、実験に使ったエージェントを一般の人が使える形で公開したとは書かれていない。試せるのは中で使われたモデルのGemini 4 Argonまでだ。日本ではGeminiアプリの月2,900円のGoogle AI Proから使える。製品のエージェントを使いたいなら、GoogleのGemini Agentの提供状況を別に確かめたい。

この記事の出典

補助資料

出典の最終確認日:2026年10月26日

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