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BridgeBench、4モデルでOpus 5.5だけ100%を割った

読了 約5分
濃紺の丸眼鏡をかけ巻き毛で紺のジャケットを着た男性が青い背景を背に横を向いている写真。BridgeBench、4モデルでOpus 5.5だけ100%を割った
この記事の要点

AIが発売後に弱くなったかを測るNerf Benchで、Claude Opus 5.5は発売時の95.7%だった。追跡する4モデルで唯一100%を下回ったが、通常の揺れとされる90%は割っていない。GeminiやGrokは対象外で、テストの中身も公開されていない。

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Opus 5.5の95.7%は劣化だと思いますか?

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95.7%Opus 5.5の最新の値
105.5%GPT-6.1 Solの最新の値
4モデル追跡しているモデル

Nerf Benchは発売日を100%とする 今の性能を百分率で示す

Nerf Benchは、AIモデルが発売日の性能をどこまで保っているかを1つの数字で示すベンチマークだ。コーディング向けAIの独立した評価サイトBridgeBenchが運営している。発売日に測った値を100%とし、その後に同じモデルへ何度もテストを当てて比べる。

数字は課題の出来だけで決まらない。Nerf Benchは「パワー」という指標を使い、課題の出来・使ったトークン数・かかった費用の3つを合わせて出す。出来が同じでも、トークンを多く使えばパワーは下がる。

90%から110%の間は通常の揺れとして扱う。この範囲を2回続けて外れたときに初めて性能が変わったと判断する。1つの課題だけ悪くても劣化とはみなさない。

Nerf Benchの4モデルの推移
Nerf Benchの4モデルの推移 / 出典:anthropic.com / 制作:AInformation
これまでの流れ
  1. 9/22Claude Opus 5.5の基準となる初回テスト
  2. 10/2Opus 5.5が94.2%まで下がる
  3. 10/9最新のテストで4モデルとも通常の範囲
  4. 10/13AInformationがNerf Benchの画面を確認

Opus 5.5は95.7%で最下位 4モデルとも正常の範囲

AInformationが10月13日にNerf Benchのページを開いたところ、追跡しているモデルは4つだった。最新のテストは10月9日で、4つとも「Normal(通常の揺れ)」と判定されていた。

モデル 基準の日 10月9日の値 発売後でいちばん低い値
Claude Opus 5.5 9月22日 95.7% 94.2%(10月2日)
GPT-6 Astra 9月3日 102.0% 98.0%(10月2日)
Claude Sonnet 5.5 9月28日 103.1% 100.9%(10月2日)
GPT-6.1 Sol 10月1日 105.5% 105.5%(10月9日)

4モデルの中で発売時の値を下回ったのはClaude Opus 5.5だけだ。10月1日に103.8%まで上がったあと、翌10月2日に94.2%へ落ちた。1日で大きく動いたが、90%の線は一度も割っていない。

いちばん上はGPT-6.1 Solの105.5%で、今の数字ではClaude Opus 5.5よりGPT-6.1 Solのほうが発売時の力を保っている。Solは発売翌日の10月2日に106.7%を出した。同じAnthropicでもClaude Sonnet 5.5は103.1%で、発売時を上回っている。

AIの性能劣化を測るNerf Benchの画面。Claude Opus 5.5は95.7%、GPT-6 Astraは102.0%、Claude Sonnet 5.5は103.1%、GPT-6.1 Solは105.5%
Nerf Benchの画面。4モデルとも通常の範囲(10月13日にAInformationが確認)

Geminiは対象外 テストの中身も公開されていない

このベンチマークで分かるのは、いまのところAnthropicとOpenAIの4モデルだけだ。ページを開いても、GeminiやGrokのモデルは一覧に出てこなかった。日本で使う人が多いGeminiの劣化を確かめる用途には、まだ使えない。

もう1つの制約は、テストの中身が見られないことだ。どんな課題を出したかも個々の結果も非公開とされている。運営側は、結果の信頼性を保ちベンチマーク向けの不正を防ぐためだと説明している。

そのため、95.7%という数字がどの作業の出来から来ているのかは外から追えない。パワーにはトークン数と費用も入っている。答えの質は同じまま、答えるのに使う量が増えただけでも数字は下がる。

Nerf Benchの数字が下がる仕組み。同じ課題を解く。発売後も繰り返しテスト。3つを合わせる。出来とトークンと費用。発売日と比べる。発売日を100%とする。ただし 90%から110%は通常の揺れ。2回続けて外れたら変化とみなす。出来が同じでも量が増えると下がる。AInformation編集部が作ったイラスト図解(仕組みの矢印図(入口→仕組み→結果))
Nerf Benchの数字が下がる仕組み / 制作:AInformation

「最近Claudeが鈍い」と感じたら まず同じ指示で比べ直す

AIが発売後にこっそり弱くなったという声は、新しいモデルが出るたびに上がる。Nerf Benchはそれを外から数える試みの1つで、Claude Opus 5.5については10月9日の時点で劣化と呼べる差は出ていない。

手元で鈍くなったと感じたときは、印象で決めないほうがよい。同じ指示文を残しておき、答えの質・かかった時間・使ったトークン数を並べて記録するとよさそうだ。APIで使っているなら、請求額の推移も合わせて見られる。

4モデルとも、次に90%か110%の線を2回続けて越えたときに判定が変わる。Claude Opus 5.5がこのまま95%前後で止まるのか、もう一段下がるのかが次の見どころだ。

この記事に出てくることば
パワー
Nerf Benchが使う指標。課題の出来に加えて、使ったトークン数と費用を合わせて1つの数字にしたもの。発売日を100%として示す
藤井俊太(AI導入コンサルタント)の見方

社内でClaudeを配っている会社では「最近答えが雑になった」という声が必ず出る。そのたびに契約やモデルの切り替えを検討するのは手間が大きい。Opus 5.5の95.7%は、発売時より少し下がったが劣化とは言えない位置だとみている。ただしNerf Benchは課題がコーディング寄りで中身も非公開だ。自社の業務で同じことが起きているかは別の話になる。よく使う指示を5本ほど決めておき、月に1回同じ条件で投げて残しておくと、声が上がったときに数字で答えられる。

よくある質問
Claude Opus 5.5は劣化した?
Nerf Benchの判定では劣化していない。10月9日の値は発売時の95.7%で、追跡している4モデルの中で唯一100%を下回った。ただし90%から110%は通常の揺れとされ、この範囲を2回続けて外れない限り性能が変わったとはみなされない。いちばん低かったのは10月2日の94.2%だった。
Nerf BenchでGeminiの劣化は確かめられる?
10月13日時点では確かめられない。追跡しているのはClaude Opus 5.5とClaude Sonnet 5.5、GPT-6 Astra、GPT-6.1 Solの4モデルだけで、GeminiとGrokのモデルは入っていなかった。日本で使う人が多いAIでも対象外のものがある点に気をつけたい。
Nerf Benchの値が下がったら答えの質が落ちたということ?
そうとは限らない。Nerf Benchのパワーは課題の出来に加えて、使ったトークン数とかかった費用を合わせて出す。答えの質が同じでも、答えるのに多くのトークンを使えば値は下がる。テストの課題と個々の結果は非公開なので、どの要素で下がったかは外から分からない。

この記事の出典

補助資料

  • [1]GIGAZINEGIGAZINE・補助的な二次資料・確認 2026-10-13この記事の元にした報道

出典の最終確認日:2026年10月13日

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