MiniMax M3.1 Flashは10月19日発表 正体は覆面の「Space Bunny」
MiniMaxは10月19日(日本時間)、コーディングとAIエージェント向けのLLM「MiniMax M3.1 Flash」を発表した。世界のリーダーボードで首位に立っていた覆面モデル「Space Bunny」は、このモデルの先行版だった。先行版は名前を伏せたまま累計200兆トークン超を処理したと同社は説明している。
同社の動画生成AI「MiniMax H3」とは別の系統で、出すのは文章とコードだ。テキスト以外の入力も読めるマルチモーダル型で、一度に扱える入力量は100万トークンある。どこまで深く考えてから答えるかを段階で調整できる。
使う入口は3つある。MiniMax APIと料金プラン「M Plan」、デスクトップアプリ「MiniMax Code」だ。重み(オープンウェイト)の公開は10月23日と予告された。

- 6月上位LLM「MiniMax M3」の提供を始める
- 10/19M3.1 Flashを発表し正体はSpace Bunnyと公表
- 10/23重み(オープンウェイト)の公開予定日
API単価は出力100万トークン約95円 M3の3分の1をうたう
API料金は100万トークンあたり入力0.15ドル(約24円)、出力0.60ドル(約95円)の一律だ。円は元記事の1ドル約158円で換算した値になる。一度読み込んだ内容を使い回すキャッシュ読み取りは、100万トークンあたり0.015ドル(約2円)まで下がる。
| 項目 | 100万トークンあたり | 円の目安 |
|---|---|---|
| 入力 | 0.15ドル | 約24円 |
| 出力 | 0.60ドル | 約95円 |
| キャッシュ読み取り | 0.015ドル | 約2円 |
同社は6月に出した上位モデル「MiniMax M3」と比べて、料金は3分の1で速度は3倍だとしている。ただしこれは発表元の数字だ。長い資料を何度も読ませる使い方なら、キャッシュの単価が効いてくる。

Automation-Benchは62.2%で首位 DeepSWEは「DeepSeek」に届かない
同社のベンチマーク比較表では、得意と不得意がはっきり分かれた。業務の自動化を測る「Automation-Bench v1.0.6」は62.2%で、比べた7モデルの中で首位だった。
| ベンチマーク | MiniMax M3.1 Flash | 比べた相手 |
|---|---|---|
| Automation-Bench v1.0.6(業務の自動化) | 62.2%(7モデル中首位) | DeepSeek-V4.1-Flash-1017 60.5%/Claude Opus 5 50.3% |
| DeepSWE v1.1(コード修正) | 73.7% | 首位はDeepSeek-V4.1-Flash-1017の77.0% |
| BabyVision(画像の推論・ツール使用時) | 91.0% | Claude Opus 5は94.1% |
コードを直す正確さでは、DeepSeek-V4.1-Flash-1017に3ポイント余り負けている。画像を読んで考える課題もClaude Opus 5が上だ。名前に「コーディング向け」と付いていても、コード修正の1位ではない点は押さえておきたい。
重みのライセンスとパラメータ数は不明 10月23日に決まる
手元のPCや社内サーバーで動かせるかは、まだ判断できない。10月19日時点で、重みの公開先とパラメータ数とライセンスがどれも出ていないからだ。
前の「MiniMax M3」は「MiniMax Community License」で重みが出た。非商用なら無償で、年間売上2,000万ドル以下なら届け出と「Built with MiniMax M3」の表示で商用に使えた。今回も同じ条件になるかは書かれていない。
- 社内で動かしたいなら、10月23日の公開時にライセンスの売上の線と表示の義務を見る
- パラメータ数が出たら、手持ちのGPUのメモリに載るかを確かめる
- すぐ試すならAPIで、入力と出力のどちらが多い仕事かを先に数えておく
重みが出る23日までは、APIで中身を確かめる段階だ。商用で社内に置くかは、ライセンスの1行で決まる。
- オープンウェイト
- モデルの重み(学習した中身)を公開すること。手元のPCやサーバーで動かせるが、使える条件はライセンスで決まる。
- キャッシュ読み取り
- 一度読み込んだ内容を使い回す仕組み。M3.1 Flashでは100万トークンあたり0.015ドルと、通常の入力より安い。
企業の導入支援の現場では、安いAPIほど「どの仕事に回すか」の線引きで止まりやすい。M3.1 Flashは業務の自動化で首位だが、コード修正ではDeepSeekに負けている。開発チームは修正作業を今のツールに残し、定型の書類作業や社内データの整理だけを試しに回す分け方が現実的だとみている。社内サーバーに置く話は、23日に出るライセンスの売上の線を法務と一緒に読んでからでも遅くない。
- MiniMax M3.1 FlashのAPIはいくらかかる?
- 100万トークンあたり入力0.15ドル(約24円)、出力0.60ドル(約95円)の一律料金だ。一度読み込んだ内容を使い回すキャッシュ読み取りは0.015ドル(約2円)になる。円は1ドル約158円で換算した目安だ。同社は前のMiniMax M3の3分の1の料金だとしている。
- MiniMax M3.1 Flashは商用利用できる?
- 10月19日時点では分からない。重みのライセンスとパラメータ数がまだ発表されていないからだ。前のMiniMax M3は非商用なら無償で、年間売上2,000万ドル以下なら届け出と表示だけで商用に使えた。同じ条件になるかは10月23日の重みの公開時に明らかになる。
- MiniMax M3.1 FlashはDeepSeekやClaude Opus 5より上か?
- 業務の自動化を測るAutomation-Benchでは62.2%で、DeepSeek-V4.1-Flash-1017の60.5%とClaude Opus 5の50.3%を上回った。一方でコード修正のDeepSWEは73.7%でDeepSeekの77.0%に届かない。画像の推論もClaude Opus 5の94.1%が上だ。どれも発表元の比較表の数字になる。
この記事の出典
補助資料
- [1]PC Watchこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月20日
