いまの状況(2026年9月1日)
Gemini 2.0 系はいま主力ではありません。2026年9月時点のGeminiは 3.6 Flash と 3.1 Pro が中心で、無料でも 3.6 Flash が使えます。この記事は発表当時の内容を記録として残しています。
このニュースのポイント
・従来の Gemini 1.5 を大幅に上回るパフォーマンス、使い勝手、コスト効率を実現したAI モデル群が提供開始。
・Flash、Flash-Lite、Flash Proが登場。
・一律料金体系と最新の安全対策技術により、数行のコードで様々なアプリケーション開発が実現可能。
Google 5日(現地時間) Gemini 2.0 ファミリーに関する大規模なアップデートを発表し、開発者向けに高性能かつ多機能なマルチモーダル AI モデルを提供開始いたしました。今回の発表では、従来の Gemini 1.5 モデルを大きく上回るパフォーマンスや使い勝手の向上、そしてコスト効率の改善が実現されました。
Gemini 2.0 ファミリーのラインアップ

今回発表された Gemini 2.0 ファミリーは、複数のバリエーションから構成されており、用途や開発環境に応じて最適なモデルを選択できるようになっています。主要なモデルは以下のとおりです。
1、Gemini 2.0 Flash
100万トークンにも及ぶ大規模なコンテキストウィンドウを備えており、膨大な情報量に対しても正確に対応可能です。さらに、マルチモーダル入力をサポートしており、テキスト出力はもちろん、今後は画像生成やテキスト読み上げ(TTS)といった出力機能も順次実装される予定です。実験段階ですが、Thinking Experimental機能により、一部の質問に対して事前推論を行ってから回答を返すモードが実装されています。
2、Gemini 2.0 Flash-Lite
最もコスト効率の高いモデルで、Flashと同じく100万トークンのコンテキストウィンドウをサポートします。大量のテキストを短時間で処理できるので、大量のデータを扱う場合に適しています。
3、Gemini 2.0 Pro
3つの中で最も高い性能を持ち、コーディングや複雑なプロンプトへの対応力が強化されています。200万トークンのコンテキストウィンドウを搭載し、より高度な世界知識と推論能力を備えています。Google Searchやコード実行などの外部ツールを呼び出して回答する機能もテスト中です。
料金体系
従来は短文リクエストと長文リクエストで価格が異なっていましたが、今回の変更により統一料金体系が導入されました。ただし、インプットとアウトプットといった各入力タイプごとに、定められた料金が適用されます。
AInformation調べ相談や調べものに使うAIツールはいくらで使えるか
| ツール | 月あたり | 無料 |
|---|---|---|
| GeminiGoogle AI プラン最安 | 725円/月Google AI Plus | ○ |
| Google WorkspaceGemini | 800円/月Business Starter/年払い | × |
| GrokX Premium | 980円/月プレミアム | × |
| Slack(AI) | 1,050円/月プロ | ○ |
| Dropbox Dash | 1,200円/月Plus | × |
| ChatGPT | 1,400円/月Go | ○ |
| Mapify | 1,599円/月Basic | ○ |
2026年9月1日時点でAInformationが調べたもの。金額はそのツールを使える一番安い有料プランの月あたり。相談や調べものに使うAIツール69本のうち、日本円で払えるのは13本、無料で試せるのは18本。表に出したのは画面が日本語のもの。外貨は1ドル159.76円で換算
Gemini 2.0 Flashの価格
・100万トークンあたり0.10ドル(約16円)(イン)
・100万トークンあたり0.40ドル(約64円)(アウト)
Google は強化学習や自動レッドチーミングなどの最新の安全対策技術を導入し、AI 自身が応答を検証する仕組みを整えることで、セキュリティリスクやセンシティブなプロンプトに対しても万全の対策を講じています。
今回の発表により、開発者の皆様は数行のコードで最新の Gemini モデルを活用し、さまざまなアプリケーションやサービスの開発を加速することが可能となります。Google は今後も、画像生成や音声出力などの追加モダリティの一般提供を進めるとともに、フィードバックを受けた機能強化と安全対策の改善に努め、さらなるイノベーションを推進していきます。
参照:Gemini 2.0 is now available to everyone、Gemini 2.0: Flash, Flash-Lite and Pro
- Flash・Flash-Lite・Pro の3モデルはどう使い分けるのか
- コストと性能のバランスで選びます。Flash-Lite はコスト効率が最も高く、大量のデータを短時間で処理する用途に向いています。Flash は100万トークンのコンテキストウィンドウを持ち、マルチモーダル入力に対応しています。Thinking Experimental 機能も実験段階で使えます。Pro は3モデルの中で最も性能が高く、コーディングや複雑なプロンプトへの対応力が強化されています。コンテキストウィンドウは200万トークンと Flash の2倍で、Google Search やコード実行の外部ツール呼び出しもテスト中です。
- Flash の料金体系で出力コストが高い点はどう影響するのか
- 出力コストが入力の4倍になっている点が、最も注意が必要です。Flash の料金は入力が100万トークンあたり0.10ドル、出力が0.40ドルです。統一料金体系に変わったことで短文と長文の区分がなくなり、使用量の予測はしやすくなりました。一方で出力側のコストが高い構造は変わっていないため、長い回答を大量に生成するアプリでは出力コストが積み上がります。入力が多くて出力が短い用途と、出力が多い用途では実際の費用感が大きく変わる点を踏まえてモデルを選ぶ必要があります。
- テスト・実験段階の機能は本番での利用に向いているのか
- どちらも正式リリース前の機能で、本番への採用には注意が必要です。Thinking Experimental は Flash に実装されており、一部の質問に対してモデルが事前推論してから回答するモードです。全ての質問に自動的に使われるわけではありません。Pro の外部ツール呼び出しは Google Search やコード実行が対象で、内部知識だけでは補えない情報を取得できます。こちらもテスト段階です。いずれも機能が変わったり停止したりする可能性がある点を踏まえて使う必要があります。
- Pro の200万トークンコンテキストはどんな作業で活きるのか
- コーディングや長い文書を扱う作業で200万トークンが活きてきます。Flash・Flash-Lite のコンテキストウィンドウは100万トークンで、Pro はその2倍の200万トークンです。コンテキストウィンドウはひとつの処理の中で扱える情報量の上限で、大きいほど長い文章や多くのデータを一度に渡して処理できます。記事では Pro がコーディングや複雑なプロンプトへの対応を強みとしています。大規模なコードや長いドキュメントを渡す作業では Flash より有利です。単純な質問や短いテキスト処理なら Flash-Lite の100万トークンで十分対応できます。
