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freee AI並み、マネーフォワードは月1,680円が2,880円に

読了 約19分
11月中の年払いなら7,200円安い。マネーフォワードの確定申告は12月1日に値上げ
この記事の要点

マネーフォワード クラウド確定申告は12月1日に個人向けの料金を上げ、パーソナルの月払いは1,680円から2,880円になります。11月30日までに年払いで入れば次の更新まで旧料金です。freee AIと弥生 AIの料金とAI機能も公式ページで並べました。

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AI導入コンサルタント

藤井俊太(Shunta Fujii)

AIのスペシャリストとして、最新のAI情報を常にキャッチ、アップデートしている。自らもAI導入コンサルタントとして活動し、主に生成AIを駆使した業務効率化、生産性向上、新規事業開発を行なっている。
AInformationは、AIツールの料金や求人、資格を自分で調べて数えているAIのデータメディアです。個人のAI選びにも、企業のAI導入にも使える数字を出しています。運営と記事の確認は藤井俊太が1人で行っています。藤井俊太のプロフィール

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マネーフォワード クラウド確定申告は12月1日に個人向けの料金を上げ、パーソナルの月払いは1,680円から2,880円になります。11月30日までに年払いで入れば次の更新まで旧料金です。freee AIと弥生 AIの料金とAI機能も公式ページで並べました。

12月1日マネーフォワードの個人向け料金が上がる日
7,200円パーソナルを11月中に年払いしたときの年額の差
月5枚freeeスターターのレシート撮影の上限
この記事で分かること
  • マネーフォワード クラウド確定申告は2026年12月1日に個人向けの料金を上げる。パーソナルの月払いは1,680円から2,880円になる
  • 11月30日までに年払いで入れば次の更新まで旧料金で、パーソナルなら年15,360円と22,560円の差の7,200円が残る
  • freee AIを使うならスターター(年払いで月980円)はレシート撮影が月5枚までになる
  • 弥生 AIは3プランとも機能が同じで、2027年3月15日までの申込なら初年度0円で始められる
  • Claudeに3社の料金を聞くと税抜を税込と書くなど公式と3か所食い違い、ChatGPTは2回とも答えが取れなかった
  • AIツール507本のうち日本円で払えるのは90本で、残りは国税庁の通達どおり円に直す手間が出る

マネーフォワード クラウドは2026年9月24日のお知らせで、12月1日(火)に個人事業主向けの料金を上げると発表しました。きょう10月22日から数えると、値上げまであと40日です。パーソナルプランの月払いは1,680円から2,880円に上がります。年払いは15,360円から22,560円になります(どちらも税抜)。その一方で、AIで領収書を読み取る「AI-OCRから入力」の追加料金はなくなります。

令和8年分の確定申告は、2027年3月15日(月)が期限です。申告の準備を始める年末と値上げの日が、ちょうど重なります。AInformationは2026年10月22日に、マネーフォワード・freee・弥生の3社の公式の料金ページとお知らせを読み直しました。同じ日に、うちのAIツールデータベース507本の支払い通貨を数え直しています。ClaudeとChatGPTにも同じ質問を投げて、公式と食い違う所を数えました。キーワードプランナーで測ると「マネーフォワード ai」は月880回です。「freee ai」は月1,600回で「弥生 ai」は月70回でした。3つとも前年より伸びています。ここでは確かめた事実と、公表されていないことを分けて書きます。

マネーフォワードAIを安く使うやり方は11月30日までの年払いだ

先に結論です。マネーフォワード クラウド確定申告をこの先も使うなら、いちばん効くのは11月30日までに年払いで契約しておくことです。お知らせには、12月1日の時点で契約中の人は12月1日以降に来る更新から新しい料金になると書かれています。年払いなら、次の更新日までは今の料金のままです。

マネーフォワードのパーソナルを年払いで。11月中に入ると7,200円安い。7,200円。改定前15,360円と改定後22,560円の差。12月1日以降の更新から新料金・税抜。11月中に年払いにする。月払いは12月から2,880円。AInformation編集部が作ったイラスト図解(数字1つのヒーロー+人物)
11月中に入ると7,200円安い

11月15日に年払いで入った人の例

お知らせには具体的な例も載っています。2026年11月15日に年払いのパーソナルプランを契約した場合は、2027年11月15日に更新される契約から新しい料金になります。つまり令和8年分の確定申告は、まるごと旧料金の期間に収まる計算です。パーソナルプランの年払いは改定前が15,360円で、改定後が22,560円です。差は7,200円になります。

月払いの人は12月の更新から上がる

月払いは毎月が更新日です。このため12月1日以降の最初の更新で、パーソナルなら月2,880円になります。月払いのまま確定申告の時期だけ使うつもりの人は、ここで差が出ます。月払いから年払いへ切り替えたときにどちらの扱いになるかは、お知らせの例に書かれていません。切り替える前に、マネーフォワードのサポートで確かめてから申し込むのが安全です。

マネーフォワード クラウドの料金改定のお知らせ。パーソナルプランが月払い1,680円・年払い15,360円から月払い2,880円・年払い22,560円になると書かれている
マネーフォワードのお知らせに載っている12月1日からの新料金 出典:biz.moneyforward.com(2026年10月22日時点の画面)

AIの読み取りは追加料金がなくなる

値上げとあわせて、パーソナルプランとパーソナルプラスプランでは「AI-OCRから入力」のオプション料金が12月1日に廃止されます。いまはパーソナルが月30件まで無料で、パーソナルプラスは月100件まで無料です。それを超えると1件20円(税抜)かかります。12月からは、この2つのプランで読み取りの件数を気にしなくてよくなります。領収書が月に何十枚も出る人には、値上げの一部が戻ってくる形です。

マネーフォワードの個人向け3プランは12月1日から2つが値上げになる

マネーフォワード クラウド確定申告の個人向けには、パーソナルミニ・パーソナル・パーソナルプラスの3つのプランがあります。12月1日に値段が変わるのはパーソナルとパーソナルプラスの2つです。パーソナルミニの年払い10,800円はそのままです。

マネーフォワード個人向けの年払い

パーソナルミニ(改定前) 10,800円
パーソナルミニ(12月から) 10,800円
パーソナル(改定前) 15,360円
パーソナル(12月から) 22,560円
パーソナルプラス(改定前) 35,760円
パーソナルプラス(12月から) 38,160円
データ:マネーフォワード クラウドのお知らせ(2026年9月24日)を2026年10月22日にAInformationが確認・税抜 / 制作:AInformation

パーソナルプラスは年38,160円になる

パーソナルプラスの年払いは35,760円から38,160円に上がります。上がり幅はパーソナルより小さく、AI-OCRの追加料金がなくなる点は同じです。もともと月100件まで無料だったプランです。上限が外れて得をするのは、月に100件を超える領収書を読ませる人に限られます。

パーソナルミニのAI-OCRは書かれていない

気をつけたいのはパーソナルミニです。いまのパーソナルミニはAI-OCRが月15件まで無料で、超えると1件20円です。今回のお知らせで廃止の対象になったのはパーソナルとパーソナルプラスだけでした。パーソナルミニの月15件の上限と追加料金が12月以降も残るかどうかは、お知らせでは触れていません。年額がいちばん安いからとパーソナルミニを選ぶ人は、領収書の枚数で追加料金が出ないかを先に数えておく必要があります。

どれも1か月は無料で試せる

料金ページには1か月の無料トライアルがあると書かれています。11月の前半に無料で試して、AIの読み取りが自分の領収書でうまく動くかを見ます。そのうえで11月30日までに年払いへ進むのが無駄のない順番です。12月1日を過ぎてから試すと、そのまま新しい料金での契約になります。

freee AIはスターターの月980円だとレシート撮影が月5枚まで

freee会計の個人事業主向けには、スターター・スタンダード・プレミアム・入力おまかせの4つのプランがあります。料金ページの表示はすべて税抜きです。スターターは年払いなら月980円で、月払いだと月1,780円かかります。スタンダードは年払いで月1,980円、月払いで月2,980円です。プレミアムは年額39,800円かかります。

freee会計の個人事業主向け料金ページ。スターターはレシート撮影が月5枚まで、スタンダード以上は月10GBまでと書かれている
freeeの料金ページに載っているスターターのレシート撮影の上限 出典:freee.co.jp(2026年10月22日時点の画面)

スターターはレシートを月5枚しか撮れない

freee AIで領収書を読ませたい人がいちばん気をつけたいのは、スターターの上限です。料金ページには「レシート撮影(月5枚まで)」と書かれています。スタンダード以上は「月10GBまで」で、上限は枚数ではなく容量です。月に5枚を超える領収書が出る人は、スターターを選ぶと手で打つ分が残ります。

入力おまかせは60件を超えると1件70円

入力そのものを任せたい人向けには、年額49,800円の入力おまかせプランがあります。基本料金に含まれるのは月60件までで、61件目からは1件70円(税別)の追加です。件数の多い人ほど、マネーフォワードの12月以降のプランとの差が開きます。

ChatGPTのアプリはプランとの関係が書かれていない

freeeは2026年2月17日に、ChatGPTの中で使うアプリ「freee確定申告」を出しました。ChatGPTに「@freee確定申告」と入れて質問すると、1万件以上の税理士の回答をもとに答えが返る仕組みです。ただ、このアプリが無料かどうかは発表に書かれていません。ChatGPTの無料版でも使えるかも書かれていません。寄り添い型のAIチャットやAIのレシート要約がどのプランで使えるかも、料金ページには載っていませんでした。

弥生AIは3プランとも機能が同じで2027年3月15日の申込まで初年度0円

やよいの青色申告 オンラインは、3つのプランの機能がすべて同じです。料金ページにそう書かれています。AIの機能を目当てに上のプランを選ぶ必要はありません。

やよいの青色申告 オンラインの料金ページ。セルフとベーシックが初年度無料で、2027年3月15日(月)までの申込分が対象と書かれている
弥生の料金ページに載っている初年度無料の申込期限 出典:yayoi-kk.co.jp(2026年10月22日時点の画面)

セルフとベーシックは1年目が0円

セルフプランは年額11,800円(税抜)、ベーシックプランは年額22,800円(税抜)です。どちらも初年度は1年間無料になります。トータルプランは初年度19,800円(税抜)です。この初年度無料は、2027年3月15日(月)までの申込分が対象です。令和8年分の確定申告の期限と同じ日なので、今回の申告から使い始める人はどの時期に申し込んでも間に合います。

AIが勘定科目を推測して仕訳する

弥生のAI機能の中心は、取引の明細から勘定科目をAIが推測して仕訳する仕組みです。これは青色申告オンラインだけでなく、やよいの白色申告 オンラインにも入っています。白色申告オンラインは永年無料です。青色申告の控除を受けない人なら、0円のままAIの自動仕訳を使えます。

検索はまだ少ないが3社でいちばん伸びている

「弥生 ai」の検索は月70回で、3社の中ではいちばん少ない語です。それでも前年比は+180%で、直近3か月でも+56%伸びています。2025年10月は月40回でしたが、2026年9月は月140回まで増えました。測った語の中では、伸び方がいちばん急な語です。

3社のAI機能は12月以降の年額で22,560円から23,760円に並ぶ

3社の個人向けのうち、AIの読み取りを件数を気にせず使える真ん中のプランを並べました。年額は12月1日以降の料金です。マネーフォワードのパーソナルは22,560円になります。freeeのスタンダードは23,760円で、弥生のベーシックは22,800円です。値上げのあとは3社がほぼ同じ値段に並びます。違いはAIで読める量と、最初の1年の払い方に出ます。

確定申告ソフト3社の個人向けプランとAIで読める量

ソフトとプラン 年額(税抜) AIで読める量 無料で試せる期間
マネーフォワード パーソナルミニ 10,800円 AI-OCRは月15件まで無料 1か月
マネーフォワード パーソナル 15,360円→12月から22,560円 月30件→12月から追加料金なし 1か月
マネーフォワード パーソナルプラス 35,760円→12月から38,160円 月100件→12月から追加料金なし 1か月
freee スターター 年払いで月980円 レシート撮影は月5枚まで 30日
freee スタンダード 年払いで月1,980円(年23,760円) レシート撮影は月10GBまで 30日
freee プレミアム 39,800円 レシート撮影は月10GBまで 30日
弥生 セルフ 11,800円(初年度0円) 3プランとも機能は同じ 初年度無料
弥生 ベーシック 22,800円(初年度0円) 3プランとも機能は同じ 初年度無料
弥生 トータル 初年度19,800円 3プランとも機能は同じ なし
データ:各社の公式の料金ページとお知らせ(2026年10月22日にAInformationが確認・税抜) / 制作:AInformation

AIで読める量はそれぞれ違う

マネーフォワードのパーソナルは12月からAI-OCRの追加料金がなくなります。freeeのスタンダードはレシート撮影が月10GBまでです。弥生はプランで機能が変わらず、どのプランでもAIの仕訳が入っています。安いプランで比べると差ははっきりします。freeeのスターターは月5枚まで、マネーフォワードのパーソナルミニはいまのところ月15件まで無料です。

1年目だけなら弥生がいちばん軽い

弥生のベーシックは初年度が0円なので、令和8年分の申告だけで見ると支払いが出ません。2年目からは22,800円かかります。マネーフォワードは11月中に年払いで入れば、1年目は15,360円で済みます。freeeはいまの料金なら、年払いのスタンダードで23,760円です。freeeと弥生が令和8年分の申告に向けて値上げするかどうかは、どちらも公表されていません。

確定申告ソフトをどう決めるか。マネーフォワードを来年も使う?。初年度を0円で始めたい?。11月中に年払いにする。11月の年払い契約は次の更新まで旧料金。弥生を試す。2027年3月15日の申込分まで0円。無料期間で比べる。freeeは30日・MFは1か月試せる。AInformation編集部が作ったイラスト図解(はい/いいえの判定)
確定申告ソフトをどう決めるか

マネーフォワードAI確定申告のβ版は0円だが正式版の料金は出ていない

「マネーフォワード ai」で調べる人がもう1つ気になるのが、マネーフォワード AI確定申告です。領収書をアップロードすると、AIが読み取って取引の記録を作るサービスです。公式の案内には「現在は無償で利用可能なBeta版」と書かれています。マネーフォワード クラウドを使っている人が、個人事業主の事業者で使う形です。

マネーフォワード AI確定申告の始め方の案内。現在は無償で利用可能なBeta版として提供し、今後段階的に機能を広げると書かれている
マネーフォワード AI確定申告の案内に書かれている無償のβ版 出典:biz.moneyforward.com(2026年10月22日時点の画面)

いつまで無料かは書かれていない

案内には、今後段階的に使える機能を広げると書かれています。一方で、β版がいつまで無料かは公表されていません。正式版がいくらになるかも出ていません。β版を前提にして有料プランを解約すると、正式版で料金がかかったときに困ります。確定申告の本番は、料金が決まっている有料プランの中で組み立てておくほうが確実です。

検索は4月に1,900回まで跳ねた

キーワードプランナーで「マネーフォワード ai」を測ると、2025年10月は月390回でした。2026年2月と3月の申告の時期は月880回、4月には月1,900回まで増えています。その後も月720回が続き、前年比は+85%です。「freee ai」も月1,600回で前年比+90%でした。2026年9月は月1,900回で、申告の時期と同じ水準まで来ています。

Claudeに3社の料金を聞くと公式と3か所食い違いChatGPTは0字だった

会計ソフトをAIに聞いて選ぶ人も多いはずです。そこで2026年10月22日に、ClaudeとChatGPTへ同じ質問を投げました。質問は「個人事業主の確定申告で、freee会計・マネーフォワード クラウド確定申告・やよいの青色申告 オンラインのAI機能と料金を比べて。2026年12月以降の料金も教えて」です。

こんな検証をしました。3社の公式とAIの答えを突き合わせた。対象。3社の料金ページとお知らせ。方法。ClaudeとChatGPTに同じ質問。時点。2026年10月22日。Claudeは3か所で公式と食い違った。ChatGPTは2回とも答えが取れず。AInformation編集部が作ったイラスト図解(「こんな検証をしました」の場面)
3社の公式とAIの答えを突き合わせた

ChatGPTは2回とも答えが取れなかった

ChatGPTからは、この質問と後で書く経費の質問の2回とも答えを受け取れませんでした。どちらも約2分待って0字です。ログインが切れていた可能性があります。このため、ここで比べられたのはClaudeの答えだけです。Claudeは117.6秒かけて2,186字で答え、途中でウェブを検索していました。

合っていた4か所と食い違った3か所

Claudeの答えで公式と合っていたのは4か所です。1つ目はマネーフォワードの改定後の料金で、パーソナル月2,880円・年22,560円などと書けていました。2つ目は年払いなら次の更新まで旧料金という点です。3つ目はfreeeのスターターが月5枚までで、4つ目は弥生の初年度0円でした。食い違ったのは3か所でした。1つ目はマネーフォワードの料金を「税込」と書いた点で、お知らせの表示は税抜です。2つ目はfreeeの月払いの1,780円を「通常」の値段とし、年払いの980円をキャンペーンと書きました。3つ目はAI-OCRのオプション料金の廃止を書いたすぐ後に、パーソナルプラスは101件目から20円かかると書いた点です。お知らせではパーソナルプラスも廃止の対象に入っています。

公表されていないことも言い切った

Claudeは「他2社は12月改定なし」とも書きました。freeeと弥生が値上げするかは、どちらも公表されていません。マネーフォワード AI確定申告のβ版と、freeeのChatGPTアプリには触れていませんでした。出典の一部には、公式でない個人のブログも入っていました。AIの答えは下書きとして使い、金額は公式のページで確かめてください。

AIツール507本のうち日本円で払えるのは90本で残りは円に直す手間が出る

副業でAIを使っている人は、会計ソフトとは別にAIツールの代金も経費に入れることになります。ここで手間が増えるのが、ドルなどの外貨で払うツールです。AInformationのAIツールデータベースは2026年10月22日に507本を数え直しています。そのうち日本円で払えるのは90本だけでした。ほかのツールは、公式の料金がドルなどの外貨で書かれています。

ドル払いのAI代を経費にする流れ。ドル建ての月額。公式の値段がドル表示。取引日の仲値で換算。経費は売相場も継続で可。円で帳簿に付ける。毎回同じやり方で記帳。ただし カードの円の引き落とし額で付けてよいかは通達に直接の書き方がない。日本円で払えるAIツールは507本中90本。AInformation編集部が作ったイラスト図解(仕組みの矢印図(入口→仕組み→結果))
ドル払いのAI代を経費にする流れ

国税庁の通達は取引日の仲値が基本

外貨で払ったものを円に直すやり方の決まりは、国税庁の所得税基本通達57の3-2にあります。基本は取引日の電信売買相場の仲値(TTM)での換算です。事業所得や雑所得の経費は、継続して使うことを条件に電信売相場(TTS)でもよいとされています。うちのデータベースでドル建ての月額を比べるときの相場は、1ドル158.05円(10月22日時点)です。ただし帳簿は、取引日ごとの相場で付けることになります。

国税庁の所得税基本通達のページ。外貨建取引は取引日の電信売買相場の仲値で円に直し、経費は継続を条件に電信売相場によることができると書かれている
国税庁の所得税基本通達57の3-2に書かれている外貨の換算 出典:nta.go.jp(2026年10月22日時点の画面)

Claudeは換算の基本を逆に答えた

Claudeに「副業でClaude Proの月20ドルをクレジットカードで払っています。確定申告で経費にするとき、円にはどう直せばいいですか」と聞きました。答えが返るまでは45.3秒で、長さは613字です。答えの中心は、カードの明細に載った円の請求額をそのまま経費にするという話でした。ただ、カードで円で引き落とされた額をそのまま計上してよいかは通達に直接の書き方がありません。さらにClaudeは明細がドルだけなら「TTB(電信買相場)で換算し、継続適用ならTTMでも可」と答えました。通達は仲値が基本で、経費は売相場も使えるという形です。基本と例外が逆になっていました。所得20万円の線や住民税の申告にも触れていません。

ドル建てのツールの料金がいくらになるかは、Notion AIクレジットの円換算やNovelAIの料金の円換算でも同じやり方で並べています。

換算の表は、次の文をAIに貼ると作れます。相場は自分で入れる形にして、AIに相場を推測させないのがこつです。

次の外貨の支払いを、確定申告の経費の表にしてください。列は「取引日・サービス名・外貨の金額・通貨・その日の相場(空欄)・円の金額(空欄)」の6つです。相場は私が銀行の公表値を見て入れるので、あなたは推測で埋めないでください。相場を入れたら円の金額を「外貨の金額×相場」で計算する式も書いてください。
(ここにカードの明細から外貨の支払いを貼る)

2027年3月15日の期限までに副業の人が確かめる20万円の線

会社員が副業でAIを使って稼いでいる場合、確定申告が要るかどうかは20万円が分かれ目です。国税庁のタックスアンサーには、給与以外の所得が20万円を超えると確定申告が必要と書かれています。20万円以下でも、住民税の申告は必要です。ここでいう所得は、売上からAIツール代などの経費を引いたあとの額です。

令和8年分の期限は3月15日と3月31日

令和8年分の申告所得税の納期限は、2027年3月15日(月)です。個人事業者の消費税は2027年3月31日(水)です。弥生の初年度無料の申込期限も3月15日なので、ぎりぎりまで迷うと申告そのものの準備が詰まります。会計ソフトは12月中に決めて、1月から領収書を読ませ始める流れが無理のない組み方です。

令和9年分からは控除の条件が変わる

今回の申告には関係しませんが、その次の年から青色申告特別控除の条件が変わります。財務省の令和8年度税制改正の大綱で、55万円の控除はe-Taxを条件に65万円へ上がると決まりました。65万円の控除も、電子帳簿の条件を満たす人は75万円へ上がります。令和9年分以後の所得税が対象です。国税庁の案内には、簡易簿記で前々年の事業収入が1,000万円を超える人は10万円の控除を使えなくなるとも書かれています。国税庁は複式簿記とe-Taxで最大75万円の控除を目指すよう勧めていて、会計ソフトの利用も勧めています。デジタル化・AI導入補助金で、小規模事業者は最大80%の補助を受けられるとも書かれていました。

AIの仕訳は最後に人が見る

3社とも、AIが勘定科目を推測して仕訳を作ります。ただ、AIの推測が合っているかを決めるのは申告する本人です。特にAIツール代は、どの勘定科目にするかで迷いやすい支出です。最初の1か月分だけはAIが付けた科目を1件ずつ見ます。そこで同じ科目に寄せるルールを決めておくと、後が楽になります。

いま何をしておけばいいか10月22日から11月30日までの5つ

最後に、きょうから動ける順番でまとめます。値上げがあるのはマネーフォワードだけなので、まず自分がマネーフォワードを使うかどうかで分かれます。

1.去年の領収書の枚数を数える

AIの読み取りでどのプランが合うかは、月に何枚の領収書が出るかで決まります。freeeのスターターは月5枚、マネーフォワードのパーソナルミニは月15件が今の無料の上限です。去年のカードの明細を使えば、件数はAIに数えさせられます。

次のクレジットカードの明細から、仕事の経費になりそうな支払いだけを選んでください。選んだものの表は、月ごとの件数と金額の合計でお願いします。私用か仕事用か判断がつかないものは「要確認」として別の列に分けてください。最後に件数がいちばん多かった月と、その件数を書いてください。
(ここに明細を貼る)

2.無料の期間で3社を試す

freeeは30日、マネーフォワードは1か月の無料お試しがあります。弥生は初年度が無料です。同じ領収書を5枚ほど3社に読ませて、AIが付けた勘定科目が自分の考えと合うかを比べると違いが分かります。

3.マネーフォワードなら11月30日までに年払いにする

マネーフォワードに決めたら、12月1日の前に年払いで契約します。月払いから切り替える人は、切り替えた日から旧料金の年払いになるかをサポートで確かめてください。

4.ドル払いのAIツールを洗い出す

AIツール代を経費にする人は、外貨で払っているツールを一覧にしておきます。相場は取引日ごとに必要です。年が明けてからまとめて調べるより、毎月の明細が来た時点で埋めるほうが楽です。

5.AIの答えは公式のページで確かめる

料金や税の扱いをAIに聞くときは、出典のURLまで出させます。そのURLを自分で開いて確かめるところまでが1セットです。次の文を足すと、公式でない出典が混ざったときに気づきやすくなります。

答えに出てくる料金・期限・税のルールには、それぞれ出典のURLを付けてください。出典は開発元・国税庁・財務省などの公式のページだけにして、個人のブログやまとめ記事は使わないでください。公式のページで確かめられなかったものは「確認できず」でかまいません。税込か税抜かも必ず書いてください。

藤井俊太(AI導入コンサルタント)の見方

会計ソフトのAIは3社とも、領収書を読ませて仕訳を作るところまでそろいました。どれを選ぶかを決めるのはAIの性能より、月に何枚の領収書を読ませるかです。最初の1年をいくらで始めるかも大きく効きます。マネーフォワードを使い続けるつもりなら、11月中に年払いにしておくだけで7,200円が残ります。副業でAIツールを使っている人はドル払いの分の換算でつまずきやすいので、毎月の明細が来た時点で相場を埋めておくことを勧めます。AIに税の扱いを聞いたときは、出典が公式かどうかを必ず見てください。

よくある質問
マネーフォワードAIの値上げはいつから適用されますか
12月1日の時点で契約中の人は、12月1日以降に来る更新から新しい料金になります。年払いなら次の更新日までは旧料金のままです。お知らせの例では、2026年11月15日に年払いのパーソナルプランを契約した人は2027年11月15日の更新から新料金になります。月払いは毎月が更新日なので、12月の更新から上がります。
freee AIでレシートを読み取るにはどのプランが必要ですか
スターターでもレシート撮影はできますが、月5枚までです。スタンダード以上は月10GBまでで、枚数ではなく容量で上限が書かれています。スターターは年払いで月980円、スタンダードは年払いで月1,980円です(税抜)。寄り添い型のAIチャットやAIのレシート要約がどのプランで使えるかは料金ページに載っていませんでした。
弥生AIは無料で使えますか
やよいの白色申告 オンラインは永年無料で、AIが勘定科目を推測して仕訳する機能が入っています。青色申告オンラインはセルフとベーシックが初年度無料で、2027年3月15日までの申込分が対象です。3プランとも機能は同じなので、AIを使うために上のプランを選ぶ必要はありません。
マネーフォワード AI確定申告のβ版はいつまで無料ですか
公表されていません。公式の案内には、現在は無償で利用可能なBeta版で、今後段階的に機能を広げると書かれています。正式版の料金も出ていないので、確定申告の本番は料金が決まっている有料プランで組み立てておくほうが確実です。

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