Canva Craftを全員に公開 描く前に構図を決める2段の作りだ
デザインツールのCanvaは10月22日(米国時間)、自社で初めて作った画像生成AI「Canva Craft」を公開した。The Vergeによると、世界の全ユーザーがすでに使える。画像は最大2Kで作れて、縦横比は30種類以上から選べる。
特徴は、画像を作る前に計画を立てる2段の作りだ。先に構図を決めてから画像にするので、読める文字や物の細かい配置が要る複雑な画像を正確に作れるとCanvaは説明する。発表では「より高い精度と一貫性、制御」が得られるとしている。
学習には、Canvaの素材庫にある人が作ったテンプレートを「数百万点」使った。SNSの投稿・プレゼン資料・インフォグラフィック・メニューなどだ。用途はSNS投稿や販促物のほか、写実的な場面やデジタルアートまで広げている。
- 4月文章で指示してデザインを作り変える機能を公開
- 10/22自社初の画像生成AI「Canva Craft」を全員に公開
Design Arenaで4位 上はOpenAIの3モデルだ
Canva Craftは、利用者の投票で画像AIを比べるDesign Arenaの順位表で4位に入った。上にいるのはGPT-Image-2.5 Sunburst・GPT-Image-2.5 Flare・GPT-Image-2の3つで、どれもOpenAIのモデルだ。
上位4つのうちOpenAI以外はCanva Craftだけになる。The Vergeは今回の公開を、OpenAI・Microsoft・Googleの画像モデルと正面から競う動きとして伝えている。CanvaはこれまでもAIに力を入れてきた。4月には文章で指示してデザインを作り変える機能を出し、AIで作った画像にレイヤーも付けている。
安全面では、入力と出力の両方を検閲する仕組みとプライバシーの管理、報告の道具を備えたという。
Design Arenaの画像AI上位4つ
| 順位 | モデル | 開発元 |
|---|---|---|
| 上位3つ | GPT-Image-2.5 Sunburst | OpenAI |
| 上位3つ | GPT-Image-2.5 Flare | OpenAI |
| 上位3つ | GPT-Image-2 | OpenAI |
| 4位 | Canva Craft | Canva |
無料版で何回作れるかは不明 Canvaプロは年11,800円だ
使い始めるには、Canvaの左側のメニューで3点の印を押してDream Labを選ぶ。The Vergeは全ユーザーが使えると書いているが、無料版とCanvaプロで作れる回数がどう違うかには触れていない。
編集部が10月23日にCanvaの日本語の料金ページを開くと、無料版のAI利用枠は「標準モデルまたは高品質モデルを最大20回」と書かれていた。Canvaプロは年11,800円で、AIの利用枠は無料版の10倍になる。ただしCraftがこの枠のどれに入るのかは、料金ページを読んでも出てこなかった。
AInformation調べでは、月額のプランがある主要AIサービス26件のうち画像の分野は5件ある。日本円で払える2件は月983円から月1,580円で、ドル建ての3件は月10ドルから月20ドルだ。年払いのCanvaプロは月あたり約983円で、もう1件のAdobe Fireflyの月1,580円を下回る。

販促の画像を作る部署が見るのは2点 日本語の文字と回数の枠
Canvaで告知のバナーやSNS投稿を作っている部署なら、別の画像AIを契約しなくても今日から試せる。まずは普段作っている告知画像を1枚、Dream Labで作らせて比べるとよさそうだ。
確かめたいのは2点ある。1つは日本語の文字がきれいに入るかで、Canvaは読める文字に強いとしているが元記事は日本語に触れていない。もう1つは回数で、作ったあとに無料版の最大20回の枠が減るかを見ておきたい。
Canvaは今後、AIエージェントがMCP(Model Context Protocol)でCraftにつながれるようにする予定だ。より軽いCraft-fastとCraft-ultrafastも出すとしているので、回数の数え方はその時点でまた変わる可能性がある。

AInformation調べ画像向けの主要AIサービスをいちばん安く使うといくらか
| サービス | 月あたり | 無料 |
|---|---|---|
| Canva最安 | 11,800円/年Canvaプロ/月あたり約983円 | ○ |
| Adobe Firefly | 1,580円/月Firefly Standard | ○ |
| Recraft | $10/月Basic/ドル建て | ○ |
| Leonardo AI | $12/月ESSENTIAL/ドル建て | ○ |
| Ideogram | $20/月Plus/ドル建て | ○ |
2026年10月19日時点でAInformationが調べたもの。金額はそのAIを使える一番安い有料プラン。個人が申し込める5件のうち日本円の表示は2件。年額だけのものは月あたりに直した
- Design Arena
- 利用者の投票を集めてAIが作ったデザインの出来を比べる順位表。Canva Craftは画像生成AIの部門で4位に入った
- Dream Lab
- Canvaの中で画像を生成するAIの入口。左側のメニューの3点の印から開き、Canva Craftもここから使う
Canvaを全社で配っている会社では、画像AIを別に契約するかの判断が変わりそうだ。告知のバナーのように型の決まった画像なら、テンプレートで学んだCraftで足りる場面が増える。一方で情報システム部門は、Craftがどの利用枠から引かれるかを先に確かめておきたい。数え方が分からないまま現場に任せると、月の途中で作れなくなる可能性がある。そうなると結局は前のツールに戻り、契約の整理が進まない。
- Canva Craftは無料版でも使える?
- The Vergeは世界の全ユーザーが使えると伝えているが、無料版で何回作れるかは書かれていない。編集部が10月23日に開いたCanvaの料金ページでは、無料版のAI利用枠は標準モデルか高品質モデルを最大20回だった。Canvaプロは年11,800円で枠が10倍になる。Craftがどの枠に入るかは料金ページにも無い。
- Canva CraftとChatGPTの画像生成はどちらが上?
- Design Arenaの順位表ではOpenAIのモデルが上にいる。Canva Craftは4位で、上はGPT-Image-2.5 Sunburst・GPT-Image-2.5 Flare・GPT-Image-2の3つだ。Canvaは描く前に構図を決める2段の作りで、読める文字や物の配置が要る画像に強いと説明している。
- Canva Craftはどんな画像を作れる?
- Canvaによると、SNSの投稿や販促物のほか写実的な場面やデジタルアートも作れる。画像は最大2Kで縦横比は30種類以上から選べる。学習にはCanvaの素材庫にあるテンプレートを数百万点使っており、プレゼン資料やメニューのような文字の多いデザインを得意にしている。
この記事の出典
補助資料
- [1]The Vergeこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月23日
