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AI翻訳のおすすめを4つ比較!そのまま使えるプロンプト3つ

読了 約26分
数字14個を全部残したAIは4つ中3つ。AI翻訳を4つ比較して分かったプロンプト3つ
この記事の要点

ChatGPT・Gemini・Claude・Microsoft Copilotに同じ3つの翻訳を頼みました。英→日のプレスリリースでは3つが14個の数字を全部残し、Geminiは31.4秒で断りました。総合ではClaudeが一番で、速さはCopilotが上です。使った頼む文もそのまま載せています。

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AI導入コンサルタント

藤井俊太(Shunta Fujii)

AIのスペシャリストとして、最新のAI情報を常にキャッチ、アップデートしている。自らもAI導入コンサルタントとして活動し、主に生成AIを駆使した業務効率化、生産性向上、新規事業開発を行なっている。
AInformationは、AIツールの料金や求人、資格を自分で調べて数えているAIのデータメディアです。個人のAI選びにも、企業のAI導入にも使える数字を出しています。運営と記事の確認は藤井俊太が1人で行っています。藤井俊太のプロフィール

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ChatGPT・Gemini・Claude・Microsoft Copilotに同じ3つの翻訳を頼みました。英→日のプレスリリースでは3つが14個の数字を全部残し、Geminiは31.4秒で断りました。総合ではClaudeが一番で、速さはCopilotが上です。使った頼む文もそのまま載せています。

14個ChatGPT・Claude・Copilotが英→日で全部残した数字
31.4秒Geminiが英→日の翻訳を断るまで
19.2秒Geminiがお詫びメールを英訳するまで(4つで最速)
この記事で分かること
  • AI翻訳のやり方は、頼む文に「数字・日付・固有名詞は変えないでください」と足すだけです。実際に送った文を3つそのまま載せました
  • 2026年10月27日に英語のプレスリリースを4つのAIへ送ると、ChatGPT・Claude・Microsoft Copilotの3つが14個の数字を全部そのまま残しました
  • Geminiは同じ文に31.4秒で「お手伝いできません」と返し、訳を1字も出しませんでした
  • 日本語のお詫びメールの英訳は、4つとも請求番号や金額など5個の数字が合いました。いちばん速かったのはGeminiの19.2秒です
  • 小学5年生向けの書き直しでは、原文に無い機能の中身を作って足したAIはありませんでした。Geminiだけ217.9秒(約3分半)かかりました
  • 総合ではClaudeが一番でした。Copilotは速かったものの、英→日の訳に機能名などの英語が残りました

AI翻訳のやり方は「数字は変えないで」と足すプロンプト3つで足りる

AIで翻訳するやり方は単純です。チャットの入力欄に頼む文を短く書き、その下に訳したい原文を貼って送ります。差が出るのは頼む文の書き方です。AInformation編集部は2026年10月27日に、ChatGPT・Gemini・Claude・Microsoft Copilotの4つへ同じ3つの文を送りました。下の3つは、そのとき送った頼む文を1字も変えずに載せています。原文の部分を自分の文章に差し替えれば、同じ形で使えます。

1つ目は英語の文書を日本語にする文です。要になるのは「数字・日付・固有名詞は変えないでください」の一言です。この一言を入れた今回の検証では、訳を返した3つのAIが14個の数字を1つも変えませんでした。社名や人名も英語のつづりのまま残っています。

次の英語のプレスリリースを、日本の報道機関向けの自然な日本語に翻訳してください。数字・日付・固有名詞は変えないでください。

2つ目は日本語のメールを英語にする文です。「同じ丁寧さを保って」と書くと、お詫びの言い方を英語の決まった形に寄せてくれます。4つのAIとも Please accept our sincere apologies のような定番の言い方か、それに近い丁寧な形で返しました。取引先へのお詫びや請求のメールにそのまま使えます。

次の日本語のメールを、同じ丁寧さを保って英語に翻訳してください。

3つ目は英語を子ども向けのやさしい日本語に書き直す文です。社内の説明資料や保護者向けのお知らせを作るときにも使えます。「専門用語には短い説明を付けて」と足すと、AIが難しい言葉の説明を自分で挟んでくれます。

次の英語の文章を、小学5年生にも分かる日本語に書き直してください。専門用語には短い説明を付けてください。

どの文も、送るときは頼む文のあとで改行して原文を貼ります。今回の1つ目の原文は英語のプレスリリース1本分で、見出しから問い合わせ先までを一度に貼りました。訳を返した3つのAIは、段落を1つも落としていません。訳したい文章が長いときも、まずは丸ごと貼って試してみてください。

4つのAIで翻訳を比較した結論はClaudeが一番だった

結論から書きます。英→日・日→英・やさしい日本語の3つの課題を通して見ると、いちばん安心して任せられたのはClaudeでした。3つの課題で原文の数字を全部そのまま残しています。英→日の訳は報道向けの日本語として自然でした。日→英のメールでは宛名に敬称を付け、子ども向けの書き直しでは難しい言葉ごとに※印で説明を挟みました。

数字の正しさだけを見ると、ChatGPTとMicrosoft Copilotも同点です。英→日のプレスリリースでは、月額の4,980円から売上高の682億円まで14個の数字を3つとも全部残しました。日→英のメールでも、請求番号のSL-2026-1003や金額の1,254,000円など5個の数字が4つのAIで全部合っています。

差が出たのは数字の外です。Geminiは英→日の1本目に31.4秒で「お手伝いできません」と返し、訳を出しませんでした。Copilotは数字こそ全部合っていたものの、3つの新機能の見出しや「Osaka」が英語のまま残りました。ChatGPTの訳は正確でした。ただし英→日は51.6秒で日→英は45.0秒かかりました。この2つの課題では4つの中でいちばん遅い結果です。

速さで選ぶならCopilotです。英→日は34.5秒でやさしい日本語は23.4秒です。訳を返したAIの中では、どちらも最速でした。一方のGeminiは日→英が19.2秒で4つの中の最速だったのに、やさしい日本語の書き直しには217.9秒(約3分半)かかりました。同じAIでも、課題によって待ち時間が大きく変わります。

検証のやり方は3つの課題を4つのAIに新しい会話で1回ずつ送った

AInformation編集部は2026年10月27日の午後に、4つのAIをそれぞれブラウザで開いて試しました。画面のモデル表示は、ChatGPTがGPT-6.1 Sol 軽でした。GeminiはFlashで、ClaudeはOpus 4.8 高のときに送っています。Microsoft Copilotは無料のMicrosoftアカウントで試し、画面にモデル名の表示はありませんでした。どのAIもモデルの選択は変えず、既定のまま使っています。

課題は3つで、易・中・難の順に並べました。原文は全部、編集部が作った架空の会社の文章です。課題ごとに新しい会話を開き、同じ文を4つのAIへ1回ずつ送りました。答えが出終わるまでの秒数と、答えの文字数を測っています。手順は次の3つです。

こんな検証をしました。4つのAIに同じ3つの翻訳を頼んだ。対象。4つのAIのチャット画面。方法。英→日・日→英・やさしい日本語を1回ずつ。時点。2026年10月27日。3つが英→日の数字14個を全部残した。AIに聞いても出てこない実測。AInformation編集部が作ったイラスト図解(「こんな検証をしました」の場面)
4つのAIに同じ3つの翻訳を頼んだ
  1. 英語のプレスリリースを日本語にする(易)。新しい会話を開き、頼む文の下に英語のプレスリリース1本分を貼って送りました。料金・日付・試験の結果・会社の概要など、数字がたくさん入った原文です。送った文の全体は次のとおりです(問い合わせ先のメールアドレスだけ省いて載せています)。
次の英語のプレスリリースを、日本の報道機関向けの自然な日本語に翻訳してください。数字・日付・固有名詞は変えないでください。

FOR IMMEDIATE RELEASE

Sample Trading Co., Ltd. Launches "SampleBot 2", an AI Assistant for Small Retailers

TOKYO, September 10, 2026 - Sample Trading Co., Ltd. (headquarters: Chiyoda-ku, Tokyo; President: Taro Yamada) today announced the launch of SampleBot 2, the second generation of its AI assistant for small and mid-sized retailers. The new version will be available from October 1, 2026 at a monthly price of 4,980 yen (tax included) for up to five users.

SampleBot 2 reads a store's daily sales data and writes a short report every morning at 8:00 a.m. In a three-month trial with 42 stores, the average time spent on morning reporting fell from 38 minutes to 9 minutes per day. Sixteen of the 42 stores also reported that stock-outs of their top ten products decreased by more than 20 percent.

Three new capabilities are included in this release:

1. Weekly forecast. SampleBot 2 estimates next week's sales for each product using the past 52 weeks of data and local weather forecasts.
2. Supplier messages. The assistant drafts reorder e-mails to suppliers in Japanese or English and waits for the store manager's approval before sending.
3. Voice summary. Managers can listen to the morning report on a smartphone. The summary is 90 seconds long on average.

"Our first version answered questions. The second version does the work before anyone asks," said Hanako Suzuki, Head of Product Planning at Sample Trading. "We kept the price the same as last year because most of our customers run stores with fewer than ten employees."

Sample Trading was founded in 1998 and sells household goods to 1,300 retail stores across Japan. The company reported sales of 68.2 billion yen in the fiscal year ended March 2026. SampleBot 2 will be shown at the Retail Tech Expo in Osaka on November 12 and 13, 2026.

Contact: Public Relations, Sample Trading Co., Ltd.
E-mail: (省略)  Tel: 03-0000-0000 (weekdays 9:00-17:00)
ChatGPTにプレスリリースの翻訳を頼み、架空企業の新製品発表文が表示された画面
ChatGPTが英語のプレスリリースを日本語に訳した画面 AInformation編集部が2026年10月27日にChatGPTを操作した画面
  1. 日本語のお詫びメールを英語にする(中)。請求書の送付が遅れたことを取引先へ詫びるメールです。請求番号・金額・支払期日・止まっていた日付が入っていて、丁寧な言い回しをどこまで英語に移せるかを見ました。
次の日本語のメールを、同じ丁寧さを保って英語に翻訳してください。

件名:10月度のご請求書送付の遅れについてのお詫び

株式会社サンプル商事
営業部 佐藤様

いつもお世話になっております。株式会社サンプル物流の中村です。

このたびは、10月度のご請求書の送付が予定より3営業日遅れましたこと、深くお詫び申し上げます。原因は当社の請求システムの更新作業で、9月28日から30日にかけて発行処理が止まっていたためです。

本日10月3日付で、ご請求書(請求番号 SL-2026-1003、金額 1,254,000円・税込)をメールに添付してお送りいたします。お支払期日は当初のとおり10月31日で変わりございません。

なお、11月度以降は通常どおり月初の第1営業日に発行いたします。ご不明な点がございましたら、私までご連絡ください。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

株式会社サンプル物流 経理部
中村 一郎
電話:03-0000-0001
ChatGPTに英訳メール作成を頼み、取引先への詫び状の英文メールが表示された画面
ChatGPTが日本語のお詫びメールを英語に訳した画面 AInformation編集部が2026年10月27日にChatGPTを操作した画面
  1. 英語を小学5年生向けの日本語に書き直す(難)。原文は1つ目のプレスリリースの冒頭3段落です。「Three new capabilities are included in this release:」の行でわざと切ってあります。続きの無い所を、AIが勝手に作って埋めないかを見るためです。
次の英語の文章を、小学5年生にも分かる日本語に書き直してください。専門用語には短い説明を付けてください。

TOKYO, September 10, 2026 - Sample Trading Co., Ltd. (headquarters: Chiyoda-ku, Tokyo; President: Taro Yamada) today announced the launch of SampleBot 2, the second generation of its AI assistant for small and mid-sized retailers. The new version will be available from October 1, 2026 at a monthly price of 4,980 yen (tax included) for up to five users.

SampleBot 2 reads a store's daily sales data and writes a short report every morning at 8:00 a.m. In a three-month trial with 42 stores, the average time spent on morning reporting fell from 38 minutes to 9 minutes per day. Sixteen of the 42 stores also reported that stock-outs of their top ten products decreased by more than 20 percent.

Three new capabilities are included in this release:
ChatGPTに英語の発表文を日本語にやさしく訳させ、架空の店舗AIの説明文が表示された画面
ChatGPTが英文を小学5年生向けの日本語に書き直した画面 AInformation編集部が2026年10月27日にChatGPTを操作した画面

答え合わせは、原文にある数字が訳に同じ値で残っているかを1つずつ数えました。英→日は14個、日→英は5個です。日本語の自然さと丁寧さは、答えの文を読んで判断しました。なおMicrosoft Copilotの画面はアカウントの表示が写り込んだため、この記事には載せていません。

英→日の翻訳はChatGPT・Claude・Copilotが14個の数字を全部残した

1つ目の英語のプレスリリースは、訳を返した3つのAIが14個の数字を全部そのまま残しました。月額4,980円・提供開始の2026年10月1日・5人まで・42店舗・38分から9分・16店舗・20%・52週・90秒・1998年・1,300店・682億円・11月12日と13日です。社名のSample Trading Co., Ltd.と人名のTaro Yamada・Hanako Suzukiも、頼んだとおり英語のつづりのままです。

ChatGPTは51.6秒で970字の正確な訳を返した

ChatGPTは51.6秒で970字の訳を返しました。答えは「文章作成」と書かれた枠の中に出て、右上にコピーのボタンが付いています。「more than 20 percent」を「20%超」と訳したのも原文どおりです。

42店舗のうち16店舗から、売れ筋上位10商品の欠品が20%超減少したとの報告がありました。

Claudeは44.7秒で新聞の形に整え自分で数字を確かめた

Claudeは44.7秒で1,210字を返しました。日付を見出しの上に置き、「【東京発】」で始める日本の報道発表の形に組み直しています。訳の後には、数字・日付・固有名詞を原文どおりに残したと自分で書き添えました。気になったのは2か所です。原文の「President」を「代表取締役社長」と少し足して訳しました。「more than 20 percent」は「20パーセント以上」です。厳密には「以上」は20%ちょうども含むので、正しくは「超」です。

Claudeに英語のプレスリリースを日本語訳させ、架空企業の新製品発表文が表示された画面
Claudeが英語のプレスリリースを報道発表の形に訳した画面 AInformation編集部が2026年10月27日にClaudeを操作した画面

Copilotは34.5秒と速いが英語のまま残る所があった

Microsoft Copilotは34.5秒で1,085字を返し、訳を返した3つの中で最速でした。数字は14個とも合っています。ただし英語のまま残った所がありました。冒頭の「TOKYO, September 10, 2026」・「President」・「8:00 a.m.」・3つの新機能の見出し・「Osaka」・「Public Relations」です。日本の記者へそのまま送るには、この部分を手で直す手間が要ります。

同じ英文を4つのAIに訳させると。英語のプレスリリースを日本語に訳して。ChatGPT。14個の数字を全部残した。Gemini。お手伝いできませんと断った。Microsoft Copilot。数字は全部合い英語が残った。Claudeも14個を全部残した。数字の外で差がついた。AInformation編集部が作ったイラスト図解(同じ質問への各AIの答え)
同じ英文を4つのAIに訳させると

Geminiは英→日の翻訳を31.4秒で断り35字しか返さなかった

同じ英語のプレスリリースを、GeminiのFlashへ送った結果は断りでした。31.4秒後に返ってきたのは35字の1文です。

私はテキストベースのAIですので、そちらについてはお手伝いできません。

画面には送った文がそのまま残っていて、エラーの表示は出ていません。訳そうとした跡も無く、この1文だけで答えが終わっています。なぜ断ったのかは画面に書かれていないため、この検証では分かりません。

Geminiに英語プレスリリースの日本語訳を頼んだところ、テキストベースのAIのため対応できないと断られた画面
Geminiが英語のプレスリリースの翻訳を断った画面 AInformation編集部が2026年10月27日にGeminiを操作した画面

おもしろいのは、ほかの2つの課題ではGeminiがきちんと答えた点です。日本語のお詫びメールは19.2秒で英訳し、4つの中で最速でした。3つ目のやさしい日本語の書き直しも、時間はかかったものの訳を返しています。3つ目の原文は、1つ目のプレスリリースの冒頭3段落とまったく同じ英文です。同じ文章を含むのに、片方は断られて片方は通りました。原文の長さと見出しや問い合わせ先のどちらが引き金なのかは、今回の1回では切り分けられていません。

Geminiで同じ断りが出たときは、新しい会話で送り直すか原文をいくつかに分けて送るのが手です。ただしこの2つで直るかどうかは、今回は試していません。翻訳を急ぐ仕事でGeminiを使うなら、断られたときに別のAIへ回せるよう準備しておくと安心です。

日→英のお詫びメールは4つとも5個の数字が合いGeminiが19.2秒で最速

2つ目の日本語のお詫びメールは、4つのAIとも5個の数字が全部合いました。請求番号SL-2026-1003・金額1,254,000円(税込)・支払期日の10月31日・3営業日の遅れ・9月28日から30日の停止です。お詫びの丁寧さも4つとも保たれていました。差が出たのは速さと宛名の書き方です。

Geminiは19.2秒で最速だが原文に無い言葉を1つ足した

Geminiは19.2秒で1,105字を返し、4つの中で最速でした。宛名は「Dear Mr./Ms. Sato」で、佐藤様の性別が分からないことに合わせた書き方です。気になったのは遅れの原因の訳です。原文は「請求システムの更新作業」ですが、Geminiは「scheduled updates」と訳しました。scheduledは予定どおりの作業という意味になり、原文には書かれていない中身です。

Geminiに請求書送付遅延のお詫びメール文面を作らせ、架空の会社名と差出人名入りの返信が表示された画面
Geminiが日本語のお詫びメールを英語に訳した画面 AInformation編集部が2026年10月27日にGeminiを操作した画面

Claudeは23.2秒で敬称を付けたがMr.を選んだ

Claudeは23.2秒で1,319字を返しました。英文の前に「件名以下、丁寧さを保って英訳しました」と日本語で1行書いています。最後には名前のローマ字の書き方の断りを添えました。お詫びは「Please accept my sincere apologies」です。宛名は「Dear Mr. Sato」です。原文からは佐藤様が男性か女性か分からないので、相手によっては直す必要があります。

Claudeに日本語の請求書遅延のお詫びメールを英訳させ、架空の会社名入りの訳文が表示された画面
Claudeが日本語のお詫びメールを英語に訳した画面 AInformation編集部が2026年10月27日にClaudeを操作した画面

ChatGPTは45.0秒で敬称が抜けCopilotは23.3秒だった

ChatGPTは45.0秒で949字を返しました。お詫びは「Please accept our sincere apologies」で、5個の数字も合っています。ただ宛名は「Dear Sato,」で、Mr.もMs.も付いていません。英語のビジネスメールでは名字だけを呼び捨てる形になるので、送る前に足したい所です。Microsoft Copilotは23.3秒で1,064字を返しました。お詫びは「I would like to sincerely apologize」で、宛名は「Dear Mr. Sato」です。

お詫びメールの英訳が速い順。1位。Gemini。19.2秒。1,105字。2位。Claude。23.2秒。1,319字。3位。Microsoft Copilot。23.3秒。1,064字。4位。ChatGPT。45.0秒。949字。ただし 4つとも5個の数字が全部合った。2026年10月27日の1回ずつの実測。AInformation編集部が作ったイラスト図解(順位の縦積み(実アイコン+横棒))
お詫びメールの英訳が速い順

小学5年生向けの書き直しは原文に無い機能を足したAIが0だった

3つ目の課題は、原文を3つの新機能の手前でわざと切ってあります。1つ目のプレスリリースを読んでいれば、週ごとの予測・仕入れ先へのメール・音声のまとめの3つが続くと知っています。それでも4つのAIとも、原文に無い機能の中身を作って足しませんでした。52週や90秒のような、続きにしか無い数字も出てきていません。原文にある日付・料金・店の数・時間・割合も、4つとも全部そのまま残りました。

ChatGPT・Claude・Microsoft Copilotの3つは、原文がそこで終わっていると自分から書き添えています。Copilotは「この続きの文章がないため、3つの新機能の内容は分かりません」と書きました。Geminiだけは「次の3つの機能(得意わざ)がついています」と書いたあと、何も挙げずに言葉の説明へ移っています。

Geminiは217.9秒かけて言葉の説明を最後にまとめた

Geminiは217.9秒(約3分半)で632字を返しました。中身は丁寧でした。最後に「ことばのせつめい」の欄を作り、小売店・AI・データ・売り切れの4つを説明しています。20%は「2割以上」と言い換えました。社名は「株式会社サンプル商事」、社長は「山田太郎」と日本語の名前に変えています。

Geminiに架空の商品発表文を作らせ、売上データ活用やことばのせつめいを含む回答が表示された画面
Geminiが英文を子ども向けに書き直し言葉の説明を付けた画面 AInformation編集部が2026年10月27日にGeminiを操作した画面

Claudeは29.3秒で段落ごとに※の説明を挟んだ

Claudeは29.3秒で797字を返しました。段落を1つ書くたびに、※印でその段落の難しい言葉を説明しています。AI・税込み・データ・売り切れの4つです。税込みには「あとからお金を足さなくて大丈夫」と、子どもが気にしそうな点まで書き添えました。

Claudeに英文プレスリリースの日本語への書き直しを依頼し、答えが表示された画面
Claudeが英文を子ども向けに書き直し※で説明を挟んだ画面 AInformation編集部が2026年10月27日にClaudeを操作した画面

ChatGPTは49.0秒で平均の意味まで説明しCopilotは447字と短い

ChatGPTは49.0秒で606字を返しました。平均とは何かや、20%減るとはどういうことかまで説明しています。例として「10回あったことが8回になること」と書いています。Microsoft Copilotは23.4秒で447字と、4つの中で最も短い答えです。説明はかっこの中に短く入れる形でした。

小学5年生向けの書き直しにかかった秒数

Gemini 217.9秒
ChatGPT 49.0秒
Claude 29.3秒
Copilot 23.4秒
データ:AInformation調べ(2026年10月27日・各1回) / 制作:AInformation

AI翻訳の精度を採点表で比較するとClaudeが総合1位だった

3つの課題の結果を1つの表にまとめました。数字の正しさはChatGPT・Claude・Microsoft Copilotの3つが同点で、英→日の14個と日→英の5個を全部残しています。Geminiは英→日で訳を返さなかったため、ここで×が付きました。原文に無い中身を足したAIは、3つ目の課題で1つもありません。

AI翻訳4つの採点表

項目 ChatGPT Gemini Claude Copilot
英→日の秒 51.6秒 31.4秒(断り) 44.7秒 34.5秒
日→英の秒 45.0秒 19.2秒 23.2秒 23.3秒
やさしい日本語の秒 49.0秒 217.9秒 29.3秒 23.4秒
英→日の文字数 970字 35字 1,210字 1,085字
日→英の文字数 949字 1,105字 1,319字 1,064字
やさしい日本語の文字数 606字 632字 797字 447字
英→日の数字 14個中14個 ×(訳なし) 14個中14個 14個中14個
日→英の数字 5個中5個 5個中5個 5個中5個 5個中5個
原文に無い中身 足さず 足さず 足さず 足さず
日本語と丁寧さ ○ 敬称なし △ 英→日を断る ◎ △ 英語が残る
データ:AInformation調べ(2026年10月27日・各課題1回) / 制作:AInformation

同点の3つを分けたのは、日本語の自然さと丁寧さです。Claudeは英→日を報道発表の形に整えました。日→英では宛名に敬称を付け、やさしい日本語では言葉ごとの説明を挟んでいます。直したい所は「20パーセント以上」と「Mr.」の2か所だけです。ChatGPTは訳の正確さではClaudeと並びますが、日→英の宛名から敬称が抜けていました。Copilotは英→日に英語が残り、そのままでは日本の記者へ出せません。

速さの順位は課題ごとに入れ替わりました。英→日はGeminiの31.4秒が最短でしたが、これは断りの1文です。訳を返した中ではCopilotの34.5秒が最短で、ChatGPTの51.6秒が最長でした。日→英はGeminiの19.2秒が最短で、ChatGPTの45.0秒が最長です。やさしい日本語はCopilotの23.4秒が最短で、Geminiの217.9秒が最長でした。3つとも最長にならなかったのは、ClaudeとMicrosoft Copilotの2つです。

文字数は訳の長さの目安になります。ただしClaudeは訳の前後に日本語の断り書きを付けるため、そのぶん多めに出ます。英→日でClaudeが1,210字とChatGPTの970字より多いのは、訳そのものが長いからだけではありません。

用途別のAI翻訳のおすすめは社外の文書ならClaude、急ぎならCopilot

今回の結果から、目的ごとにどのAIを選ぶかを決めました。どれも2026年10月27日に1回ずつ試した結果にもとづいています。

社外へ出す文書の正確さを重視するならClaude

プレスリリースや取引先へのメールのように、間違いがそのまま会社の信用に響く文書はClaudeが向いています。3つの課題で数字を全部残し、日本語も英語も整った形で返しました。訳の後に自分で数字を確かめた一文を添えるので、どこを見直せばよいかも分かります。それでも敬称の性別と「以上」と「超」の違いは、人の目で確かめてください。

とにかく速く訳したいならMicrosoft Copilot

Microsoft Copilotは、3つの課題を34.5秒・23.3秒・23.4秒で返しました。英→日とやさしい日本語では、訳を返したAIの中で最速です。今回は無料のMicrosoftアカウントで、3つの課題を全部こなしました。社内の下読みや、内容をざっとつかむための翻訳なら十分です。社外へ出すときは、英語のまま残った見出しや地名を手で直してください。

子ども向けや初心者向けに書き直すならChatGPTかClaude

やさしい日本語への書き直しは、ChatGPTとClaudeの説明が丁寧でした。ChatGPTは平均や割合の意味を身近な例で言い換え、Claudeは段落ごとに言葉の説明を挟みます。どちらも原文が途中で切れていると書き添えました。Geminiも言葉の説明は丁寧でしたが、217.9秒かかったうえに3つの機能の所が宙に浮いています。

目的別に選ぶAI翻訳。社外へ出す文書を訳す。Claude。3つの課題で数字が全部合った。急いで中身をつかむ。Microsoft Copilot。やさしい日本語は23.4秒。子ども向けに書き直す。ChatGPT。平均や割合の意味まで説明。敬称と英語の残りは人が確かめる。AInformation編集部が作ったイラスト図解(こんな人→このツール)
目的別に選ぶAI翻訳

AI翻訳の注意点は4つとも数字より敬称と英語の残りに出た

今回の4つのAIは、数字の取り違えをほとんど起こしませんでした。気をつける所はむしろ数字の外にあります。送る前に見直したい点を5つにまとめました。

1つ目は断りです。Geminiは英→日の1本目で、31.4秒後に「お手伝いできません」と返しました。訳が返ってこないときに備えて、別のAIでも同じ文を送れるようにしておくと仕事が止まりません。2つ目は宛名の敬称です。ChatGPTは「Dear Sato,」と敬称を落とし、ClaudeとCopilotは「Mr.」を選びました。相手の性別が分からないときは、Geminiのように「Mr./Ms.」にするか名前全体で呼ぶ形に直します。

3つ目は英語の残りです。Microsoft Copilotは英→日で、機能名や地名や部署名を英語のまま残しました。4つ目は言葉の細かい意味です。Claudeは「more than 20 percent」を「20パーセント以上」と訳し、Geminiは「更新作業」に「scheduled」を足しました。数字そのものは合っていても、意味が少しずれることがあります。

5つ目は固有名詞の書き方です。1つ目の課題では「固有名詞は変えないで」と頼んだので、どのAIも英語のつづりを守りました。3つ目の課題ではこの一言を入れていません。するとGemini・Claude・Copilotの3つが、Taro Yamadaを「山田太郎」に変えています。社名もGeminiとCopilotは「株式会社サンプル商事」でした。Claudeは「サンプル貿易株式会社」で、AIごとに違う名前になっています。名前を変えたくない文書では、頼む文に必ず一言足してください。

料金とプランの条件は、この検証では確かめていません。OpenAIは翻訳専用のページ(chatgpt.com/translate)も出していますが、今回は4つとも普通のチャットの画面で試しました。

関連する記事とツール

藤井俊太(AI導入コンサルタント)の見方

4つのAIとも、数字を写し間違えることはほぼありませんでした。会社で翻訳に使うときに気をつけたいのは、敬称や「以上」と「超」の違いのように数字の外にある細かいずれです。Claudeは訳の後に自分で確かめた一文を添えるので、見直す場所をしぼれます。ただしGeminiのように同じ文を断ることもあります。大事な文書ほど2つのAIで訳して見比べ、最後は人が宛名と固有名詞を確かめる流れをおすすめします。

よくある質問
AI翻訳で一番おすすめなのはどれですか?
2026年10月27日の検証ではClaudeが一番でした。英→日・日→英・やさしい日本語の3つの課題で原文の数字を全部残し、日本語も英語も整った形で返しました。ChatGPTとMicrosoft Copilotも数字は全部合っていましたが、ChatGPTは英訳の宛名から敬称が抜け、Copilotは英→日の訳に英語が残りました。
AIに翻訳させると数字や日付は間違えますか?
今回の検証では、訳を返したAIは数字を1つも間違えませんでした。英→日のプレスリリースではChatGPT・Claude・Microsoft Copilotが14個の数字を全部残し、日→英のメールでは4つとも5個の数字が合いました。頼む文に「数字・日付・固有名詞は変えないでください」と足しています。ただし「以上」と「超」のように言葉の意味が少しずれることはありました。
Geminiで翻訳を頼んだら断られたのはなぜですか?
理由は画面に出ていないため、この検証では分かりません。英語のプレスリリースを訳すよう頼むと、Geminiは31.4秒後に「お手伝いできません」と35字だけ返しました。同じ英文の一部を含む別の課題や日本語のメールの英訳には答えています。断られたときは別のAIでも同じ文を送れるようにしておくと安心です。
AI翻訳で一番速かったのはどれですか?
課題によって入れ替わりました。日本語のお詫びメールの英訳はGeminiの19.2秒が最速です。英→日のプレスリリースとやさしい日本語の書き直しは、訳を返したAIの中でMicrosoft Copilotが最速で、それぞれ34.5秒と23.4秒でした。一方でGeminiはやさしい日本語の書き直しに217.9秒(約3分半)かかりました。
英語のお詫びメールをAIに訳させるときの注意は?
宛名の敬称を必ず見直してください。2026年10月27日の検証では、ChatGPTは「Dear Sato,」と敬称を付けず、ClaudeとMicrosoft Copilotは相手の性別が分からないのに「Mr.」を選びました。Geminiは「Mr./Ms.」と書いています。請求番号や金額などの数字は4つとも合っていたので、見直すのは宛名と言い回しが中心になります。

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