GPT-6 Astraが約50%速くなった 毎日改善の1日目
OpenAIは10月6日、GPT-6 AstraとGPT-6.1 Solの標準の速さを約50%上げた。前日に発表した「28日間毎日改善」の1日目の取り組みだ。
ChatGPTとCodexの開発に関わるTibo氏の投稿によると、1秒あたりに出る文字の量は30TPSから50TPSに上がった。使う側の設定は要らず、投稿から2時間ほどで手元でも分かるはずだとしている。
あわせてTibo氏は、2つのモデルは少ないトークンで処理を終えられると書いている。速さに加えて利用枠の減り方も軽いという主張だ。

- 9/30AInformationがAPIで3モデルの速さを測る
- 10/5OpenAIが28日間毎日改善すると発表
- 10/61日目にAstraとSolを約50%高速化
対象はサブスク経由 OpenCodeやDevinなど提携先も入る
速くなったのは、ChatGPTのサブスクリプションを通して使う全製品だ。CodexをChatGPTの契約で使っている開発者は、何もしなくても待ち時間が短くなる。
Sign in With ChatGPTを使う提携先も対象に入る。投稿ではOpenCode・Pi・Amp・Devinの名前が挙がっている。ChatGPTのアカウントでログインしてOpenAIのモデルを呼ぶ形のツールなら、同じ速さになる。
| 使い方 | 今回の高速化 |
|---|---|
| ChatGPTのサブスクでCodexを使う | 対象と明記 |
| Sign in With ChatGPTの提携先(OpenCode・Pi・Amp・Devinなど) | 対象と明記 |
| API(トークンごとの従量課金) | 投稿に記載なし |
API経由のAstraは4.48秒のまま 40回測った結果
API経由で呼ぶと、GPT-6 Astraが速くなった跡は出てこなかった。AInformationは10月6日12時46分に3モデルへ同じ日本語の仕事4つを10回ずつ投げた。9月30日と10月2日に使ったのと同じ問題だ。
仕事は会議メモの整理・Excelの数式・Pythonのバグ直し・200字のお詫びメールだ。GPT-6 Astraの返事が終わるまでの中央値は4.48秒で、10月2日の4.45秒とほぼ同じだった。3モデルとも40回すべて正解している。
| モデル(AInformation調べ・API) | 9月30日 | 10月2日 | 10月6日 |
|---|---|---|---|
| GPT-6.1 Sol | 2.69秒 | 5.51秒 | 4.60秒 |
| GPT-6 Sol | 3.52秒 | 2.84秒 | 2.92秒 |
| GPT-6 Astra | 4.46秒 | 4.45秒 | 4.48秒 |
返事が終わるまでの秒数の中央値。日本語の仕事4つ×10回=1モデル40回。APIの既定の設定で12本ずつ並べて投げた。10月2日は17時40分、10月6日は12時46分に測った。
GPT-6.1 Solは10月2日の5.51秒から4.60秒に縮んだ。ただし9月30日の2.69秒にはまだ戻っていない。前の版のGPT-6 Solは2.92秒で、APIでは今もGPT-6 Solのほうが速い。
Codexの待ち時間を測り直す API利用の会社は2つを比べる
ChatGPTの契約でCodexを使っている人は、同じ依頼を前と後で投げて待ち時間を比べておきたい。OpenAIの説明どおりなら、何も変えなくても返事が早く終わる。
自社のシステムからAPIでGPT-6.1 Solを呼んでいる会社は、今回の高速化を当てにしないほうがよさそうだ。速さが要る処理なら、APIで2.92秒だったGPT-6 Solに戻す手も残っている。
28日間の改善は始まったばかりで、次はAPIの速さに手が入るかもしれない。2日目以降に何が出るかで、サブスクとAPIの差が広がるのか縮むのかが見えてくる。
- TPS
- 1秒あたりに出力されるトークンの数。大きいほど返事の文字が速く画面に出る
- Sign in With ChatGPT
- ChatGPTのアカウントで他社のツールにログインし、ChatGPTの契約の枠でOpenAIのモデルを使える仕組み
導入支援の現場で困りそうなのは、同じモデル名なのに使い道で速さが違うことだ。社員がCodexで試して速いと感じた処理を、情報システム部門がAPIで組み直すと遅くなる場面が出てくる。モデルを決める会議では、どの経路で測った数字かを必ず添えて比べたい。毎日何かが変わる28日間は、前の週に測った数字もすぐ古くなる。社内の比較表に測った日付と経路を書く欄を足しておくとよさそうだ。
- GPT-6 Astraの高速化はAPIにも効く?
- OpenAIの投稿が対象と書いているのはサブスク経由の製品と提携先だけで、APIには触れていない。AInformationが10月6日にAPIで4つの日本語の仕事を10回ずつ投げると、GPT-6 Astraの中央値は4.48秒だった。10月2日の4.45秒とほぼ同じで、API経由では速さの変化は見えなかった。
- Devinなど他社のツールでも速くなる?
- Sign in With ChatGPTでログインして使う提携先は対象に入る。Tibo氏の投稿ではOpenCode・Pi・Amp・Devinの名前が挙がっている。使う側の設定は要らず、投稿から2時間ほどで手元でも分かるはずだと説明している。
- GPT-6.1 Solは前の速さに戻った?
- API経由ではまだ戻っていない。AInformationの測定では9月30日の2.69秒が10月2日に5.51秒まで遅くなり、10月6日は4.60秒だった。前の版のGPT-6 Solは2.92秒で、APIで速さを優先するなら古い版のほうが短く終わる。
この記事の出典
補助資料
- [1]PC Watchこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月6日
