LINE WORKSキャッチコールは10月19日開始 AIが代表電話を一次受付する
LINE WORKSは2026年10月19日、AI電話受付サービス「LINE WORKSキャッチコール」の正式提供を始めた。会社にかかってきた電話をAIが先に受け、会社名・氏名・連絡先・要件を聞き取る。聞き取った中身は文字になってLINE WORKSのトークルームに届き、メールでの通知にも対応する。
音声認識は同社のAIボイスボット「LINE WORKS AiCall」の技術を引き継いだ。AiCallはヤマト運輸やソフトバンク、Joshinなどが使い、月250万コール以上を受けている。受付の一覧は管理画面で共有でき、通話の聞き直しやメモ残しもできる。
先行販売版はすでに70社が使っている。いちばん大きな変化として挙がった声は「営業電話が消えた」だった。AIが出ると営業電話は切ってしまうことが多く、導入の翌日から効果を感じた会社もあると同社は説明している。
- 10/19キャッチコールの正式提供を開始
料金は月8,900円から 従量課金ではなく年額の定額だ
料金は年額の定額制で、初期費用はかからない。3つのプランで機能は同じだ。違うのは電話番号の数と年間の受付件数、履歴を残す期間の3つだけになる。
| プラン(税抜) | 年額(月額換算) | 年間受付件数 | 電話番号 | 履歴の保存 |
|---|---|---|---|---|
| ライト | 10万6,800円(月8,900円) | 1,800件 | 1番号 | 90日 |
| スタンダード | 17万8,800円(月1万4,900円) | 3,600件 | 2番号 | 180日 |
| アドバンスト | 47万7,600円(月3万9,800円) | 1万2,000件 | 3番号 | 2年 |
足りなくなったときの追加もある。電話番号は1番号で月額1,000円、受付件数は100件で1万円だ。金額はすべて税抜で表示されている。
開始に合わせて「1年間無償のキャンペーン」も始まった。公式ページを開くと「全プラン1年間無料」と大きく出るが、その下に「キャンペーンへのお申し込みが必要です。適用には条件があります」とある。条件の中身は元記事に書かれていないので、申し込む前に公式で確かめておきたい。

設定は5項目だけ AIの応対シナリオは自由に変えられない
導入は3ステップで終わる。LINE WORKSを使っている会社なら管理者画面から購入し、「設定名」「名乗り」「ヒアリング項目」「利用メンバー」「通知」の5項目を決める。最後に発行される050番号へ代表電話を転送する設定をすれば使い始められる。
裏を返すと、できないこともはっきりしている。AIの応対シナリオは自由に作れない。専門のライターが作ったシナリオを、ヒアリング項目のオンとオフで使う形だ。業種に合わせた細かい受け答えや、FAQに自動で答えるような使い方を期待しているなら、この製品の狙いとは違う。
同社のプロダクトマネージャーの小澤隼貴氏は「設定項目にもAIに関するものはない」と話す。社員が自分で使いこなす前提の生成AIと違い、AIを意識させない作りに振り切った製品だ。

中小企業は1日1時間の電話番を減らせる まず月の着信件数を数える
同社が9月に中小企業で代表電話を受ける1,102名に聞いた調査では、電話対応と取次に1人あたり1日約1時間を使っていた。着信の4件に1件は重要度が低いのに、電話のために出社や残業をしているという答えは42%あった。電話のデジタル化を止めている壁は「導入・運用コスト」34.6%、「サービス選定の難しさ」30.5%、「導入・初期設定の手間」26.6%の順だった。
プランは「年に何件電話がかかってくるか」で選ぶ作りなので、最初にやることは着信件数を数えることだ。ライトの年1,800件に収まるのか、スタンダードの年3,600件が要るのかで、月の負担が8,900円か1万4,900円かに分かれる。履歴を半年より長く残したい会社は、件数が少なくてもアドバンストしか選べない点も見ておきたい。
もう1つ決めておくのは、届いた通知を誰が拾うかだ。トークルームは「利用メンバー」から自動で作られるので、メンバーの入れ方で折り返しの担当がそのまま決まる。
- LINE WORKS AiCall
- LINE WORKSのAIボイスボット。コールセンター向けで、キャッチコールはこの音声認識の技術を引き継いでいる
導入の相談を受けていると、電話のAI化で止まる理由は精度より「誰が折り返すか」が決まっていないことが多い。キャッチコールは応対を作り込めない代わりに、届け先のトークルームまで自動で作るので、運用の線引きを先に済ませた会社ほど早く効果が出そうだ。逆に、問い合わせの答えまでAIに返させたい会社には物足りない可能性がある。1年無料の間に着信件数と営業電話の割合を数えておけば、2年目に払うか切るかを数字で決められる。
- LINE WORKSキャッチコールはいくらかかる?
- いちばん安いライトは年10万6,800円で、月額にすると8,900円(税抜)だ。年1,800件まで受けられ、電話番号は1つ、履歴は90日残る。スタンダードは月1万4,900円で年3,600件、アドバンストは月3万9,800円で年1万2,000件になる。初期費用はかからず、使った分だけ増える従量課金でもない。
- 受付件数が上限を超えたらどうなる?
- オプションで受付件数を足せる。追加は100件で1万円(税抜)だ。電話番号も1番号あたり月額1,000円で増やせる。プランの機能は同じなので、年間の着信件数がライトの1,800件を大きく超えそうならスタンダード以上を選ぶほうが向いている。
- AIの受け答えを自社向けに作り変えられる?
- 作り変えられない。キャッチコールは応対シナリオを自由に設定できない作りで、専門のライターが作ったシナリオをヒアリング項目のオンとオフで使う。設定するのは設定名・名乗り・ヒアリング項目・利用メンバー・通知の5項目だけだ。聞き取った内容はLINE WORKSのトークルームかメールに届く。
この記事の出典
補助資料
- [1]ASCII.jpこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月20日
