「Muse」が日本で提供開始 北米の外では初めてだ
Metaは10月23日、パーソナルAIエージェント「Muse」を日本で使えるようにした。9月に北米で先に始めたサービスで、北米の外へ広げるのは日本が初めてだ。iOSとAndroidのアプリのほか、Webの muse.ai からも使える。
Museは質問に答えるだけでなく、頼んだ作業を代わりに進める。やりたいことをメッセージで伝えると手順を考え、ブラウザを開いてフォームに入力する。時間のかかる作業はアプリを閉じたあとも続き、メールの送信や購入など承認が要る場面で通知が来る。
北米では反響が大きかった。CNET Japanによると米国のApp Storeでランキング首位を取った。ザッカーバーグCEOは10月21日の決算説明会で、米国とカナダの1000万人超がMuseを設定したと話している。日本ではこれまでアプリを入れられず、AIに回線の値下げ交渉を任せる話も海の向こうのものだった。

- 9月Museを北米で先行して提供
- 10/21決算説明会で北米の設定者が1000万人超と公表
- 10/23日本で提供開始。北米の外では初
基本は無料で有料は月2,799円から ChatGPTのGoより高い
多くの基本機能は無料で使える。もっと使いたい人向けに有料のサブスクリプションがあり、PC Watchによると月額は2,799円からだ。Metaの発表文に金額は書かれておらず、有料にすると何が増えるかもまだ示されていない。
ほかのAIの有料プランと並べると位置が分かる。AInformationが10月19日に各社の料金ページを見た時点の金額が次の表だ。Museの最安プランは、ChatGPTのGoとMicrosoft Copilotの間に入る。
| サービス | 一番安い有料プラン | 出どころ |
|---|---|---|
| Muse | 月2,799円から | PC Watchの報道(10月23日) |
| ChatGPT | Go 月1,400円 | 公式の料金ページ(AInformation調べ・10月19日) |
| Gemini | Google AI Plus 月725円 | 公式の料金ページ(AInformation調べ・10月19日) |
| Microsoft Copilot | 月3,200円 | 公式の料金ページ(AInformation調べ・10月19日) |
AInformationが調べたAIツール507本のうち、作業の自動化に使えるのは83本。料金が分かった60本の中央は月3,000円で、Museの最安プランはこの相場の内側にある。83本のうち日本円で払えるのは15本だけなので、円の値段で出ているMuseはその点で選びやすい。

メルカリとマネフォは連携を進める段階 新しい音声は案内待ち
すぐ使えるつなぎ先と、これからのつなぎ先は分けて見ておきたい。Gmail・Googleカレンダー・Instagramのほか、Stripe・Shopify・Trip.com・Agoda・Klookとはもう連携できる。日本向けのメルカリ・マネーフォワード ME・チケットぴあは、Metaの発表では連携を進めている段階だ。
CNET Japanの記者はメルカリやマネーフォワード MEとも連携できたと書いている。ただ各サービスで使える機能の全体像と広げる時期は、Metaが明らかにしていない。9月のMeta Connectで見せた高度な音声モードとアバター機能「Muse Realtime Avatar」とMuse専用のメールアドレスは、日本での提供が別途案内になった。
App Storeの日本のページは18歳以上の指定だ
AInformationが10月23日の午後にApp Storeの日本のページを開くと、Muse from Metaは無料でアプリ内購入ありと出ていた。年齢の指定は18歳以上で、iPhoneはiOS 18.0以降が要る。会社で配っているiPhoneのOSが古いと入れられない。

Gmailをつなぐ前に 権限と学習のオプトアウトを決めておく
Museは利用者ごとに分けたクラウドの仮想マシン「Muse Secure VM」で動き、つないだサービスのデータと認証情報もそこに置かれる。外へのアクセスは別のAIエージェント「Sentinel」が見張り、Muse自身はパスワードや支払い方法を見られない。パスワードを見せずにログインさせる考え方は、1Password for Agentsと同じ向きだ。
あすから試すなら、まず個人のGoogleアカウントだけをつなぎ、操作の履歴で何をしたかを確かめるとよさそうだ。会話をMetaのAIモデルの学習に使わせないオプトアウトもあるので、最初に設定しておきたい。Metaは会話や仮想マシンの中のデータを広告システムと共有しないとしている。
仕事のGmailやSlackをつなぐのは、会社の決まりを確かめてからにしたい。送信や購入の前には本人の確認が入るが、読む権限はつないだ時点で渡る。メルカリやチケットぴあとの連携が広がれば、Museの出番は仕事より先に暮らしの側で増えそうだ。
AInformation調べ作業を自動化するAIツールはいくらで使えるか
| ツール | 月あたり | 無料 |
|---|---|---|
| GeminiGoogle AI プラン最安 | 725円/月Google AI Plus | ○ |
| kintone | 1,000円/月ライトコース | × |
| Brevo | 1,140円/月Starter | ○ |
| Miro AI | 1,160円/月Starter/年払い | ○ |
| Asana AI | 1,200円/月Starter/年払い | ○ |
| Doraverse | $8/月Starter/年払い/約1,264円 | × |
| monday.com(AI) | 1,300円/月ベーシック/年払い | ○ |
| ChatGPT | 1,400円/月Go | ○ |
2026年10月22日時点でAInformationが調べたもの。金額はそのツールを使える一番安い有料プランの月あたり。作業を自動化するAIツール83本のうち、日本円で払えるのは15本、無料で試せるのは53本。表に出したのは画面が日本語のもの。外貨は1ドル158.05円で換算
- Muse Secure VM
- 利用者ごとに分けて用意されるクラウド上の専用の仮想マシン。Museはこの中で動き、つないだサービスのデータと認証情報もここに置かれる
- Sentinel
- Museとは別に動くAIエージェント。Museのインターネットへのアクセスを管理し、重要な操作では本人に承認を求める
個人向けとして出てきたが、会社で先に問題になるのは仕事のGmailやSlackをつなぐ社員が出ることだとみている。Museは送信の前に確認を求めるものの、読む権限はつないだ時点で広く渡る。情報システム部門が個人のAIエージェントに会社のアカウントをつないでよいかを決めておかないと、部署ごとに知らないうちにつながる可能性がある。有料プランで何が増えるのかが見えないうちは、まず無料の範囲で試すのが無難そうだ。
- Museは無料で使える?有料はいくら?
- 多くの基本機能は無料で使える。もっと使いたい人向けに有料のサブスクリプションがあり、PC Watchの報道では月額2,799円からだ。Metaの発表文に金額は無く、有料で何が増えるかも書かれていない。AInformationが10月23日に見たApp Storeの日本のページでも、表示は無料とアプリ内購入ありだけだった。
- Museは日本でいつから使える?
- 10月23日から日本で使える。iOSとAndroidのアプリ、Webのmuse.aiのどれからでも始められる。北米の外で提供されるのは日本が初めてだ。App Storeの日本のページは18歳以上の指定で、iPhoneはiOS 18.0以降が要る。
- Museはメルカリやマネーフォワード MEとつなげる?
- Metaは連携を進めている段階だとしていて、使える機能の全体像と時期は明らかにしていない。CNET Japanの記者は試した時点でメルカリとマネーフォワード MEに連携できたと書いている。いま確実につながるのはGmail・Googleカレンダー・Instagram・Agoda・Klookなどだ。
- Museに会話を学習される?
- MuseとのやりとりをMetaのAIモデルの学習に使わせないオプトアウトの設定がある。Metaは会話や仮想マシンの中のデータを広告システムと共有しないとしている。Muse自身はパスワードと支払い方法を見られず、送信や購入の前には本人に確認を求める。
この記事の出典
補助資料
- [1]CNET Japanこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月23日
