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KDDIアイレット、AI事例113件を公開 Geminiが65件を占める

読了 約6分
近未来的な装甲スーツを着た男性と「gaipack」のロゴ、開発・運用コスト削減や情報漏洩リスク低減の数値が並ぶ広告画像。KDDIアイレット、AI事例113件を公開 Geminiが65件を占める
この記事の要点

KDDIアイレットは社内のAI活用事例113件を特設サイトで無料公開した。編集部が事例のツール名を数えるとGeminiが65件で、ChatGPTは9件だった。GoogleのAIを使う会社ほど、そのまままねできる事例が多い。

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113件公開したAI活用事例
50件エンジニア職以外の事例
63件エンジニア職の事例

KDDIアイレット、AI事例113件を無料公開 非エンジニアが50件

KDDIグループのKDDIアイレットは、社内のAI活用事例113件をまとめた特設サイトを無料で公開した。エンジニア職の事例が63件、営業や人事などエンジニア職以外が50件だ。事例は7月までに社内で募ったもので、集計期間は2026年1月〜7月になる。

各事例には概要を示す1枚のスライドと詳細、コツ、削減時間が載る。使ったツールや分野で絞り込む機能もある。事例の収集と資料づくりにもGeminiを使ったという。

編集部が10月29日に特設サイトを開くと、ログインなしで113件すべてを読めた。ページに入っている事例のデータを数えると、70件に「実際に使用したプロンプト」が付いていた。

KDDIアイレットのAI実践録の特設サイト
KDDIアイレットのAI実践録の特設サイト / 出典:cloudpack.jp / 制作:AInformation

113件を数えるとGeminiが65件 ChatGPTは9件だけだ

事例に付いたツール名を編集部が数えると、いちばん多いのはGeminiの65件だった。Claudeが28件、Gemini Notebook(旧NotebookLM)が18件で続く。ChatGPTは9件で、そのうち8件はGeminiなど別のAIと組み合わせていた。件数ではClaudeがChatGPTを上回り、Geminiは2つを足した数よりも多い。

エンジニア職以外の50件に絞ると差はもっと広がる。Geminiが37件、Gemini Notebookが13件で、ChatGPTは5件、Claudeは4件だった。MicrosoftのCopilotは全体でも3件にとどまる。

サイトの見出しには主要なAIツール9種類と出るが、一覧のタグはCursorやKiroを含めて16種類あった。1つの事例で2つ以上のAIを使ったものは32件ある。

113件の事例で使われたAI

Gemini 65件
Claude 28件
Gemini Notebook 18件
Cursor 10件
ChatGPT 9件
Kiro 6件
Copilot 3件
1つの事例で複数のAIを使ったものは重ねて数えた / データ:KDDIアイレット 特設サイトの事例一覧(10月29日に編集部が集計) / 制作:AInformation

稟議チェックは数時間が30分程度 規程と証憑をGemini Notebookへ

稟議データの事例は内部監査の担当者のものだ。実際の証憑と関連規程をGemini Notebookのソースに読み込ませ、ルール違反や不審な申請を抜き出させた。数時間かかっていた作業が30分程度になったという。

チェックの観点は箇条書きで渡している。申請者が適切か・承認権限・事後承認の有無・記載の過不足の4つだ。1回で完璧を求めず、答えを見ながら指示を直していくのがコツだとしている。

ほかの非エンジニアの事例も中身が具体的だ。提案の大枠とスライドのたたきは3日〜1週間から半日になった。インタビュー記事の原稿は、文字起こしをGemini Notebookで済ませてClaudeに書かせ、5営業日から1時間に縮めている。経理の領収書の判定は1件30秒から10秒だ。

Gemini Notebookは無料のままでもチャットを1日50回まで使える。AInformationの調べでは、有料の枠はGoogle AI Plusの月725円から入れる。

非エンジニアの事例はここまで縮んだ。業務。AIを使った後。稟議の不審点を調べる。30分程度。前は数時間かかった。提案の大枠とスライド。半日。前は3日〜1週間。事例記事の原稿を書く。1時間。前は5営業日。領収書を規程で判定。1件10秒。前は1件30秒。使ったのはGemini Notebookなど。AInformation編集部が作ったイラスト図解(状況→目安の早見表)
非エンジニアの事例はここまで縮んだ / 制作:AInformation

まねする前に確かめる2点 Gemは11月で終わる

1つ目は社内で使えるAIの契約だ。113件の多くはGoogleのAIを前提にしている。社内のAIがMicrosoft 365のCopilotだけなら、Copilotを使った事例は3件しかないので手順を読み替えることになる。

2つ目はGemの扱いだ。11件の事例は、Geminiに役割を覚えさせるGemを使っている。KDDIアイレットのブログによると、Gemは「スキル」へ移り、個人アカウントでは2026年11月にサポートが終わる。Google Workspaceのビジネス向けアカウントは2027年3月までで、既存のGemは自動でスキルへ移る。

削減時間の書き方もそろっていない。前と後の時間が分で出てこなかった事例は13件あり、「50%削減」「一発回答」のような書き方だった。まずは自分の業務と同じ分野で絞り込み、プロンプト付きの事例から1つ試すのが近道になる。

KDDIアイレットのAI活用事例の特設サイトの画面。事例一覧に113件が並び活用カテゴリと使用ツールで絞り込める
特設サイトの事例一覧。活用カテゴリと使用ツールで絞り込める 出典:cloudpack.jp(2026年10月29日時点の画面)
この記事に出てくることば
Gem
Geminiに役割や指示を覚えさせて自分専用に使う機能。今後は「スキル」へ移り、個人向けは2026年11月にサポートが終わる
藤井俊太(AI導入コンサルタント)の見方

社内で事例を集めると書く人によって中身の細かさがばらつく。KDDIアイレットはGemに聞き取りをさせて形をそろえており、113件まで続いたのはそこが大きいとみている。まねする側は、自社が契約しているAIで事例を選び直す必要がある。Microsoft 365が中心の会社の情報システム部門は、Gemini Notebookの手順をCopilotで再現できるかを先に確かめておきたい。そうしないと事例集を配っても現場で止まる。削減時間は社員の申告なので、自社では前後の時間を測ってから稟議に載せたい。

よくある質問
KDDIアイレットのAI活用事例はだれでも無料で見られる?
見られる。特設サイト「AI 活用事例 – KDDIアイレット社員の AI 実践録」で113件を公開している。編集部が10月29日に開くとログインなしで全件を読めた。活用カテゴリと使用ツールで絞り込めて、113件のうち70件には実際に使ったプロンプトが載っている。
Gemini Notebookで稟議データをチェックするには?
証憑と社内規程をGemini Notebookのソースに入れ、チェックの観点を箇条書きで指示する。KDDIアイレットの内部監査の事例では、観点は申請者の適切性・承認権限・事後承認の有無・記載の過不足の4つだった。数時間かかっていた作業が30分程度になったという。答えを見ながら指示を直していくのがコツだとしている。
事例に出てくるGemはこれからも使える?
Gemは「スキル」へ移る予定だ。KDDIアイレットのブログによると、個人アカウントでは2026年11月にGemのサポートが終わる。Google Workspaceのビジネス向けアカウントは2027年3月までだ。既存のGemは自動でスキルへ移るので、Gemを使う11件の事例をまねするときはスキルとして作ることになる。
Gemini Notebookは無料でどこまで使える?
AInformationの調べでは、無料のままだとチャットが1日50回、音声解説が1日3件までだ。有料の枠はGoogle AI プランに入ると使える。いちばん安いGoogle AI Plusは月725円で、日本円で払える。稟議チェックのように何度も指示を直す使い方なら、1日の回数を先に見ておきたい。

この記事の出典

補助資料

  • [1]ITmedia AI+ITmedia AI+・補助的な二次資料・確認 2026-10-29この記事の元にした報道

出典の最終確認日:2026年10月29日

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