Copilotにブランドキット 9月14日に一般提供した
MicrosoftはPowerPointのCopilotに「Brand Kit(ブランドキット)」と「Skills(スキル)」の2機能を一般提供した。米国時間の9月14日に発表し、10月13日に窓の杜が日本語で伝えた。対象はMicrosoft 365 Copilotのライセンスを持つ利用者だ。
ブランドキットは会社のテンプレート・画像・アイコン・フォントをPowerPointの作成画面にまとめて入れる機能だ。作り始めに承認済みのキットを選ぶと、Copilotはその見た目に沿ってスライドを作ったり直したりする。フォントや色を後から直す手間が減る。
スキルは何段階かに分かれた作業をひとまとめにして、何度でも呼び出せるようにする機能だ。既成のスキルのほかに自分用のスキル(カスタムスキル)も作れる。
既成のスキルは3つが例に挙がった
| スキル名 | 何をするか |
|---|---|
| @Prepare for Questions | 聞かれそうな難しい質問への備えを手伝う |
| @Review Presentation | 経営層の目線でスライドごとに意見を返す |
| @Visualize Slide | スライドの中身を画像や図解に変える |
ただしMicrosoftの公式ブログを編集部で読むと、「一般提供」と明記しているのは上の2つだけだった。@Visualize Slideには一般提供の記載が無い。

- 9/14MicrosoftがBrand KitとSkillsの一般提供を発表
- 10/13窓の杜が日本語で報道
対象は法人ライセンス 日本は月2,698円からだ
使えるのはMicrosoft 365 Copilotのライセンスを持つ人に限られる。無料のCopilotや個人向けのプランは、発表の対象に挙がっていない。日本語で使えるかどうかも公式ブログと窓の杜の記事には書かれていない。
編集部は10月13日にMicrosoftの日本向けの料金ページを開いて確かめた。中小企業向けのMicrosoft 365 Copilot Businessは1人あたり月2,698円相当(年払い・税抜き)だった。通常価格の3,148円から下げた額として表示している。
大企業向けのMicrosoft 365 Copilotは月4,497円相当(年払い・税抜き)だ。月払いにすると4,722円になる。Copilot Businessは今使っているMicrosoft 365のプランに足すアドオンとして売られている。
Microsoft 365 Copilotの日本の価格
| プラン | 月額(年払い・税抜き) | 条件 |
|---|---|---|
| Microsoft 365 Copilot Business | 2,698円 | 通常3,148円・既存のプランに追加 |
| Microsoft 365 Copilot | 4,497円 | 大企業向け・月払いは4,722円 |
先にブランド管理者がキットを作る 現場の手直しはそこで減る
厳しい社内ルールがある資料向けには、締め付けを強めるモードも用意された。このモードのCopilotは自由なレイアウトを提案しない。会社の基準に沿った承認済みのレイアウトだけを当てる。
ブランド管理者はスライドごとの指示もキットの中に書き込める。チームの誰が作っても同じ指示が効くので、部署ごとに見た目がばらつく会社ほど効き目が大きそうだ。
日本の会社で最初に詰まりそうなのは、誰がキットを作るかだ。テンプレートを広報と営業企画が別々に持っているなら、どれを承認済みにするかを先に決めておきたい。そこが空のままだとライセンスを買っても現場は選ぶキットが無い。

スキルは組織全体に配れる まず経営層目線のレビューを試す
管理者は承認したスキルを特定の人・グループ・組織全体へ公開できる。一人ひとりがスキルを作って上げ直す必要がない。話の流れを直す手順や決まったレビューの観点を、チームで同じ形で使える。
ライセンスがあるなら、まず手元の提案資料に@Review Presentationをかけてみたい。毎回同じ指摘が返ってくるなら、その観点を社内のスキルにまとめて配るとよい。
契約が無い会社は、ほかの資料作成AIと比べてから決めてもよい。文書やスライドをAIに頼むやり方はCopilotだけではない。日本語の扱いは発表に書かれていないので、Microsoftの日本向けページにある無料の試用で確かめるのが早い。

- カスタムスキル
- よく行う何段階かの作業を保存し、PowerPointのCopilotから何度でも呼び出せるようにしたもの。管理者が組織に配ることもできる。
ブランドキットは入れた日から効く機能ではないとみている。どのテンプレートを承認済みにするかを決める人がいないと、現場の選択肢は空のままになる。導入の支援で見てきた会社では、テンプレートを広報・営業企画・各支店が別々に持っている例が多かった。まずそれを1つにまとめる作業が要る。スキルも同じで、部長が毎回入れる赤字の観点を言葉にできるかで差が出る。ライセンス代を出す前に、社内のスライドの決まりを紙1枚に書けるかを確かめておきたい。
- PowerPointのブランドキットは個人のMicrosoft 365で使える?
- 発表で対象に挙がっているのはMicrosoft 365 Copilotのライセンスを持つ利用者だけだ。個人向けプランについては公式ブログにも窓の杜の記事にも記載が無い。会社でMicrosoft 365 Copilot BusinessかMicrosoft 365 Copilotを契約していれば使える。
- PowerPointのCopilotを使うにはいくらかかる?
- 中小企業向けのMicrosoft 365 Copilot Businessは1人あたり月2,698円相当(年払い・税抜き)からだ。10月13日に編集部が日本向けの料金ページで確かめた額で、通常価格は3,148円と書かれていた。大企業向けのMicrosoft 365 Copilotは月4,497円相当で、月払いだと4,722円になる。
- 作ったスキルは社内で共有できる?
- できる。管理者は承認したスキルを特定の利用者・グループ・組織全体へ公開できる。個人でもカスタムスキルを作ってCopilotの中に保存できるが、チームで同じ手順をそろえたいなら管理者から配るほうが早い。よく使うスキルはオンのまま残し、使わないものはオフにできる。
この記事の出典
補助資料
- [1]窓の杜この記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月13日
