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Mistral AI、1兆パラメータの新モデル公開 日本語の記載はない

読了 約5分
白い画面にオレンジ色のMISTRAL AIのロゴが表示されたスマートフォンの画面。Mistral AI、1兆パラメータの新モデル公開 日本語の記載はない
この記事の要点

Mistral AIが1兆パラメータの新モデル「Mistral Large 4」をAPIのプレビューで公開しました。入力100万トークンで約215円と安い一方で、重みの公開は10月末です。発表に日本語を名指しした記述は無く、日本の会社はまずAPIで試すことになります。

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1兆全体のパラメータ数
1.36ドル入力100万トークンの単価
3,800基学習に使ったGPU

Mistral Large 4は1兆パラメータ まずAPIだけで公開した

フランスのMistral AIは10月6日(現地時間)、新しい大型モデル「Mistral Large 4」をプレビューとして公開しました。全体で1兆パラメータ、1回に動くのは490億パラメータの仕組みで、同社で最大のモデルです。いま試せるのはMistral StudioのAPIだけです。

学習には自社のデータセンターにあるNVIDIA Grace Blackwellを3,800基使いました。TechCrunchの取材にMistralの研究責任者は「中国の競合より2〜3倍少ないGPUで作った」と話しています。

項目 公式に書かれていること
規模 1兆パラメータ(動くのは490億)
提供の形 APIのプレビューだけ
重みの公開 10月末まで
推論の段階 noneとhighの2つだけ
Mistral Large 4の公式発表ページ
Mistral Large 4の公式発表ページ / 出典:mistral.ai / 制作:AInformation
これまでの流れ
  1. 10/6Mistral Large 4をAPIのプレビューで公開
  2. 10月末重みを公開する予定

入力100万トークンで約215円 重みは月末まで出ない

APIの料金は入力100万トークンあたり1.36ドル、出力は4.18ドルです。10月6日の為替(1ドル158.09円)で円にすると、入力が約215円、出力が約661円になります。

オープンなモデルとうたっていますが、重みはまだ配っていません。公開は「今月末」とされ、それまではサイバーセキュリティの専門家や各国の当局と試験を続けるとしています。自社のサーバーで動かしたい会社は、あと3週間ほど待つことになります。

Simon Willison氏によると、APIで選べる推論の深さはnoneとhighの2段階だけです。GPT-6 Astraのように細かく段階を選べるモデルと比べると、費用の調整はしにくくなります。

Mistral Large 4の単価を円にすると。1.36ドル。入力100万トークン。158.09円。1ドルの為替。約215円。入力100万トークン。出力は4.18ドルで約661円。為替は10月6日の値。重みの公開は10月末の予定。AInformation編集部が作ったイラスト図解(計算式+例)
Mistral Large 4の単価を円にすると / 制作:AInformation

人の評価ではClaude Opus 5に届かない 日本語の記載もない

Mistralが目隠しで行ったコードの品質評価では、Mistral Large 4は5モデル中2位でした。5点満点で3.74点となり、Kimi K3やGLM-5.3を上回った一方で、首位のClaude Opus 5(4.22点)には届いていません。

第三者の指標Artificial Analysisでは38点で、5,520億パラメータのDeepSeek 4.1 Flashのすぐ後ろでした。昨年12月のMistral Large 3は9点だったので大きく伸びています。Willison氏は「最先端から半年ほど遅れた位置に戻ってきた」と見ています。

学習データは160以上の言語にまたがるとされます。ただし発表で名前が挙がるのはEUの公用語で、日本語を名指しした記述はありませんでした。

日本語の指示をどこまで守れるかを、実際に同じ問題を投げて測った結果が次のとおりです。

試すならAPIで小さく 自社運用は月末の重みを待つ

いま動くのはAPIだけなので、まずは社内の短い文書で日本語の要約や表の読み取りを試すのが近道です。料金が安いぶん、Gemini 4 Argonなど他社の上位モデルと同じ課題を並べて比べやすいはずです。

  • APIの推論はnoneとhighのどちらで足りるかを先に決める
  • 日本語の出力は人が目で確かめる
  • 社外に出せないデータは重みの公開を待って社内で動かす

Mistralは重みの公開に合わせて、仕組みや追加のベンチマークも出すとしています。月末の発表で、日本語の扱いがはっきりするかどうかが次の見どころです。

この記事に出てくることば
重み
学習で決まったモデルの中身の数値。公開されると自社のサーバーにモデルを置いて動かせるようになる
藤井俊太(AI導入コンサルタント)の見方

安い単価と重みの公開は、社外にデータを出しにくい金融や製造の会社にとって魅力がありそうだ。ただ発表は日本語に触れておらず、Le Chatも画面は英語のままだ。導入を考える情報システム部門は、APIで日本語の議事録や契約書を数本流し、人が読んで直す手間がどれだけ出るかを先に測っておきたい。重みが出ても1兆パラメータを社内で動かせる会社は限られ、多くはAPIか国内のクラウド経由で使う形になるとみている。

よくある質問
Mistral Large 4はいくらで使える?
APIの料金は入力100万トークンあたり1.36ドル、出力は4.18ドルです。10月6日の為替1ドル158.09円で計算すると入力は約215円、出力は約661円になります。いまはMistral StudioのAPIでプレビューとして試せる形で、月額のプランで使える形は発表に書かれていません。
Mistral Large 4は自社のサーバーで動かせる?
まだ動かせません。Mistralは重みを10月末までに公開するとしています。それまではセキュリティの専門家や各国の当局と試験を続ける期間です。重みが出れば自社のサーバーに置けますが、全体で1兆パラメータあるため動かすには大きな設備が要ります。
Mistral Large 4は日本語に対応している?
発表では160以上の言語で学習したとしていますが、日本語を名指しした記述はありません。名前が挙がっているのはEUの公用語です。日本語の仕事に使うなら、APIで実際の文書を流して出力を人が確かめてから決めるのが安全です。

この記事の出典

補助資料

  • [1]TechCrunchTechCrunch・補助的な二次資料・確認 2026-10-07この記事の元にした報道

出典の最終確認日:2026年10月7日

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