Gemini agentは目標で動く Claudeも選べると発表
Googleは米国時間10月8日のイベント「Gemini at Work 2026」で、仕事を代わりに進めるGemini agentを発表した。質問に答えるだけでなく、目標を渡すと段取りを立てて実行まで進める。Google CloudのThomas Kurian CEOは「指示ではなく目標を渡せる」と説明している。
大きな仕事はサブエージェントに分けて任せる。既定では作業に合うAIモデルを自動で選ぶ。利用者が自分で選ぶこともでき、発表ではAnthropicのClaudeのモデルから選べるとしている。
つなげる先はGoogle Workspace・Microsoft 365・Slack・Jira・BigQuery・Snowflakeなどだ。社内外のMCPサーバーにも接続できる。進み具合は「タスクの受信箱」で確かめられ、考えた過程やサブエージェントへの割り振りまで見える。

- 9/28製品ページにGemini Enterpriseの料金が載っていた
- 10/8GoogleがGemini at WorkでGemini agentを発表
- 10/9製品ページの料金欄が消え3機能は先行提供と注記
AIに社員と同じメールが付く 操作の記録もAIの名義だ
今回いちばん新しいのは、AIが同僚のような身元を持つ点だ。Gemini agentには専用のWorkspaceアカウントとメールアドレスが付く。誰がどのチームにいて誰の承認が要るかや、各人の予定まで把握する。
頼み方は人に頼むときと同じだ。タグを付ける・メールを送る・ファイルを共有する・グループチャットに入れる、の4通りがある。動いた記録は人ではなくAIの名義で監査の記録に残る。
使える端末はiOS・Android・Windows・Macと発表している。GeminiはGoogleの発表で月10億人超が使い、Fortune 100の企業の約90%が仕事でGemini Enterpriseを使っている。

Claude選択など3機能は先行ユーザーだけ 料金の記載も無い
AInformationが10月9日に製品ページを開くと、発表と食い違う記述があった。よくある質問の「使えるモデルは?」には、今使えるのはGoogleのGeminiのモデルで、ほかのモデルは近く加わると書かれている。
同じページの注記は、3つの機能を先行提供としている。どれも「近くすべての顧客に提供する」とあるだけで日付は無い。The Vergeも、今は企業顧客向けの限定プレビューだと伝えている。
| 項目 | 公式ブログの発表 | 製品ページの注記(10月9日) |
|---|---|---|
| 他社モデルの選択 | GeminiとClaudeから選べる | 今はGeminiのみ・他社は先行提供 |
| スマホとPCで使う | iOS・Android・Windows・Mac | 先行提供 |
| 何段階もある仕事を裏で任せる | PCを閉じても動き続ける | 先行提供 |
| 料金 | 記載なし | 記載なし・営業への問い合わせ |
料金も消えた。9月28日に同じページを見たときは料金が載っていた。Gemini EnterpriseのBusinessが1人月21ドル(最大300人)で、StandardとPlusは月30ドルからだった。1ドル158.28円(10月8日の欧州中央銀行の値)で直すと月21ドルは約3,324円だ。月30ドルは約4,748円になる。10月9日には料金の欄が無くなり、Gemini agentがどのプランに含まれるかも書かれていない。
個人のGeminiには後から来る
Googleはまず企業に出し、個人向けは後から広げる。Sundar Pichai CEOは、安全性や規模の難しい問題を先に解くためだと話した。個人向けには5月からGemini Sparkがあるが、Geminiアプリの中の別の画面で動く(The Verge)。

日本の情シスはAIのアカウントを誰が管理するか先に決める
日本の会社でまず効くのは、AIに社員と同じアカウントを渡すための決めごとだ。メールと予定表と社員名簿の情報を持つので、発行や権限の線引きを人と同じ手順で回すことになる。Google Workspaceを全社で使っている会社ほど、この準備が先に来そうだ。
Googleの公式ブログは日本の事例としてSOMPOを挙げている。社員3万4,000人が1万を超えるエージェントを作り、文書の検索や要約を自動にしたという。
Claudeを選べる機能はまだ先行提供なので、Anthropicと別に契約している会社が今の使い分けを急いで変える理由は無い。Anthropicも10月6日にClaude Coworkをクラウド実行だけに切り替え、Docs向けのClaude for Google Workspaceも出したばかりだ。仕事を任せるAIは、どこもクラウドで動かして社内のツールにつなぐ形に寄ってきた。
試せるのは30日の無料版 まず2点を確かめる
いま申し込めるのは、製品ページにあるGemini Enterprise Plusの30日無料だけだ。営業を通さずに始められる。ただしGemini agentの先行機能が入る保証は無いので、Claudeを選べるかとスマホのアプリがあるかを最初に見ておきたい。
- AIのアカウントを発行できる管理者を1人決めておく
- つなげたいツール(Slack・Jira・BigQueryなど)を洗い出す
- 営業に聞くときは料金とGemini agentが入るプランを1度に確かめる
他社モデルの選択とスマホのアプリが全顧客に開くときが、料金の出てくる時期になりそうだ。
- サブエージェント
- 大きな仕事を分けて受け持たせるため、Geminiがその場で作る作業ごとの小さなAI。仕事が終われば役目も終わる
AIに社員と同じメールと予定表を渡す作りは、便利さより先に管理の手間を生みそうだ。退職者のアカウントを止めるのと同じで、AIのアカウントを誰が作り誰が止めるかを決めておかないと、部署ごとにAIの同僚が勝手に増える。見える範囲は共有された分だけとGoogleは言うが、共有設定が緩い会社ほどAIが読める範囲も広がる。導入の前に共有フォルダの整理から手を付ける会社が多くなるとみている。
- Gemini agentは日本の会社でいつから使える?
- 日本での提供時期は発表に書かれていない。今は企業顧客向けの限定プレビューで、Googleは企業に先に出して個人向けは後から広げるとしている。製品ページの注記でも、他社モデルの選択やスマホとPCのアプリは先行提供で、全顧客への提供は近くとあるだけだ。日付が出るまでは営業に問い合わせて確かめるしかない。
- Gemini agentでClaudeは選べる?
- 発表ではGeminiとAnthropicのClaudeのモデルから選べるとしている。ただし10月9日時点の製品ページのよくある質問では、今使えるのはGoogleのGeminiのモデルで、他社モデルの選択は先行提供と書かれている。今の契約でClaudeを使っている会社は、すぐに乗り換えの判断をしなくてよい。
- Gemini agentはいくらかかる?
- 料金は発表にも製品ページにも載っていない。9月28日時点ではGemini EnterpriseのBusinessが1人月21ドル(約3,324円)で、StandardとPlusが月30ドル(約4,748円)からだったが、10月9日には料金の欄が消えた。営業を通さずに試せるのはGemini Enterprise Plusの30日無料だけだ。
この記事の出典
補助資料
- [1]TechCrunchこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月9日
