ChatGPTのDeep Researchは+メニューから選んで送ると、先に4項目の調査計画を出しました。同じ日銀短観の7回分の表は、普通の会話のInstantなら23.5秒ですべて正解です。考える段を高にすると63.1秒で出典にURLまで並べました。
- Deep Researchは+メニューから選ぶだけで使え、送ると先に4項目の調査計画のカードが出た
- 計画のカードには「編集する」「キャンセル」「開始する」の3つのボタンが並んでいた
- 同じ日銀短観の質問を普通の会話のInstantで送ると、23.5秒で7回分のDIがすべて正解だった
- 考える段を高にすると63.1秒かかり、出典の列に boj.or.jp のURLを7行並べた
- ウェブ検索を選んだ回は50.9秒で、7回分のDIと照らした公表日4回がすべて合っていた
- Deep Researchの回数は公式ヘルプに数字が無く、製品の中のカウンターで残りを見る仕組みだった
ChatGPTのDeep Researchは先に調査計画を出し普通の会話は23.5秒で7回分を当てた
先に結論を書きます。ChatGPTのDeep Researchは送るとすぐに答えを書き始めず、まず調査計画を出してきました。AInformation編集部は2026年10月6日に、ChatGPT Plus のブラウザ版で同じ質問を5通りの送り方で1回ずつ試しました。Deep Researchで送った回は、63.8秒の時点で4つの手順を並べた計画のカードが出ていました。
比べるために同じ文を普通の会話でも送りました。考える段をInstantにした回は23.5秒で表を返しています。日銀短観の大企業・製造業の業況判断DIを7回分たずねた質問で、7回とも数字が正解でした。正しい値は日本銀行の短観(概要)で1回ずつ確かめています。
考える段を中程度にすると47.9秒でした。高にすると63.1秒です。ウェブ検索を選んだ回は50.9秒でした。どの送り方でもDIは7回分そろって合い、照らした公表日4回も合っていました。表を作るだけの調べものなら、普通の会話でも十分に役目を果たしたことになります。
Deep Researchのレポートの中身は、今回は編集部の操作の都合で読み取れていません。そのため正解の数は数えていません。この記事ではDeep Researchを選んでから計画が出るまでを画面で見せます。そのうえで普通の会話の4通りが何秒で何を返したかを並べます。
投げた文はそのまま載せます。同じ文を送れば、手元のChatGPTでどう返るかを確かめられます。
Deep Researchを使う手順は+メニューから選んで送る4つだった
まずDeep Researchを使う手順です。今回の検証ではこの順で操作しました。
- ChatGPTで新しいチャットを開く。
- 入力欄の左にある「+」を押す。
- 開いたメニューから「Deep Research」を選ぶ。
- 調べたいことを書いて送り、出てきた調査計画を確かめる。
下の動画は、この手順を49秒にまとめたものです。+を押してDeep Researchを選ぶところから始まります。短観の質問を打ち込んで送り、調査計画が出るところまで入っています。
Deep Researchを選ぶと、入力欄の左側に青い文字で「Deep Research」と出ます。右側には考える段の表示がそのまま残っていました。今回は中程度(画面の表示は Medium)のまま送っています。

送った文は次のとおりです。5通りの送り方はすべてこの同じ文で、変えたのは送り方だけです。
日銀短観(全国企業短期経済観測調査)の大企業・製造業の業況判断DI(最近)を、2025年3月調査から2026年9月調査まで7回分、表にまとめてください。列は「調査の回」「DI」「公表日」「出典URL」にしてください。
この質問を選んだのには理由があります。7回分の数字を日本銀行の資料から1つずつ拾う作業で、答えの正しさを公式の資料で確かめられるからです。公表日と出典のURLまで求めているので、どこから数字を持ってきたかも見えます。
送ったあとの画面は次の章で見せます。普通の会話と違うのは、答えの前に計画のカードが入る点でした。
Deep Researchは63.8秒の時点で4項目の調査計画と開始ボタンを出していた
Deep Researchで送ると、少し考えたあとに「日銀短観DI抽出」という題の計画のカードが出ました。カードの中には4つの手順が並んでいます。日銀の公式サイトで短観の資料を探す。各回の大企業・製造業のDIを抜き出す。公表日と出典URLを確かめて記録する。7回分を表にして日本語で出す。この4つです。

質問の文には「日銀の公式サイトで探して」とは書いていません。それでも計画の1つ目は日銀の公式サイトを探す手順になっていました。調べる先をどこにするかを、ChatGPTのほうで先に決めて見せてくれたことになります。
カードの下には3つのボタンがありました。左に「編集する」、右に「キャンセル」と「開始する」です。開始するのボタンの横には数字が出ていて、撮った画面ごとに1つずつ減っていました。ボタンを押さなくても、数字が減りきると調べ始める作りに見えます。ただし数字が0になった瞬間の画面は撮れていないので、そこは確かめていません。
カードの下には短い知らせが1つ残りました。全部で101字の文です。

知らせの書き出しは「Deep Researchを開始しました。まず調査計画が表示され」です。最後は「最終結果はDeep Research側で更新されます。」で終わっていました。答えの表はこの知らせの中には入っていません。レポートは会話の文とは別の場所に出る作りだと分かります。
編集部の自動の操作は、この101字の知らせを答えとして受け取って63.8秒で止まりました。今回は編集部の操作の都合で、そのあとに出るレポートの中身までは試せていません。このため下のまとめの表では、Deep Researchの正解の数を空けています。

計画のカードが出ること自体は、調べる中身を送る前に確かめたい人には役に立ちます。題や手順が意図とずれていたら、編集するのボタンで直してから始められるからです。
Instantは23.5秒で7回分のDIをすべて当てて日本銀行の札を付けた
ここからは普通の会話で送った4回を順に見ます。1つ目は、考える段をいちばん軽いInstantにした回です。新しいチャットで+メニューには触らず、同じ文を送りました。
答えが出るまでは23.5秒でした。5通りの中でいちばん短い時間です。返ってきた答えは652字で、表の7行に並んだDIは12・13・14・15・17・22・24でした。日本銀行の短観(概要)で確かめた正しい値と、7回とも一致しています。

公表日は4回分だけ照らしました。2025年6月調査は2025年7月1日、2025年12月調査は2025年12月15日です。2026年3月調査は2026年4月1日で、2026年9月調査は2026年10月1日でした。4回とも日本銀行の発表と合っています。
出典URLの列は、URLの文字ではなく資料の名前で出ました。7行とも「日本銀行「短観(要旨)(2025年3月)」」のような形です。名前のあとに小さな矢印が付いていて、リンクとして押せる表示でした。
+メニューからウェブ検索を選んでいないのに、答えの文の横には「日本銀行 +1」のような小さな札が付いていました。サイト名の札は、検索した形跡と見てよい表示です。中で何をしたかまでは画面から分からないので、検索したと言い切ることはしません。
答えの最後には、2026年3月調査で調べる会社の見直しがあったことにも触れていました。「2025年12月調査と2026年3月調査の間にはデータの不連続があります」という一文です。ただし見直したあとの数字がいくつかまでは書いていませんでした。
考える段を中程度と高に上げると47.9秒と63.1秒かかり答えはどちらも7回分正解だった
次は考える段だけを上げた2回です。送った文も+メニューに触らない条件も、Instantの回と同じにしました。
中程度は47.9秒で12月の新しい値16にも触れた
中程度は既定の段です。答えが出るまで47.9秒かかりました。Instantの23.5秒より長くなっています。答えは718字で、表の7行のDIは7回とも正解でした。照らした公表日4回も合っています。

中程度の答えには、Instantに無かった中身が1つありました。2026年3月調査で調べる会社を見直したあと、2025年12月の値が新しい基準では16になると書いていたのです。そのうえで表には当時発表された15を載せたと理由まで添えていました。どちらの値を使ったかが分かるので、あとで日本銀行の資料と照らすときに迷いません。
調査の回の列には「2025年3月調査(第204回)」のように回の番号も入りました。表の下には、直近の2026年9月調査は24で前の回の22から2ポイント上がったという一文もあります。出典の列はInstantと同じく、日本銀行の資料の名前でした。
高は63.1秒かかり出典の列にboj.or.jpのURLを7行並べた
考える段を高にすると、答えが出るまで63.1秒かかりました。普通の会話の4回の中ではいちばん長い時間です。答えは907字で、DIは7回とも正解でした。照らした公表日4回も合っています。

高の回で目立ったのは出典の列です。7行とも boj.or.jp から始まるURLがそのまま並びました。たとえば2026年9月調査の行は「https://www.boj.or.jp/statistics/tk/yoshi/tk2609.htm」です。ほかの回は資料の名前だけだったので、URLの文字まで欲しいなら高が向いていました。
DIの数字ごと・公表日ごとにも日本銀行の小さな札が付いていました。数字1つずつにどこから取ったかが付く形です。12月の新しい値16にも中程度と同じく触れていて、表には15を採ったと書いています。
中程度と高を比べると、正しさは同じで時間と出典の細かさが違いました。47.9秒で資料名を返すか、63.1秒でURLまで返すかの差です。
ウェブ検索を選んだ回は50.9秒で7回分正解し出典は日銀の資料名だった
4つ目は、+メニューから「ウェブ検索」を選んで送った回です。考える段は中程度にそろえました。Deep Researchとの違いを見るために入れた条件です。
ウェブ検索を選ぶと、入力欄の左に「ウェブ検索」の文字が出ます。Deep Researchを選んだときと同じ場所に、同じ形で出る表示です。

答えが出るまでは50.9秒でした。同じ中程度でウェブ検索を選ばなかった回は47.9秒だったので、ほぼ同じ時間です。答えは512字で、4回の中でいちばん短い文でした。DIは7回とも正解で、照らした公表日4回も合っています。

出典の列は「日銀「短観(要旨)(2026年9月)」」のような資料の名前でした。書き出しは「日銀の公式「短観(要旨)」を基に」です。日本銀行の資料を元にしたとはっきり書いて始めていました。
2026年3月調査で調べる会社を見直したことにも触れています。ただ新しい基準の値がいくつかは書かず、「過去値が新ベースで再掲される場合があります」と述べるだけでした。表の値は発表された時点のものだと断っています。
前の回の記事でも、ウェブ検索を選んでも選ばなくても答えは変わりませんでした。今回の7回分の表でも同じ結果です。ウェブ検索を選ぶかどうかより、考える段のほうが出典の細かさに効いていました。
5通りの秒数と正解の数をまとめると普通の会話は4回とも7回分正解だった
ここまでの結果を表にまとめます。秒数は送ってから画面が返るまでで、文字数は答えの文の長さです。文字数には札の文字も入るので、文の長さの比べにはあまり使えません。
| 送り方 | かかった秒 | 答えの字数 | DIの正解 | 照らした公表日 | 出典の列 |
|---|---|---|---|---|---|
| Instant | 23.5秒 | 652字 | 7/7 | 4/4 | 日本銀行の資料名 |
| 中程度 | 47.9秒 | 718字 | 7/7 | 4/4 | 日本銀行の資料名 |
| 高 | 63.1秒 | 907字 | 7/7 | 4/4 | boj.or.jp のURL |
| ウェブ検索(中程度) | 50.9秒 | 512字 | 7/7 | 4/4 | 日銀の資料名 |
| Deep Research(中程度) | 63.8秒(計画の画面まで) | 101字(知らせ) | 読めていない | 読めていない | 読めていない |

普通の会話の4回は、23.5秒から63.1秒のあいだで表を返しました。どれもDIは7回分が正解です。間違えた回はありませんでした。差が出たのは時間と出典の書き方だけです。

2025年12月調査の値は4回とも15と答えました。新しい基準の16も正解に数える決まりにしていましたが、使った回はありません。中程度と高の2回は16にも触れていて、なぜ15を選んだかを書いています。
Deep Researchの63.8秒は答えの表ではなく、計画のカードと知らせが出た時点の秒数です。ほかの4回と同じ物差しで比べられないので、表でも分けて書きました。
実測から言えるDeep Researchの使い方は3つある
今回の結果から、Deep Researchと普通の会話の使い分けを3つにまとめます。
数字を数件拾うだけなら先に普通の会話で試す
公式の資料から数字を7つ拾って表にするくらいなら、Instantの23.5秒で7回分そろいました。Deep Researchは計画を確かめる手間が入ります。まず普通の会話で送って、足りなければDeep Researchへ進む順番が手早いです。Deep Researchの回数を減らさずに済む点でも、この順番が向いています。
計画のカードで調べる先と手順を確かめてから始める
Deep Researchを使うなら、計画のカードを読む時間を取ります。今回の計画は日銀の公式サイトを探すところから始まっていて、質問の意図に合っていました。手順がずれているときは「編集する」で直せます。調べる範囲が広い質問ほど、ここで向きをそろえる意味が大きくなります。
URLまで欲しいときは考える段を高にする
出典の列にURLの文字そのものが入ったのは高の回だけでした。かかった時間は63.1秒です。資料の名前で十分ならInstantや中程度で足ります。あとで表をそのまま人に渡すような場面では、高のほうが手直しが少なくて済みます。
公式ヘルプが書く調査計画の確認は今回の画面と一致した
OpenAIのヘルプ「Deep research in ChatGPT」に書いてあることと、今回の画面を突き合わせます。
ヘルプには、ChatGPTが調査計画案を作ると書いてあります。調査を始める前に計画を確かめて変えられるそうです。今回の画面にも計画のカードと「編集する」のボタンが出ていました。ここは説明どおりです。
始め方として、ヘルプは3つを挙げています。1つ目は入力欄に「/Deepresearch」と打つ方法です。2つ目は+のツールメニューから選ぶ方法で、3つ目はサイドバーから選ぶ方法です。今回は+メニューから選びました。ほかの2つは試していません。
回数については、プランによって使える量が違うとだけ書いてあります。プランごとの回数の数字はこのページには載っていません。残りのタスク数は製品の中の利用カウンターに出ると書いてあります。月ごとの枠が決まっているプランでは、最初に使った日から30日ごとに戻るそうです。今回の操作では残りの回数の表示を読み取れなかったので、Plusで何回使えるかは確かめていません。
使い分けについて、ヘルプは簡単な事実確認には検索を使うよう書いています。時間が大事なときは検索か普通のチャットのほうが速いとも書いてあります。今回の実測で普通の会話が23.5秒から63.1秒で7回分を返したのは、この説明と合う結果です。
ヘルプによると、調べる先を特定のサイトに絞る設定もあります。Sites から「サイトを管理」を開いて登録する形です。今回はこの設定を使っていません。そのかわり出典に boj.or.jp が入ったかを見ています。終わったレポートは目次付きの全画面で開き、MarkdownやWordやPDFで落とせるとも書いてあります。今回はそこまで進めていないので、書き出しは試していません。
Deep Researchで気をつけることは回数とレポートの読み方の2つ
使う前に気をつけたいことを書きます。
1つ目は回数です。Deep Researchはプランごとに使える量に上限があり、公式ヘルプにはその数字が載っていません。残りは製品の中のカウンターで見る仕組みです。数字を拾うだけの質問で使うと、もっと長い調べものに回したい枠を減らします。今回の短観の質問では普通の会話の4回がすべて正解しました。Deep Researchを使わなくても済む種類の質問だったことになります。
2つ目はレポートの出る場所です。今回の会話に残ったのは101字の短い知らせだけでした。表やレポートは会話の文の中には入りません。答えを探すときは、知らせの文ではなくレポートの画面を開く必要があります。
今回の検証には限りもあります。送り方ごとに送ったのは1回ずつです。同じ文をもう一度送れば、秒数も答えの書き方も変わるかもしれません。公表日は4回分だけ照らしていて、ほかの3回の公表日の正誤は確かめていません。Deep Researchのレポートは今回読めていないので、Deep Researchが7回分を正しく拾えるかどうかは分かっていません。
考える段の名前にも注意がいります。画面の表示は英語で Instant・Medium・High と出ていました。メニューの中では中程度や高という日本語でも出ます。同じものを指す2つの名前があるので、手元の画面と見比べながら選んでください。
関連する記事とツール
前の回では、ウェブ検索をオンにしてもオフにしても同じ日銀短観の数字が正しく返ることを確かめました。今回はそこにDeep Researchと考える段の違いを足した形です。あわせて読むと、ChatGPTで公式の数字を調べるときにどの送り方を選べばよいかが見えてきます。
- ChatGPTのDeep Researchはどうやって使いますか?
- 入力欄の左の+を押してメニューからDeep Researchを選び、調べたいことを書いて送ります。AInformation編集部が2026年10月6日にChatGPT Plusで試すと、送ったあとに4つの手順を並べた調査計画のカードが出ました。カードには編集する・キャンセル・開始するのボタンがあり、計画を確かめてから調べ始める作りです。
- Deep Researchは何回まで使えますか?
- 公式ヘルプにはプランによって使える量が違うとだけ書かれ、プランごとの回数の数字は載っていません。残りのタスク数は製品の中の利用カウンターに出ます。月ごとの枠が決まっているプランでは、最初に使った日から30日ごとに戻ると書いてあります。今回の操作では残りの回数の表示を読み取れず、Plusで何回使えるかは確かめていません。
- Deep Researchと普通の会話はどう使い分けるとよいですか?
- 公式の資料から数字を数件拾う程度なら、まず普通の会話で送るのが手早いです。日銀短観の業況判断DIを7回分たずねると、Instantは23.5秒で7回とも正解しました。中程度は47.9秒で高は63.1秒でした。足りないときにDeep Researchへ進めば、回数の枠を長い調べものに回せます。
- Deep Researchは送るとすぐ調べ始めますか?
- 今回の画面では、先に調査計画のカードが出ました。開始するのボタンの横には数字が出ていて、撮った画面ごとに1つずつ減っていました。押さなくても始まる作りに見えますが、数字が0になった瞬間は撮れていないので確かめていません。手順がずれていたら編集するのボタンで直せます。
- ChatGPTに出典のURLを書かせるにはどうしますか?
- 今回の検証では、考える段を高にした回だけが出典の列にURLの文字を並べました。63.1秒かかり、7行とも boj.or.jp から始まるURLでした。Instantと中程度とウェブ検索の回は、日本銀行の資料の名前をリンクとして出す形でした。URLの文字まで欲しいときは高を選ぶと手直しが減ります。
