Nano Banana 2.1公開 1K画像は0.0336ドルになった
Googleは10月6日(現地時間)に画像の生成と編集のAIモデル「Nano Banana 2.1」を発表しました。2月に出した「Nano Banana 2」(Gemini 3.1 Flash Image)の更新版で、土台はGemini 3.6 Flashです。Geminiアプリ・Google検索のAIモード・Google AI Studioなどで同じ日から順次使えます。
Googleが人の比較評価で出したEloスコアでは、文章からの画像生成の総合で1050でした。前の版の990と上位の「Nano Banana Pro」の935をどちらも上回っています。図解の事実の正確さも0.521で、前の版の0.179から伸びました。
一方でモデルカードは、小さな文字や長い段落がぼやけることをまだ残る課題に挙げています。左右など位置の関係を取り違える場合がある、という断りも付いています。

- 2月Nano Banana 2(Gemini 3.1 Flash Image)を公開
- 10/6Nano Banana 2.1を発表しモデルカードも公開
半額は1Kと2Kまで 4Kは公式の料金ページで0.113ドルだ
APIの画像の値段が半分になったのは1Kと2Kだけです。10月7日に公式の料金ページを開くと、4Kは1枚0.113ドル(3,780トークン分)でした。前の版の0.151ドルと比べると4分の3ほどにとどまります。
| 1枚の解像度 | Nano Banana 2.1 | Nano Banana 2 |
|---|---|---|
| 1K(1024×1024) | 0.0336ドル(約5.31円) | 0.067ドル(約10.59円) |
| 2K(2048×2048) | 0.0504ドル(約7.97円) | 0.101ドル(約15.97円) |
| 4K(4096×4096) | 0.113ドル(約17.86円) | 0.151ドル(約23.87円) |
ドルの値段は10月7日に見たGemini APIの料金ページの値です。円は10月6日の欧州中央銀行の参照値(1ドル158.09円)で直しました。ITmediaの記事は4Kを0.0756ドルとしていますが、料金ページの表記とは合いません。
入力は3倍になり無料ティアは無い
入力の単価は100万トークンあたり0.50ドルから1.50ドルへ上がりました。思考と文章の出力も3ドルから7.50ドルになっています。無料ティアは無く、有料ティアでしか呼べません。
まとめて流すBatch APIなら画像はさらに半分で、1Kは0.0168ドル(約2.66円)です。

同じ黒板を3回ずつ作らせた 2.1だけが指示を守り切った
10月7日の13時ごろ、Gemini APIで2.1と前の版に同じ指示を3回ずつ送りました。解像度は1Kで、ほかは既定の設定のままです。
送った指示(要点):黒板にチョークの手書きで「本日のおすすめ」「ブレンドコーヒー 480円」「抹茶ラテ 550円」「ナポリタン 980円」の4行だけを書く。ほかの文字は入れない。
6枚とも4行の日本語と値段は崩れずに描けていました。差が出たのは「ほかの文字は入れない」のほうです。2.1は3回とも黒板の4行だけでした。前の版は3回とも店名の看板やのれんの文字を勝手に足していて、指示どおりにはできなかった形です。
待ち時間は2.1のほうが長い
返ってくるまでの時間は、2.1が16.7〜23.5秒(中央値20.3秒)でした。前の版は11.3〜23.7秒(中央値13.0秒)で、2.1のほうが7秒ほど遅く出ています。2.1は1枚ごとに827〜1,015トークンの思考を使っていて、前の版の応答には思考の数がありませんでした。
思考の分は100万トークンあたり7.50ドルで数えられ、この回の量だと1枚に約1円が上乗せになります。それでも1Kは前の版の約10.59円より安いままです。
入力の上限はAPIの一覧で65,536トークンだった
モデルカードに書かれた文脈の長さは最大100万トークンです。ところが10月7日にGemini APIのモデル一覧で「gemini-nano-banana-2.1」を見ると、入力の上限は65,536トークンでした。長い資料を丸ごと渡す使い方は、先に上限を確かめておきたいところです。

Nano Banana 2.1へ移る前に 解像度と待てる秒数を見る
1Kと2Kの画像を大量に作る用途なら、モデルIDを変えるだけで請求はほぼ半分になります。4Kで納める仕事は4分の3ほどなので、見積もりは料金ページの値で作り直すと安全です。
- 4Kの単価はニュース記事でなく料金ページで確かめる
- 人が画面の前で待つ使い方は、7秒ほど延びる前提で試す
- 写真を何枚も渡す編集は、3倍になった入力の単価も見る
単価の表だけで実費が読めないのは、Gemini 3.8 Flashのときも同じでした。写真風の出来をほかのAIと並べるなら、画像生成AIの比較も役に立ちます。
前の版を残すか2.1へ移すかは、自社の指示で10枚ほど作らせて秒数と仕上がりを見れば決められます。
- Eloスコア
- 2つの生成結果を人が見比べた評価から出す点数。Googleはこれで新旧のモデルや上位版と比べている
- モデルカード
- モデルの土台・入力できるもの・評価の結果・残る課題をまとめた公式の説明書。今回はPDFで出ている
広告やECのバナーを大量に作る会社には、1Kの単価が半分になるのは素直にありがたい。ただ納品物を4Kでそろえる制作の現場では4分の3にとどまり、思考のぶん待ち時間も延びた。画面の前で担当者が何度も作り直す使い方だと、この7秒が効いてきそうだ。発注や切り替えの前に、自社でいちばん多く作る解像度と1枚に何秒待てるかを先に決めておくと、見積もりの読み違いを防げる。
- Nano Banana 2.1はAPIで無料で使える?
- APIでは無料では使えません。Gemini APIに無料ティアは無く、有料ティアだけで呼べます。値段は1K画像が1枚0.0336ドル(約5.31円)からです。Geminiアプリや検索のAIモードでも10月6日から順次使えるようになっていますが、アプリ側の回数の条件は発表に書かれていません。
- Nano Banana 2.1の4K画像はいくらかかる?
- 10月7日時点の公式の料金ページでは、4K画像は1枚0.113ドル(約17.86円)です。前のNano Banana 2の0.151ドルと比べると4分の3ほどで、1Kや2Kのように半額にはなりません。ニュース記事には0.0756ドルと書かれたものもあるので、見積もりは料金ページの値で作るのが確実です。
- Nano Banana 2から乗り換えると遅くなる?
- AInformationが10月7日に1Kで3回ずつ試すと、2.1の中央値は20.3秒で、前の版の13.0秒より遅く出ました。2.1は1枚ごとに827〜1,015トークンの思考を使っていたためとみられます。思考の分の料金は1枚に約1円で、合計ではまだ前の版より安く収まります。
- Nano Banana 2.1は日本語の文字を描ける?
- 短い日本語なら描けました。喫茶店の黒板に4行のメニューを書かせる指示を3回送ると、3回とも文字と値段は崩れませんでした。前の版は頼んでいない店名やのれんの文字を足しましたが、2.1は4行だけでした。ただしモデルカードは小さな文字や長い段落がぼやけることを課題に挙げています。
この記事の出典
補助資料
- [1]ITmedia AI+この記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月7日
