Microsoft数万人の調査 Copilot CLIは24.9%増
Copilot CLIを使ったエンジニアは、完了させた仕事が24.9%増えた。Claude Codeを使った人の伸びは11.4%で、半分に届かなかった。Microsoftの研究者が社内の数万人を対象にまとめた論文の結果で、ITmedia AI+が10月16日に紹介した。
論文の名前は「Adoption and Impact of Command-Line AI Coding Agents」。黒い画面(コマンドライン)で動くAIのコーディングツールが、どう広まりどれだけ効いたかを調べている。調査期間は2026年1月5日から4月29日までの4か月だ。
仕事の量は、マージされたプルリクエストの数で数えた。導入した週に使い始めた人は、使わなかった場合と比べて平均24%増えた。この差は4か月のあいだ落ちずに続いたという。
| 項目 | 論文の結果(Microsoft社内) |
|---|---|
| Copilot CLIを使った人の生産性の伸び | 24.9% |
| Claude Codeを使った人の生産性の伸び | 11.4% |
| 導入した週に使った人の完了した仕事 | 平均24%増 |
| 調査期間 | 2026年1月5日〜4月29日 |

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- 4/294か月の調査期間が終わる
- 10/16ITmedia AI+が論文の結果を紹介
試すかは上司と同僚次第 オッズは最大216%上がる
新しいAIツールを最初に試すきっかけは、職場の人間関係だった。上司の上司が同じ同僚のうち4分の1以上が直近2週間に使っていると、試すオッズは最大で216%上がった。直属の上司が使っていれば82%、コードレビューを交わす相手の4分の1以上が使っていれば54%上がる。
一方で、使い続けるかどうかは本人の普段の仕事量で分かれた。コードをたくさん書き、プルリクエストをよく出す忙しい人ほど定着した。
逆に、前から別の開発画面でAIツールを使っていた人は、試しはしても定着しにくかった。使い慣れた環境を手放してまで乗り換える人は少なかった。

Copilot CLIは0円から Claude Codeは月22ドル
手元で試すまでの費用は、2つで大きく違う。AInformationが10月16日にGitHubの料金ページを開くと、無料プランの欄に「Free plan supports CLI and agent mode」とあった。Copilot CLIは回数の限られた無料枠で試せる。
有料のProは月10ドル(約1,580円)で、月15ドル分のAIクレジットが付く。基本の10ドル分に5ドル分の上乗せがある形だ。Copilot CLIを使うとこのクレジットが減っていく。
Claude Codeは無料のClaudeでは使えない。Claudeの料金ページのよくある質問には「Claude Codeはすべての有料プランに含まれています」と書かれている。AInformationのツールDBでは、日本から見たProは月払いで22ドル(約3,476円)だ。年払いなら月18ドル(約2,844円)になる。
AInformation調べでは、開発向けのAIツール70本のうち無料で試せるのは51本ある。日本円で払えるのは9本だけで、料金が分かったものの中央は月3,165円だった。Copilot CLIもClaude Codeもドル建てなので、円安の分だけ請求額が増える。

Claude Codeより先に決める 誰から配るかだ
論文の数字を見ると、ツール選びより先に配り方を決めておきたい。上司やコードレビューの相手が使っていると、周りも試し始めるからだ。
- まず開発チームの上の人が使って見せる
- コードを多く書く人から配り、定着するか見る
- Copilot CLIは無料枠で、Claude CodeはProの1人分で試す
- 別のAIツールに慣れた人には乗り換えを急がせない
どちらが効くかは、Microsoftの社内の数字だけで決めないほうがよさそうだ。自社のチームで1か月比べると、マージされたプルリクエストの数で答えが出る。
AInformation調べプログラミングや開発に使うAIツールはいくらで使えるか
| ツール | 月あたり | 無料 |
|---|---|---|
| GeminiGoogle AI プラン最安 | 725円/月Google AI Plus | ○ |
| GrokX Premium | 980円/月プレミアム | × |
| STUDIO | 1,290円/月Mini | ○ |
| ChatGPT | 1,400円/月Go | ○ |
| Codex | 1,400円/月Go | ○ |
| Hostinger Website Builder | 1,499円/月Premium | × |
| ロリポップ!AIホームページ | 1,540円/月1ヵ月 | × |
| Perplexity | $17/月Pro/約2,691円 | ○ |
2026年10月12日時点でAInformationが調べたもの。金額はそのツールを使える一番安い有料プランの月あたり。プログラミングや開発に使うAIツール69本のうち、日本円で払えるのは8本、無料で試せるのは50本。表に出したのは画面が日本語のもの。外貨は1ドル158.27円で換算
- プルリクエスト
- 書いたコードの変更を本体へ取り込んでもらう依頼。この調査ではマージされた数を、完了した仕事の量として数えた
企業でAIコーディングツールを入れる相談を受けると、最初に聞かれるのはどれが一番効くかだ。ただこの論文で効いていたのは、誰から配るかのほうだった。全員に一度にライセンスを配っても、上の人が使わない部署では試す人が増えにくいとみている。調べたのはMicrosoftの研究者で、対象も同社の社員だけだ。Claude Codeの伸びが小さかった理由は記事に書かれていない。情報システム部門は、開発リーダーから先に配り、1か月後にマージの数で比べる段取りを決めておくと判断が早い。
- Copilot CLIは無料で使える?
- 使える。GitHubの料金ページには、無料プランでもCLIとエージェントモードが使えると書かれている。ただし無料プランは回数の限られた利用枠だけだ。月10ドル(約1,580円)のProにすると、月15ドル分のAIクレジットが付く。Copilot CLIを使うとこのクレジットが減る。
- Claude Codeは無料で使える?
- 使えない。Claudeの料金ページのよくある質問では、Claude Codeはすべての有料プランに含まれると説明している。いちばん安いのはProで、AInformationのツールDBでは日本から見て月払い22ドル(約3,476円)だ。ターミナルでの作業とチャットは同じ使用量の枠から減っていく。
- Claude CodeよりCopilot CLIのほうが生産性は上がる?
- Microsoftの社内調査ではそう出た。Copilot CLIを使った人は生産性が24.9%伸び、Claude Codeは11.4%だった。ただし対象はMicrosoftの社員だけで、調べたのも同社の研究者だ。差が出た理由は紹介記事には書かれていない。自社で使うなら、同じチームで比べて確かめておきたい。
- 社内でAIコーディングツールを広めるには?
- 上の人と身近な同僚から使い始めるのが近道だ。論文では、直属の上司が使っていると試すオッズが82%上がった。上司の上司が同じ同僚の4分の1以上が使っていると最大216%上がる。続けて使うのはコードをたくさん書く忙しい人ほど多かった。
この記事の出典
補助資料
- [1]ITmedia AI+この記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月16日
